宮城さかなやの故郷

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何から書いて良いのか・・


正直いまだに混乱してるしキチンと書ける自信が無い。


とっくりさんの言葉で皆に伝えて下さいと言う避難所の人の言葉が無ければ写真の1枚すら此処に出したくない位だ。


多分支離滅裂に成るかも知れない・・・前後がメチャクチャに成るかも知れない。


それでも書かなければ行けない事が沢山有る!僕には何の力も無いけれど少なくとも今回協力してくれた皆さんには知っておいて欲しい。



僕とさかなや(ケイ)が宮城の石巻鮎川浜に寿司を握りに行くと言う経緯は皆さんご存知の事と思います。


物資も集まり色々問題を抱えながらも兎に角行くぞ!と言う時、僕の美容師の兄が連れて行って欲しいと言って来た。


人でも足りないし、髪を切るという行為はきっとあちらで役に立つとの思いも有ったので連れて行く事にした。



この時点で実は僕とさかなやだけが・・・テンションが低く・・・・行きたくない・・・と言う気持ちを引きずって居た。


さかなやに久しぶりに会い


酒を飲み


皆と話した後


あいつは僕に言った



『とっくりさん・・・・俺・・・・本当は行きたく無いんですよ・・・。』


『あぁ・・・分かるよ・・・俺も行きたくないもん・・・。』


『エエェ?』


『皆は行けば諸手を上げて歓迎されて・・・ありがとうみたいな感覚で見てるだろうけど・・・神戸の時だって・・・そんなもんじゃないのは痛いほど知ってる・・・。』


『・・・・・・・』



『家を失い会社も失い・・・そろそろ生きる為の生活では無く・・・贅沢を言いたい時に・・・何不自由ない生活してる奴らがしたり顔して物資持ってきたって・・・すん成り受け入れられる訳無い事位知ってるからな・・・。』



『・・・良かった・・・・とっくりさんだけですね・・・分かってるのは・・・皆テンション高くて頑張れ!みたいな空気・・・本当にしんどくて・・・・俺が避難所に居ない2週間にどれだけ状況が変ってるか?人間関係のギクシャクが有るのか?・・・其処に今更戻る事の・・・疎外感・・・・・・考えただけで・・・テンション下がるんですよ・・・。』



『本当だよな・・・俺も気が重いよ・・・・寿司食えば旨いと思って元気に成ってくれるってのは有ると思うけど正直作ったらサッサと帰ってよ!ってのが本音だと思う。』


『そうですね・・・現実はそんな感じです・・・。』


『まあ・・・それでも誰かが行かないと・・そう言う物は食えないしな・・・まあ俺は何言われても我慢するつもりで居るし・・・余りにも歓迎されないようなら作るだけ作ってサッサと帰るよ・・・。』


『そうですね・・・・状況次第ではそれが一番だと思います・・・・しかし・・・良かった・・・とっくりさん、イケイケで張り切ってるのかと思ってましたよ。』


『・・・まあ・・・俺は神戸で散々嫌な思いしたからな・・・でもな・・・そう言う可能性もひっくるめて!それでも被災者の人の為に何が出来るかって事が重要なんだと思う。彼等は今普通の状況じゃないんだから・・・やってあげるとか、喜んで貰いたいとか、此方の気持ちを押しつけてはいけないんだよな・・・・だから俺達が行かないといけないんだ・・・。』



『ありがとうございます・・・でもお兄さんとか・・・張り切ってませんか?』


『まあ・・・行けば分かるし・・・奴は・・大人だから・・・そう言う空気は察知するよ・・・だから今取り立てて言わなくても大丈夫だろう。』



実は


出発前の僕等はこんな感じだったんです


それでも



石巻を目指して!


出来る仕込みを此方でして
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これより沢山の物資を積み込み!
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此処では言えないが


宮城行き事態


駄目に成る事件に


四苦八苦しながらも


4時間近く出発が遅れながらも


僕等はなんとか首都高速に乗る事が出来た。




真っ暗闇の首都高速


実際


路肩で事故ってた車が


いくつか有った


そんな中


これからの不安を払しょくするかのように


僕等三人は笑い、喋り、歌いながら仙台を目指した。



仙台に辿り着いた時、朝の7時位だったかな・・・


なんと通勤ラッシュに阻まれて


渋滞の洗礼を受ける事と成る


『もう・・・仙台は普通に動き出してるんですね・・・。』


さかなやが感慨深くつぶやいてた・・。



三陸道路に入り


良い所だな~っとのんびり景色を見て居たら

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東松島市辺りに入ってから



景色が一変する



何処までも続く瓦礫の荒野


至る所に車が転がってた。
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石巻に入ると


もう三人とも言葉が無く・・・・
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ただただ・・・絶句だった

