からりと

青く高く



心地よく

風はわたる




わたしの

大好きな季節




思わず

人恋しく


肩をすぼめて

両腕を抱く


新しい気持ちと

旧い気持ちが


行ったり来たり




あなたが

愛した

数々の調べのなかから


あなたが

わたしのために


選んだ調べを

きょうは聴く



ぬるい

コーヒーを

口に運んで


ふと


われにかえる




わたしの

好きな季節が



飽くことなく




眼前に


輝いて









わたしはこの場所にもうまる8年もいることになる。

この頃は、全くの閑古鳥。

2006年の9月に私はこの場所にきたっけ。


たくさんの人と話をし、感動し、さまざまな妄想を繰り広げた。




今は、自分に何も残っていないことを痛感することが多い。

書きかけの物語がある。

彼らを幸せにしようか。

それとも初めに思いついた不幸の連鎖に?


秋は始まったばかり。

本来たくさんあるはずの時間にわたしは戻りたいのだが。