• 29 Jul
    • しりとり山の2匹~第4話「群青色」

      この「しりとり物語8」というテーマのBlogでは、2016年7月からスタートしたFMおたる「木曜Cheers!」内のコーナー、「しりとり物語~しりとり山の2匹」のストーリーをご紹介して参ります。コーナーの仕組みはこちらのBlogをご参照下さい。 しりとり山の2匹~第4話「群青色(ぐんじょういろ)」 山の怪、魑魅。川の怪、魍魎。人々に害を与える様々な化け物、転じて、私欲のために悪事を働く者たちを、魑魅魍魎と言う。これは、しりとり山に巣食う2匹の奇妙な妖怪の、これまた奇妙な物語である。 「魍魎くん、ダメだよ。」「ダメなのは臆病者のお前だ。そんなの、ただの言い伝えだろ?」 人間にとって妖怪は、都市伝説のように語られる側面がある。だが、その妖怪たちの世界にも、いわば都市伝説のような言い伝えがある。 「怖いよぉ!もう帰ろうよぉ!」「何が怖いんだよ?ただの池じゃないか。」 漆黒の空からひとつ、またひとつと星たちが姿を消していく。魑魅と魍魎は、夜会が行われた後のしりとり池に残っていた。 「みんな帰っちゃったし、ヤマヌシ様だって帰れって言ってたでしょ?」 魑魅は魍魎の腕を引っ張り、池から離れようとする。だが、魍魎は頑として動かない。池の水面をじっと見つめたまま、言葉を返す。 「だから見てみたいんじゃないか、群青池かどんなものなのかを。」 しりとり山の妖怪たちには、「群青池には近づくな。」という言い伝えがあった。明け方の空が群青色に染まり、その青がしりとり池に映し出された時、危険なことが起こると言われているのである。 「もうダメだよ。色が変わってきたから、見ちゃダメだよ!」 その様子を見守る目があることに、2匹はまだ気づいていなかった。 (つづく) 今週の採用ワード ろうそく出せだせよ

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  • 26 Jul
    • 2016.7.26 「火曜Cheers!」のメッセージテーマ

      取り急ぎ、本日7/26(火)、「火曜Cheers!」のメッセージテーマは… 「20年」 です。 と申しますのも、昨日の放送でメッセージテーマを発表できずに番組を終えてしまいまして、失礼いたしました。 明日がFMおたるの開局記念日であり、お陰様で20周年となりますので、メッセージテーマを「20年」としてみた次第です。 とはいえ、もちろん、「20年」としか申しておりませんので、FMおたるにまつわるメッセージのみならず、20年から思いつくことならどんな内容でも、お気軽にお寄せくださいませ。 763@fmotaru.jp または、 こちらのメッセージフォーム からお送りいただけます。 折角ですから、本日のコーナー内容を予告してみましょう。 17:10頃~「わたくしセレクション~20周年に関連したおがわとーる曲特集」 18:30頃~「Music+K~課題曲はThe Power of Love / セリーヌ・デュオン」 本日の課題曲は、アレンジした録音音源でお送りします。 では、また午後5時に!

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  • 24 Jul
    • 2016.7.18 五十音先生のあいうえお作文

      皆様、こんにちは!「五十音作文」と書いて「いそおとさくふみ」でございます。 ふと気になって調べてみたのだが、プロボーラーの世界では、結構年齢に関係なくご活躍されている方々がいらっしゃるもんなんだね。 もちろん、不断の努力あってのことかと存じますが、比較的競技寿命の長いスポーツと言えるかもしれんね。では、7/18のあいうえお作文に参ります。 【お題】「すこあ」※とーるさんがボーリングに行ったと言っていたから。 【グランプリ受賞者】ラジオネーム「マドンナリリー 」さん 【グランプリ作品】す すみませんが、 こ こちらは、あ アレが出るスポットでしょうか※いったい何が出るだろうねぇ?夏という季節柄、超常現象を思い浮かべるところではあるが、オコジョなんかだったとしたら、全くイメージの異なる微笑ましい会話になるね。 ▲オコジョ 【五十音グランプリ賞品】MiniボーリングSET。 とーるさんに見つけてきてもらったよ。机の上で楽しめるボーリングセットでございます。 【2016年7月25日(月)のお題】「はたち」※FMおたる20周年の開局記念日を迎える週だから。 この「五十音先生のあいうえお作文」は、現在5年と4ヶ月目でございます。 FMおたるの歴史に対して4分の1を超えていると思うと、感慨もひとしおですな。 では、例文に参りましょう。 は 励みをくださる皆様に た 助けられつつ早6年目 ち 誓いも新たに邁進します コーナーが続く限り、全力を尽くし続けて参りますので、今後ともご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。では、明日も楽しみつつお気軽にご参加くださいませ。 【この週のお題を使った五七五曲紹介】す 鈴懸の こ 小鈴の調べ あ 熱き夢 「鈴懸の径 / 灰田勝彦」

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  • 21 Jul
    • しりとり山の2匹~第3話「ミーティング」

      この「しりとり物語8」というテーマのBlogでは、2016年7月からスタートしたFMおたる「木曜Cheers!」内のコーナー、「しりとり物語~しりとり山の2匹」のストーリーをご紹介して参ります。コーナーの仕組みはこちらのBlogをご参照下さい。 しりとり山の2匹~第3話「ミーティング」 山の怪、魑魅。川の怪、魍魎。人々に害を与える様々な化け物、転じて、私欲のために悪事を働く者たちを、魑魅魍魎と言う。これは、しりとり山に巣食う2匹の奇妙な妖怪の、これまた奇妙な物語である。 満月の夜、しりとり山の妖怪たちは、しりとり池のほとりに集まる。夜会と呼ばれるこの集まりを人間世界に例えるならば、飲み会の如く武勇伝が披露されたり、ミーティングの如く森の様子が伝え合われたりといった様子である。 「俺様に怖いものなどない。どんな動物が出て来ようが、返り討ちさ!」「僕もいつか、そんなふうになれますか?」「おお!魑魅よ。魍魎も一緒だな。ああ、なれる!なれるとも!」「だってさ、魍魎君。」 目を輝かせる魑魅とは対照的に、魍魎はただ、池に映る満月を眺めている。水面の静寂にも似た声が、魍魎に問いかけた。 「魍魎よ。怖いものはあるかね?」 しりとり山の妖怪主、ヤマヌシである。 「別に…。」 魑魅がヤマヌシに問う。 「ヤマヌシ様は、怖いものはありますか?」 ヤマヌシは、慎重に言葉を選びながら、こう答えた。 「怖いものか…皆とは言わん。じゃが、一番怖いのは人間かもしれんな。」 魍魎がピクリと動く。その心を映すように、小さな木の実が池に落ち、水面の月が揺らめいていた。 (つづく) 今週の採用ワード 群青色(ぐんじょういろ)