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信号も動かず


警察が居る所はなんとかなっているが
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居ない所は一見無秩序に見えるが僅かばかりの譲り合いで・・・なんとか・・・事故が起こらないレベルで機能して居た。
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さかなやが


此方に出てくる時は


ここら辺は道が無く


通行止めに成って居たので


奴自信もここら辺の惨状を見るのは初めてだったらしく


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声に成らないうめき声を出していた。
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テレビでは感じれない匂い


強烈な異臭


色々な腐敗臭
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その中で一見普通に自転車に乗って居る人や


道なき道を歩く人達
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なんと言って良いのか・・・


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僕達三人は


この惨状を見て


匂いを嗅ぎ


張り詰めた空気


人々の俯いた顔を見て


何かを考えるというゆとりは無かった
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さかなやが


石巻の漁港行っても良いですか?と聞いてきた


勿論僕に異論等無い


自分の働いて居た職場でも有る所が


どうなって居るか知りたいに決まってる。
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全ては瓦礫の山だった
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さかなやは


『アァァ・・・・・』って・・・。
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声に成らない声を漏らしていた。
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海と陸の高さは殆ど同じに成り


集まった漁業関係者は


腐敗産廃物の投棄の為に


腐った魚を船に積み込んで居た
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『ちきしょう・・・』


僕等魚で飯食ってる奴が一番つらい光景だ


思わず言葉が漏れてしまう
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僕達は


お通夜の様に


喋る事も無く


奇跡的に無事だったさかやの石巻の家に行き、避難して居る奴の御両親とお爺さんに挨拶をして、少しの休憩の後
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奴の故郷


鮎川浜を目指して出発した。とっくりマスターのブログ

石巻は仙台に続く都市だけ有って
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被害は恐ろしい程の物だったらしい
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逃げまどう車の為に
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交通渋滞に陥り


逃げ場を失い
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津波に呑まれて行った人々


奴の家から車で3分もしない所はもう人が住めるような所では無かったよ・・・。
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鮎川に近づいて行くほどに段々と民家が減って行くけれど
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途中こんな風に道路が寸断されて居たり


道が無く成って居たり


地元のさかなやが居無ければ


とてもじゃないが


この瓦礫の街で


路頭に迷って居たことだろう
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何処までも続く惨い光景
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鮎川浜はね
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山道を登って降りての繰り返しで


その途中途中に


小さな浜が在って
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そこに小さな村や町が有るんだ
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でもね
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その村や町は


こんな感じで全滅してたり


全てが無く成ってたり
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有るべき物が


そこに無かったりね
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実際


さかなやが出てきた時と状況がかなり変って居たらしい


何故か?
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大きな余震が沢山有ったから


それによる被害が


今でも尚


この小さな集落を襲い続けて居るからなんだ
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鮎川に着くまでに


いくつの壊滅した集落を見たのだろう


正直


涙が何度出そうに成ったか分からない


でも


それは違う!僕が流して良いのは涙じゃ無い!


労働の汗以外此処では流してはいけない!


この惨状の中頑張って居る人達にそれこそ失礼にあたると思い。


こみ上げる物を飲み込んだ。
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ココがあいつの故郷


鮎川浜です
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さかなやは


何度も何度も


『とっくりさん・・・・本当は綺麗な所なんです・・・・海なんかメチャクチャ綺麗だったんです・・・こんなんじゃ・・・・こんなんじゃ無かったんです・・・。』


って



何度も言ってたよ
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ココがあいつの会社が有った波止場
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あいつの会社の後地から見た奴の故郷です
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なんか・・・


この記事書いてる側から


涙が溢れてきてる


あの時は我慢してた涙が
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この写真見ながらあいつの顔思い出すと


何ともやるせない思いに成ってくる
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兎に角12時頃僕等はご覧の


あいつの故郷に辿り着きました


なんだかんだで


10時間以上掛かったのでしょうか?


さあ


これからが本番!


皆さんの気持ちを乗せた物資の登場です。


僕等は誰一人一睡もしてい無かったけど


やらなければ行けない事のプレッシャーに負けそうになる自分に渇を入れながら


避難所に辿り着きました




長く成ったので続きは又今度



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