軽いタッチの
春いろの
くもを
浮かべて

やさしい
あなたの
したごころが
透ける

まだまだ
ご油断
めされるな


胸元で
ささやく
あなたの
髪は

バーントアンバーの
軽やかな
タッチで

春風を
はこんでくる

わたしは
いつもよりは
敏感に

季節の
変遷を
気にしている

永い
時が去って

わたしの
居場所は

相も変わらず
あなたの
腕の
中で