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  • 14 Jul
    • しりとり山の2匹~第2話「後ろ髪」

      この「しりとり物語8」というテーマのBlogでは、2016年7月からスタートしたFMおたる「木曜Cheers!」内のコーナー、「しりとり物語~しりとり山の2匹」のストーリーをご紹介して参ります。コーナーの仕組みはこちらのBlogをご参照下さい。 しりとり山の2匹~第2話「後ろ髪」 山の怪、魑魅。川の怪、魍魎。人々に害を与える様々な化け物、転じて、私欲のために悪事を働く者たちを、魑魅魍魎と言う。これは、しりとり山に巣食う2匹の奇妙な妖怪の、これまた奇妙な物語である。 「この水は良い…邪気がみなぎるぜ。」 俺は魍魎(もうりょう)。「みずは」、すなわち水の神なんて言う奴もいるらしいが、赤黒い肌、長い耳、真っ赤な目…この姿を見てもまだ、そんな事が言えるか?山、水、木、石…あらゆる自然物の精気から生まれる妖怪さ。 俺は人間どもを化かす。そんな面でどうやって化かすって?この美しい髪と、人間に似た声を使うのさ。この間も山に入って来た男が、俺の後ろ髪を見て人間の女と勘違いしやがった。俺は高くてか細い声を出し、そいつが俺の背後に近づいた瞬間、振り返ってこの顔を突きつけてやった。そしたらどうだ?そいつの方がよほど妖怪に近い声を出して、一目散に山を駆け下りて行った。ざまあねぇぜ。 そんなことをして楽しいかって?ああ、楽しいねぇ。俺は強い俺が大好きだからな。ひ弱な人間どもがヒーヒー言って逃げ出す姿なんて最高さ。なのに、何でだろうな。妖怪のくせに情けねぇ魑魅(ちみ)って奴がいてな。なぜかアイツとは腐れ縁さ。 (つづく) この週の採用ワード ミーティング

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  • 12 Jul
    • 2016.7.11 五十音先生のあいうえお作文

      皆様、こんにちは!「五十音作文」と書いて「いそおとさくふみ」でございます。 今日の小樽は、海が面白いグラデーションになっていたよ。 その話題から、「画像をアップします!」と番組でお伝えしたので、まずは約束を果たしましょう。 では、7/11のあいうえお作文に参ります。 【お題】「ほいく」※7/11が「職業教育の日」だったから。 【グランプリ受賞者】ラジオネーム「マドンナリリー」さん 【グランプリ作品】ほ ほっちゃれい 一本でく 食いつないだ熊※「ほっちゃれ」とは、川に戻って産卵を終えた鮭などを表すわけでございまして、何とまあエネルギー効率の良い熊さんでいらっしゃることでしょう!しっかりと咀嚼(そしゃく)し、満腹中枢を刺激しながら暮らしていらっしゃったことでございましょう。 【五十音グランプリ賞品】収納ボックス 「ほいく」から「保育所」という発想で、おもちゃを片付ける箱という繋がりでございます。 おもちゃに限らず、お好きな収納にお使いくださいませ。 【2016年7月18日(月)のお題】「すこあ」※とーるさんがボーリングに行ったから。 次の日は右腕が軽い筋肉痛だったらしいよ。では、例文に参りましょう。 す スペア直後の1投目に こ コケて1ピン、2投目でまたスペア あ あれじゃ点数は伸びんわな。 スペアの後の1投目は、しっかりヘッドピンに入れたいものだね。 では、来週も皆様のご参加を、楽しみにお待ちいたしております! 【この週のお題を使った五七五曲紹介】ほ 星ひとつ い いついつまでも く 曇りなく 「見上げてごらん夜の星を / 坂本九」

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  • 10 Jul
    • しりとり山の2匹~第1話「魑魅魍魎(ちみもうりょう)」

      この「しりとり物語8」というテーマのBlogでは、2016年7月からスタートしたFMおたる「木曜Cheers!」内のコーナー、「しりとり物語~しりとり山の2匹」のストーリーをご紹介して参ります。 リスナーの皆様には、「しりとり」の次の言葉を考えてお送り頂き、どなたの言葉を採用するかは、抽選で決定致します。一方、私は「必ず、その選ばれた言葉が入る」という条件を満たしながら、13話完結の物語を執筆し、コーナー内でご披露する、という「参加型連載ラジオドラマ」が、この「しりとり物語」の仕組みです。 それでは、第8シリーズの第1話に参りましょう。 しりとり山の2匹~第1話「魑魅魍魎(ちみもうりょう)」 山の怪、魑魅。川の怪、魍魎。人々に害を与える様々な化け物、転じて、私欲のために悪事を働く者たちを、魑魅魍魎と言う。これは、しりとり山に巣食う2匹の奇妙な妖怪の、これまた奇妙な物語である。 「ああ~、今日も山の空気は悪くて良いなぁ。」 僕は魑魅。山林の瘴気(しょうき)、悪い空気から生まれる怪物って言われてるんだ。顔は人間、だけど、体は獣。山の神なんて言われていることもあるみたいだけど、妖怪さ。だって、山に入ってくる人間を迷わせるんだもん。 でもね、これは内緒のお話だけど、僕、ちょっと人間に憧れてるんだ。この間も、山に入ってきた男の子を驚かしたんだけど、男の子が泣き出したら、お父さんとお母さんが飛んできて、とっても優しくしてくれてたんだ。手をつないで、山から降りていく後ろ姿を見ていたら、何だか良いなぁ、って。僕のお父さんとお母さんは山の悪い空気。空気だからいないんだ。 だけど、独りぼっちって訳じゃないよ。妖怪のお友達は沢山いるし、中でも魍魎君とは仲良しさ。いや…もしかしたら魍魎君は、僕の事が嫌いかもしれない。僕よりずっと強くて立派な妖怪だから、僕みたいな情けない妖怪が、本当は面倒くさいのかもしれないな。 (つづく) この週の採用ワード 後ろ髪(うしろがみ)

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    • 2016.7.4 五十音先生のあいうえお作文

      皆様、こんにちは!「五十音作文」と書いて「いそおとさくふみ」でございます。 いよいよ7月でございます。 この週末は少々雨のぱらついた小樽ではあったけれども、総じて夏だね!では、7/4のあいうえお作文に参りましょう。 【お題】「でみせ」※お祭りシーズンであり、とーるさんも7/2・3と熊碓神社例大祭の司会を務められたから。 【グランプリ受賞者】ラジオネーム「レイチェル」さん 【グランプリ作品】で でかい み 見るからにでかいせ セントバー何とかって言う犬※この週は、ジャンルの違う3作品がしのぎを削る激戦だったよ。グランプリに抜け出したこの作品は、「でかい」を重ねておいての、「もう、ほとんど正解言ってるよね!(笑)」というオチがお見事でございます。 【五十音グランプリ賞品】光るブレスレット。 お祭りに、お祭り気分に、また夜道を歩く際の安全対策にもどうぞ! 【2016年7月11日(月)のお題】「ほいく」※7/11が「職業教育の日」だから。 1975年7月11日、学校教育法の改正により、専修学校の制度が定められたことにちなみ、全国専修学校各種学校総連合会さんが制定したそうだよ。 専修学校で学べる様々な内容から、「保育(ほいく)」をお題としてみました。では、例文に参りましょう。 ほ 本心を い 言うも言わぬも く 苦難かな サラリーマン川柳っぽく仕上げてみたよ。では、今週も楽しみながらお気軽に奮ってご参加くださいませ。 【この週のお題を使った五七五曲紹介】で 出船かな み みなぎる力 せ 精が出る 「船頭さん / 安田祥子、由紀さおり」

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  • 02 Jul
    • 3ヶ月休暇~第13話(最終話)「棚からぼた餅」

      この「しりとり物語7」というテーマのBlogでは、2016年4月からスタートしたFMおたる「木曜Cheers!」内のコーナー、「しりとり物語~3ヶ月休暇」のストーリーをご紹介して参ります。コーナーの仕組みはこちらのBlogをご参照下さい。 3ヶ月休暇~第13話(最終話)「棚からぼた餅」 「右か、左か…。」 占いモールを背にして考える。一瞬光を放ったように思えたビー玉は、テーブルに置かれていた方だった。弥生さんに従うならば、新たな道を表し、それを選ぶならば、左に向かうことになる。 「うん。もう十分だ。」 次の道へと歩き出そう。それがどんな道なのかはまだ分からないが、立ち上がり次の一歩を歩み出すことが、この3ヶ月の経験を活かす選択であり、奇跡のような出逢いに応える選択にもなると思えた。身体をくるりと90度回しながら、左足を踏み出した瞬間、僕は壁にぶち当たった。 「痛っ…あ、すみませ…内藤?」「森川!?」 3ヶ月前、半ば無理やり退職の相談に乗ってもらった人事課の森川だった。 「お前、こんなところで何を…まさか、占いか?!」 にわかに恥ずかしさが込み上げる。答えに窮していると、森川は意外な言葉を口にした。 「もしそうなら、俺も今度来てみようかな。」「何でだよ?」「お前が何を言われたか知らんが、多分、当たってるぞ、その結果。」 森川は既に、僕が占いモールに来ていたと決めつけているようだが、それ以上に気になるのは、意味深な推測だ。 「内藤、これからちょっと時間あるか?」「ああ、まあ。」「じゃあ、ついてきてくれ。」 森川は歩きながら、僕が去ったあとの会社の話をしたり、逆に僕の暮らしぶりを訊いたりしてきた。だが、しばらくすると見慣れた光景を歩いていることに気づき、僕は話を遮った。 「ちょっと待て、森川。お前、会社に向かってないか?」「バレたか。もうちょっと気づかないかと思ったんだが。」「何のつもりだよ。」「良いから、ついて来いって。」 一体、こいつは何を考えているんだ? 「さあ、着いたぞ。懐かしいか?」「いや…懐かしいというより、気まずいだろ、普通。」 僕の気持ちなどお構いなしに、森川は会社に入っていく。僕は誰にも気づかれないよう、うつむいたまま彼の足跡を追った。 「入ってくれ。」 案内された場所は、早期退職優遇制度の説明会が行われた「第2会議室」だった。あの日の光景がよみがえる。 「早速だが本題だ。」「ああ。」「戻って来ないか?」「はぁ?!」「会社に戻って来ないかって言ってるんだ。」 こいつ、藪から棒に何を言い出している? 「ちょっと待てよ!俺は身勝手に会社を辞めたんだぞ。しかも、辞めてまだ3ヶ月だ。」「お前、今、『身勝手』って言ったよな?」「ああ、言ったよ。」「じゃあ、罪滅ぼしをしてもバチは当たらんだろ。」「罪滅ぼしって…いや、確かに罪悪感は今でもあるけどさ…お前が許しても、会社が許さないだろ?」「じゃあ、会社が許せば戻って来てくれるのか?」「いや…それは…その…。」 こんな展開は考えてもみなかった。この会社を去ると決めた時から、次の道は全く別のものになるというイメージしか持っていなかった。俺はどうしたい?どうすべきだ? その時、「居酒屋 おたちより」の大将が頭を過ぎった。彼の師匠が彼を待っていたように、森川もまた俺を待っていてくれたのか?だが、仮にそうだとしても、一人の想いだけでどうにかなる話ではない。彼は何か確たるものを握っているのか? 「どうだ、内藤?」「そりゃ有り難い話だよ。嫌で辞めてわけじゃないし、この3ヶ月で色々と考えたら、やっぱり良い会社や仲間だったと思ったし…。」「じゃあ、決まりだな。」「決まりって…お前、まさか既に上と約束でも取り付けてるのか?」 僕の問い掛けは耳にさえ届いていないかの如く、森川は内線電話に手を掛けた。 「お疲れ様です。人事課の森川です。はい…OKで。今、よろしいですか?では、第2会議室でお待ちしています。」 誰と話していたんだ?そして、誰がやって来るというのだ? 「おい、森川!どうなってんだよ?」「すぐに分かるって。」 廊下を歩くコツコツという音が近づいてくる。古びたガチャっという音が響き、第2会議室のドアが開いた。 「よお!久しぶりだな。」「だ…団さん!?」 この会社での僕の志に、最初にして最大のきっかけを与えてくれた、工場主任の加賀団吉こと団さんだった。 「戻ってきてみたら、まさかお前さんがいなくなってるとは、ビックリしたよ。」「申し訳ありません…あんなに良くして下さった団さんを…え?戻ってきた!?」「何だ?知らなかったのか?森川君、伝えてないのか?」 森川は返事もせずにニヤニヤしている。 「全くしょーがない奴だなぁ…。」 団さんもどこか嬉しそうだ。 「お前さんが辞めたあと、4月の人事で取締役になってなぁ。ま、いわゆる出戻りってヤツだ。」「そうだったんですね。で、今日はなぜここに?」「内藤君。」「はい。」「俺を助けてくれないか?」「助ける…ですか?」「単刀直入に言おう。会社に戻って工場に入ってくれないか?ただし、製造だけじゃなく、営業や全体の管理も兼ねたポストだ。俺はお前さんを買ってたのよ。和菓子を召し上がってくださるお客様の心を理解した上で、製造も本社勤務も、ぶれることなくやっとるなぁ…とな。取締役なんてガラじゃないが、この話を受けた時、最初に思ったのはお前さんを工場に戻すことだった。時代は変わる。会社も変わる。そこで、工場と本社が一枚岩になるためには、架け橋が必要だと思った。そこにうってつけの人材がお前さんってことよ。」「団…さん…。」 森川が更に背中を押す。 「お世話になった団さん…いや、加賀取締役にここまで言われちゃ断れないだろ。」 これは同じ道ではない。同じ道ながらにして新しい道だ。今までは、道しるべを頼りに、ただただ歩いてきた。今度は僕が道しるべを立てる番だ。瞳から溢れ出す想いを隠すように、僕は深く頭を下げた。 「今一度、よろしくお願いします!」 団さんは頷いて、こう言った。 「和菓子は甘いが、甘くないぞ。」 かくして、42歳にして突然訪れた長期休暇は、これまた突然に開けることとなった。今は、初心に帰った気持ちと、ベテラン社員の気持ちを同居させながら、日々懸命に打ち込んでいる。 「はい、しりとり商店でございます。あら、内藤さん。こちらこそ、お世話になっております。え、何?新商品?どんなお菓子ですか?はい…はい…え?棚からぼた餅?」 目下、「内装工事」は「棚からぼた餅」、いや、「内藤幸司」は「甘辛そば餅」のセールスに奮闘中だ。 (おわり) 今週の採用ワード 魑魅魍魎(ちみもうりょう) この度も、番組・Blogにて物語にお付き合いくださり、誠にありがとうございました。 7つ目のお話となった今回は、今までの中で最も「毎週の言葉に流れを委ねる形」を取ってみました。 振り返る時間の意義、それを活かす道の選択、既に目の前にありながら見えていない大切なものなど、身近な発見が散りばめられたシリーズになったように思えます。 見えない未来に向かう主人公と歩みをともにすべく、全体像を描かずに進めましたので、私自身も読み返して気づかされる点があるのかもしれません。 それでいて、第1話と最終話のキーワードが、いずれも「聞き間違い」というオチになりましたね。(笑) さて、みずから定めた「容赦なきスケジュールシステム」により(笑)、来週からは8つ目のお話がスタートします。 そのキーワードが「魑魅魍魎: 種々の妖怪変化(ようかいへんげ)。さまざまのばけもの。」とは、何たることでございましょう! 新シリーズもお楽しみに!

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  • 28 Jun
    • 2016.6.27 五十音先生のあいうえお作文

      皆様、こんにちは!「五十音作文」と書いて「いそおとさくふみ」でございます。 いやはや、改めまして今週は史上初の展開となりまして、お聴きの皆様もさぞ驚かれたことでございましょう。 その日のうちにグランプリを発表できず、大変失礼いたしました。 そんな訳で本日は、「火曜Cheers!」にお邪魔して参りました。 では6/27の結果を、こちらでも発表いたしましょう。 【お題】「ひなた」※6/27が「日照権の日」だったから。 【グランプリ受賞者】ラジオネーム「パステルピンク」さん 【グランプリ作品】ひ 一人行くな 長い影引くた 田んぼ道※正統派作品がグランプリに輝いたよ。言葉の運びやリズム感もさることながら、やはり決め手は「絵が浮かぶ」ということだね。主人公は何を想い、田んぼ道を歩いているのだろうとさえ思わせる力があるよ。 【五十音グランプリ賞品】ソーラーゆらゆらイルカ。 「ひなた」に置くと、ゆらゆらと心を和ませてくれるアイテムでございます。 【2016年7月4日(月)のお題】「でみせ」 ※お祭りシーズンであり、とーるさんも7/2・3と熊碓神社例大祭の司会を務められるから。 夏の陽気がお祭り気分を盛り上げる季節となって参りましたな。では、例文に参りましょう。 で 伝承は み 神輿(みこし)負いたる せ 背中かな お祭りの精神を、五・七・五にまとめてみたよ。 では、来週も全力で作品をご紹介して参りますので、どうぞお気軽にご参加くださいませ。 【この週のお題を使った五七五曲紹介】ひ 悲哀から な 仲間と共に た 太陽へ 「太陽がくれた季節 / 青い三角定規」

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  • 27 Jun
    • またしても五十音作文(いそおとさくふみ)からのお知らせです。

      皆様、こんばんは! 「五十音作文」と書いて、「いそおとさくふみ」でございます。 本日もFMおたる「月曜Cheers!」にお付き合いくださいました皆様、誠にありがとうございました。 さて、お知らせと申しますのも、わたくし本日、コーナー始まって以来の前代未聞とも呼べる事態を巻き起こしてしまいました。 グランプリを放送時間内に発表できなかったのです! 素晴らしい作品が沢山届いた証とはいえ、いやはや、本当に申し訳ない! 思わず「とーるさん、明日のCheers!に出してください!」と申しておりました。 ということで、明日「火曜Cheers!」のオープニングに登場し、グランプリ・賞品・次週のお題を発表いたしますが、取り急ぎこちらで、次週のお題をお伝えいたします。 2016年7月4日(月)のお題 「でみせ」 ※お祭りシーズンでもあり、とーるさんが7/2・3と熊碓神社例大祭の司会を務められるから。 では、また明日のCheers!で!

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  • 25 Jun
    • 2016.6.20 五十音先生のあいうえお作文

      皆様、こんにちは!「五十音作文」と書いて「いそおとさくふみ」でございます。 激しい雨に見舞われている地域の皆様に、お見舞い申し上げます。 いかんせん自然の為すこと故、備えや用心が肝心かと存じます。 どうぞ、くれぐれもお気をつけくださいませ。 では、6/20のあいうえお作文に参ります。 【お題】「みやげ」※ラジオネーム「マドンナリリーさん」より、お土産をプレゼントにご提供いただいたから。 【グランプリ受賞者】ラジオネーム「編み子」さん 【グランプリ作品】み 魅力的な彼女からや やっとの事で教えてもらった電話番号げ 「現在使われておりません」※見事だねぇ!見事なストーリー構成だねぇ!作文らしいボリュームがありながらも、決してダレることなく、切れ味の良いオチで締めているよ。電話番号を教えた時点で、既に番号の変更は完了していたのかもしれんね…。 【五十音グランプリ賞品】蚊帳織り生地のふきん。 お洒落でもあり、可愛らしくもあり、それでいて、ふきんとしても最高の素材が使われております。 奈良市の名産品だそうだよ。 【2016年6月27日(月)のお題】「ひなた」※6/27が「日照権の日」だから。 やや小難しいお話になるのだが、1972年6月20日、違法建築の隣家によって日照を奪われたという問題で、最高裁判所が「日照権と通風権が法的に保護するのに値する」という初の判決を出し、これにより日照権・通風権が確立したことに由来するそうだよ。では、例文に参りましょう。 ひ 日差しは な 夏の た 太陽さ 歌の歌詞にありそうなフレーズだけど、よくよく考えたら、ほぼ何も伝えていないね。(笑) ここ最近の中では、比較的作りやすいお題かと思います。 どうぞ、お気軽にご参加くださいませ。 【この週のお題を使った五七五曲紹介】み 未来まで や 屋根の上から げ ゲラゲラポー 「ゲラゲラポーの歌 / キング・クリームソーダ」

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  • 24 Jun
    • 3ヶ月休暇~第12話「どんぐりコロコロ転がった」

      この「しりとり物語7」というテーマのBlogでは、2016年4月からスタートしたFMおたる「木曜Cheers!」内のコーナー、「しりとり物語~3ヶ月休暇」のストーリーをご紹介して参ります。コーナーの仕組みはこちらのBlogをご参照下さい。 3ヶ月休暇~第12話「どんぐりコロコロ転がった」 「NFSか…。」 翌日、僕は3文字のアルファベットが意味する言葉を考えながら、占いモールへと向かった。少なくとも「F」は「運」を意味する「Fortune」だろうと思っていたのが、着いてそうそう耳に飛び込んできた何とも陽気な音楽により、「Not For Sale」の頭文字だと知った。「売り物ではない」、すなわち「売らない」と「占い」をかけたダジャレだった。 「ここ…大丈夫か?」 建物に入ると、占いモールというだけのことはあり、様々なブースが立ち並んでいる。 「あ!公園の?」「こんにちは。本当に来ちゃいました。」「ありがとうございます!」 例の女性だった。初めての場所、しかもあまり足を踏み入れたことがない類の環境において、知った顔の存在は有り難い。占いモール全体や各ブースについての説明を受けていると、奥から男性の声が聞こえてきた。 「ったく…俺もそんなにヒマじゃないってーの。あ、弥生さん。ちょっと聞いてくださいよ。三吉のジイさんが考えた『削り節占い』に付き合わされて…」「KAZさん!お客様!」「え?あ…すみません…こんにちは!ようこそお越しくださいました。」「こんにちは。」「そうだ!KAZさんに占ってもらったら良いんじゃないかな?」 突然の短い会話により、僕は2つのことを知った。1つはこの男性も占い師であるということ、そしてもう1つは、この女性の名前が弥生さんだということだ。 「じゃあ、お願いしてもよろしいでしょうか?」「はい、ありがとうございます。では、こちらへどうぞ。」 弥生さんが手を振る。 「いってらっしゃいませ!」 ブースの看板には、「しりとり占い」と書かれていた。先ほどこの男性が口にしていた「削り節占い」には相当のインパクトを感じたが、こちらもなかなかだ。 「改めまして、よろしくお願いいたします。少しお話しましょうか。」 さすがは占い師だ。ロビーでの出会い頭とは異なり、落ち着いた雰囲気を醸し出している。 「実は、3ヶ月ほど前に仕事を辞めまして、これからどうしようかと思っているんです。そんな矢先に、この近くの公園で、先程の女性…え~っと、弥生さんでしたね。彼女と偶然出会いまして、この場所を教えていただいたんです。」 不思議なものだ。初対面にも関わらず、言葉がすっと出てきた。 「それでは、この箱からカードを1枚引いてください。言霊があなたの道を照らします。縁に導かれし者よ。言霊にその定めを委ねたまえ!」「引きました。」「何と書かれていますか?」「どんぐりコロコロ転がった…です。」 1つの単語が出てくると思っていたが、そこには文章が書かれていた。占い師のKAZさんは、僕がテーブルの中央に置いたカードをじっと見つめた後、静寂をゆっくりと開くように語り始めた。 「どんぐりには、食物・餌といったイメージがお有りかと思います。しかし、そうなる前に遡って考えれば、樹木の果実です。つまり、ある木の一部だったと言えます。一定の期間、木と共にあり、木を通じて成長し、そして今、木から離れ、コロコロと転がったのです。」 KAZさんは柔らかな表情でこちらを見ると、言葉を続けた。 「この『どんぐりコロコロ転がった』というカードにおいて、どんぐりはあなたを、木は退職された会社を表していると考えられます。人生において、変わらないものはないと言っても過言ではないでしょう。出会いもあれば、旅立ちもあります。しかし、旅立つまでの時間に積み重ねたものは、必ずあなたの中に存在しています。それをどのように捉え、どのように活かしていくかは、人や状況により異なりますが、少なくとも、『退職された会社』という木から受け取った、ある種のDNAのようなものが、きっとあなたを助けてくれることでしょう。」 驚いた。1枚のカードから、これほどまでに状況を言い当て、導いてくれるものなのか。 「ありがとうございます。この3ヶ月弱で感じていたことは、間違いなかったと思えました。あとは私次第…ですね。」「ご多幸をお祈りします。」 ブースを出ると、弥生さんがロビーの椅子に座っていた。 「お疲れ様でした。良いお話が聴けたご様子ですね?」「はい。それに、驚きました。僕、占いって初めてだったんですけど、凄いものですね。」「じゃあ、もう少し驚いて行かれます?」 彼女は、「ビー玉占い」と書かれた部屋へと私を招き入れた。 「これは、私からのお礼です。」「お礼?」「今日、来てくださったこと、それと口紅を拾ってくださったことへの。」「いや、大したことはしていませんけど…。」「気持ちですから、受け取ってください。」「分かりました。どうすれば良いのですか?」 弥生さんは、テーブルの中央にビー玉を1つ置き、別のビー玉を僕に手渡した。 「このビー玉を上から落として、テーブル上のビー玉に当ててください。」「分かりました。」 コツンという音を立てて、2つのビー玉が真逆の方向に転がる。 「え~っと…東と西ですね。このモールを出て右が東、左が西です。」「はい。」「テーブルの上で東に向かったビー玉は、あなたが落としたビー玉、つまり今のあなたです。一方、西に向かったビー玉は、テーブルの上に置かれていたビー玉、今までとは違ったあなたです。」「なるほど。では、どちらに迎えば良いのでしょうか?」「まだ時間が必要と思ったら、今のあなたを表す東、つまりモールを出て右に向かってください。新たな道に歩み出す気持ちが出来ていると思ったら、西、つまりモールを出て左に向かってください。」「そうすると…?」 弥生さんは微笑みを浮かべ、こう告げた。 「未来に幸あれ。」 テーブル上のビー玉に目を落とすと、1つが光ったように見えた。 (つづく) この週の採用ワード 棚からぼた餅 いよいよ次週は「3ヶ月休暇」の最終話です! 主人公の内藤浩司は、占いモールを出て右に向かうのか?はたまた左に向かうのか? そして、向かった先に待ち受けているものとは? また、ストーリー紹介後には、前作「占い処 しりとり屋」とのコラボレーションとなった創作秘話も明かされます。 セミファイナルの第12話を超えるボリュームとなる(…んじゃないかな、きっと。)最終話を、どうぞお楽しみに!

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  • 21 Jun
    • 本日6/21(火)の「Cheers!」メッセージテーマ

      おがわとーるでございます。(そりゃそうだよ、僕のBlogだもの。) 私、またしてもメッセージテーマを発表しておりませんでしたね。 本日のメッセージテーマは 「山(やま)」 です。 先週が「海」で、今週が「山」、そして既に申し上げてしまいますが、来週は「川」です。 では、また午後5時に、76.3MHzもしくはサイマル放送で!

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  • 18 Jun
    • 室蘭伊達の旅

      ライヴレポートがすっかり遅くなってしまいましたが、先月の室蘭ライヴについてご紹介いたしましょう。 ▲天然石ビーズ工房Hararielさんにて。 今までに何度もお世話になっているお店ですが、現在の店舗に移転後、ライヴで伺うのは初となりました。 ▲お店の前には告知の看板まで!ありがとうございます。 到着後、まずは食事です。 ▲天勝さんの天丼。 「エビ・エビ・エビ・エビ・イカ」といういさぎよさが素敵です。 私好みの天丼を、大変美味しくいただきました。 さあ、腹ごしらえも万全です。 ライヴに参りましょう。 ▲1st Stageはかわはたさんと2人で。 ▲2nd Stageは久保ちゃんを迎えて3人でお送りしました。 何と店の奥に、こんなスペースがあったのですね! 照明の力もまた、演者の気持ちにスイッチを入れてくれます。 4曲の新曲も含め、2ステージ+アンコールの2時間弱で、たっぷりとお届けしました。 初めてのお客様から、お久しぶりのお客様まで、今回も出逢いに恵まれました。 新曲の中では「僕はもう僕じゃない」の評判が良かったですねぇ。 これは、ますます音源化を頑張らねば…。 ワンマンライヴならではの贅沢な構成、そして何よりも、かわはた・久保両氏との演奏はやはり良い! 改めて、素晴らしい人々と出逢い、長きに渡るお付き合いをさせて頂いていると実感しました。 お越し下さいました皆様、心を寄せて下さった皆様、Hararielさん、かわはたさん・久保ちゃん、この度も誠にありがとうございました! 翌日はまず、バスで東室蘭駅に移動しました。 バス路線について調べてもいないのに、アドリブでバス停を見つけ、無事に到着出来たことに、旅人の感覚を少し取り戻したような気がしました。 ▲味の大王、カレーラーメン。 そうそう!味の大王さんで、危うく「食い逃げ」を犯すところでした。 前日の「天勝」さんが前払いの食券制だったため、うっかり支払ったと思い込んでしまったのでしょう。 巨大なギターケースを背負ったものすごく目立つ出で立ち、そして無駄に張った声で、 「御馳走様でした~!」 と叫び、店を出ようとしたところで、 「あの…お勘定を…」 となりまして、何とも恥ずかしい想いをいたしました(笑)。 その後、列車で伊達に移動し、「菓子処 久保」にて久保ちゃんと半日くらい振りの再会です。 この日は、あんドーナツの限定販売が行われており、多くの方々がドーナツを求めて列を作っていました。 そこでも偶然の再会や出逢いがあり、振り返れば書き切れないほど「タイミングの奇跡」に恵まれた1泊2日の旅となりました。 そのご縁は、この1ヶ月間にも深さを増しており、西胆振に足を運ぶ楽しみが更に増えたと感じています。 やはり、音楽の旅は良いものですね。 またの機会を楽しみに、日々精進して参ります♪

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    • 2016.6.13 五十音先生のあいうえお作文

      皆様、こんにちは!「五十音作文」と書いて「いそおとさくふみ」でございます。 梅雨入りされた地域が多いようだね。 難しいこの季節を無事に乗り切られるよう願っております。 ここ小樽も最近は時折雨が降っているけれど、それでも爽やかな空気だね。 では、6/13のあいうえお作文に参ります。 【お題】「らじお」※6/13が「FMの日」だったから。 【グランプリ受賞者】ラジオネーム「編み子」さん 【グランプリ作品】ら ラッコがじ 自慢したお 「泳げるんだぜ」※うん、知っているよ(笑)。この、あまりにも良く知られたことを、自慢として堂々と言い放つ姿がたまらないね。ただ、とーるさんは泳げないらしいから、彼にとっては羨ましいお話かもしれんね。 【五十音グランプリ賞品】アルファベットのシール。 「F」「M」のみならず、お好きな組み合わせでお使いくださいませ。 【2016年6月20日(月)のお題】「みやげ」※お土産をプレゼントにご提供いただいたから。 奈良市に行かれた「マドンナリリー」さんが、お土産をプレゼントにご提供くださいました。 (マドンナリリーさん、改めましてありがとうございます!) では、例文に参りましょう。 み 見た目は若くても や やはり歳は重ねているから げ 限界に挑むのもほどほどにね。 明日はとーるさんが「第28回おたる運河ロードレース大会」に出場されるので、注意喚起の作文を作ってみたよ。 とはいえ、「普段歩いている」というだけで、昨年は10kmを47分44秒で走ったっていうんだから、なかなかのポテンシャルだよね。 トレーニングすれば良いのに…(笑) では、来週も皆様からの作品を楽しみにお待ちいたしております! 【この週のお題を使った五七五曲紹介】ら ララバイも じ じれたハートを お 起こすのさ 「Lullaby In Blue / 横山輝一」

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  • 16 Jun
    • 3ヶ月休暇~第11話「ビリヤード」

      この「しりとり物語7」というテーマのBlogでは、2016年4月からスタートしたFMおたる「木曜Cheers!」内のコーナー、「しりとり物語~3ヶ月休暇」のストーリーをご紹介して参ります。コーナーの仕組みはこちらのBlogをご参照下さい。 3ヶ月休暇~第11話「ビリヤード」 その後も僕は時折、同じ公園を訪れた。開放感の中にも、ほど良い社会との繋がりがあり、自分を保ちながら社会復帰の道を模索するには、うってつけの場所だった。 初めて訪れてから1週間ほど経ったある日の午後、見覚えのある女性が通りかかった。 「あれ?もしかしてこの間、口紅を拾ってくださった…?」「あ!はい、僕です。え~っと…紅差し指の…。」「そうです!先日はありがとうございました。」 木陰になっていることを確認すると、女性は日傘をたたみ、僕と同じベンチに腰掛けた。 「この公園には良く来られるんですか?」「あの日以来、たまに。」「ここ、何か良いですよね。私も仕事の前に時々立ち寄るんです。」 この時間が仕事前にあたり、スーツは着用していない。一体この人は、何の仕事をしているんだろう? 「占い師です。」「え?!あの…僕、心の声が漏れてました?」 女性が、鋭さと相まった笑顔で答える。 「顔に書いてありました。平日の昼間に30歳くらいの女性が、公園に立ち寄ってから行く仕事って何だろう…って。」「さすがだなぁ!人と向き合うお仕事に就かれているだけあって、洞察力が鋭いですね。」 すると、意外な言葉が返ってきた。 「素直な方なんですね。」「素直?」「だって、占い師…ですよ?」「違うんですか?」「いや、そうですけど、占い師だって言うと構えちゃう人の方が多いので。」 言われてみれば、珍しい職業だ。しかし、僕には微塵の猜疑心もなく、むしろ好奇心が沸き上がっていた。 「それで、どんな占いをされるんですか?」「ビー玉占いです。まず、絨毯の羅針盤みたいなマットの中心にビー玉を1つ置きます。お客様は、360度のお好きな場所から別のビー玉を転がして、中心のビー玉に当てます。2つのビー玉の止まった位置から占うんです。」「はぁ…。」「球体って凄いんです!2つの球体がぶつかると、そこに接点と接線が出来る。それって、ほんの僅かでもズレたら、進む先のズレは、遠くなる程どんどん大きくなる。ビリヤードはまさに、その原理が使われ…あ、ごめんなさい!また講釈みたいになっちゃって…。」 球体について語る彼女の姿は美しかった。心の充足から湧き出す美は、清々しくもあり、また少々羨ましくもあった。 「そのお仕事に確信をお持ちなんですね。生き生きと語れる仕事って素晴らしいですよ。僕も占ってもらおうかなぁ。」 すると女性は、カバンから小さなカードを取り出した。 「あの…営業ってわけじゃないんですけど、もしご興味をお持ちでしたら、私だけじゃなく、色んな占い師がおりますので。」 手渡されたカードには「NFS占いモール」と書かれていた。 (つづく) この週の採用ワード どんぐりコロコロ転がった

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  • 14 Jun
    • 五十音作文よりお知らせいたします。

      取り急ぎ、お伝えせねばなりません! 有り難いことに、今週も沢山の作品をお寄せいただき、何とか時間内にグランプリは発表出来たものの、次週のお題を発表しそびれてしまいました。 2016年6月20日(月)のお題は、 「みやげ(土産)」 でございます。 今週のBlogも追って書きますが、まずは来週のお題をお伝えした次第でございます。 来週も皆様からの作品を楽しみにお待ちいたしております。 五十音作文(いそおとさくふみ)

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  • 12 Jun
    • 2016.6.6 五十音先生のあいうえお作文

      皆様、こんにちは!「五十音作文」と書いて「いそおとさくふみ」でございます。 次の週末には「第28回おたる運河ロードレース大会」が開催されるよ。 とーるさんは今年も10kmにエントリーしてるんだね。 怪我なく完走されることを願っているよ。では、6/6のあいうえお作文に参ります。 【お題】「けいこ(稽古)」※6/6が「楽器の日」だったから。 【グランプリ受賞者】ラジオネーム「マドンナリリー」さん 【グランプリ作品】け 血気に逸り、 い 勇んで飛び出したが、 こ 交差点の赤信号で出鼻をくじかれる。 ※日常のコメディーを、よどみない言葉の運びで表現した秀作だね。乗ろうとした電車に間に合わず、ドアが閉まってしまった瞬間の心理にも相通ずるものがあるよ。この作品に倣(なら)い、血気に逸(はや)っても、信号はちゃんと守ろうね! 【五十音グランプリ賞品】カスタネット。 楽器の日ということで、楽器をご用意いたしました。 ちなみに放送内でとーるさんに演奏してもらったので、「おがわとーるが演奏したカスタネット」という賞品になったよ。(笑) 【2016年6月13日(月)のお題】「らじお」※6/13が「FMの日」だから。 由来が推理ミステリーみたいなんだよ。 「F」がアルファベットの6番目、「M」が13番目だからだそうだ。では、例文に参りましょう。 ら 来月の27日で じ 10年さらに重ねて20周年 お 小樽に生まれたラジオ局 FMおたるの開局は、1996年(平成8年)7月27日。 これに対し、「五十音先生のあいうえお作文」のコーナーは現在6年目なわけで、局の歴史に対する4分の1もの期間になるんだねぇ! 番組が続く限り、私も頑張って参ります! では、来週も皆様からの作品を楽しみにお待ちいたしております。 【この週のお題を使った五七五曲紹介】け 健気かな い 苺の涙 こ 此処に有り 「おじいちゃんのいちご / すずきゆい」 ※FMおたる6月のパワープレイ曲で作ってみました。

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  • 10 Jun
    • 3ヶ月休暇~第10話「紅差し指」

      この「しりとり物語7」というテーマのBlogでは、2016年4月からスタートしたFMおたる「木曜Cheers!」内のコーナー、「しりとり物語~3ヶ月休暇」のストーリーをご紹介して参ります。コーナーの仕組みはこちらのBlogをご参照下さい。 3ヶ月休暇~第10話「紅差し指」 重大な決断は、案外あっさりと下されるものなのかもしれない。長きにわたり思い悩んでいたにもかかわらず、一瞬のきっかけに背中を押され、気づくと決断している場合がある。 一度道を外れ、世の中の景色と自分自身の内面を客観的に見つめたことにより、失ったものもあれば、見つけたものもあった。その両者にまたがるものの1つが、「退職した」という事実である。失ったものは「仕事」、見つけたものは「驚きの決断を下した自分自身」だ。 「そろそろ次の道を考えなきゃな。」 幸い今日は初夏の陽気が感じられる。気持ちがこもってしまわないよう、近くの公園に足を運ぶことにした。ベンチに腰掛け、途中の自動販売機で買った缶コーヒーに口を付ける。平日の昼間に訪れる公園は、新鮮な時を過ぎ、背徳感をもたらし始めていた。心の動きが休暇の終わりを促しているようだ。 しばらく物思いにふけっていると、和柄の日傘を差した女性が公園に入ってきた。年の頃は30歳前後だろうか。少し離れたベンチに腰掛けると、カバンから手帳を取り出す。その弾みで小さな何かが地面に落ちるのが見えた。だが、女性は気づいていないようだ。 「あの~!」 女性はキョロキョロと周囲を見渡し、自分の顔を指差した。 「はい、そうです!何か落としましたよ!」 そう言いながら、僕はベンチを立ち、女性の元へと近づいた。 「これ、あなたのカバンから落ちませんでした?」「あ、そうです。私の口紅です。」「口紅?」「驚きますよね。私、こういう口紅を指で差すのが好きなんです。よく朱肉と間違われるんですけど。」「へ~、指で?」「ええ。薬指でこうして付けるんです。だから、薬指は紅差し指とも言われていて…あ、すいません、何だか講釈してるみたいになっちゃって。」「いえいえ。じゃあ、失礼します。」「ご丁寧にありがとうございました。」 僕がベンチに戻ると、女性は手帳をカバンにしまい、軽い会釈をして公園をあとにした。 この出来事が、僕の未来を動かすきっかけになろうとは、まだ知る由もなかった。 (つづく) 今週の採用ワード ビリヤード

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