あたしのかつどう


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来たよ!!大好きなブラジル!!!(国ではなく)
ブラジル2012年新春第一弾は、苦笑系”3姉妹”喜劇!!

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2012年新春ブラジル公演
「イエスタディ」
作演出/ブラジリィー・アン・山田
2012年1月18日(水)~22日(日) 座・高円寺1

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2012-01-03 23:08:50

あけました!!

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あけましておめでとうございます!!

今年は辰!!
ワタクシ、年女でございます。

以前、新大久保のお坊さんに守護神を見ていただいたらば、
「あなたの後ろには白い竜がいる」
といわれたことがあります。
「だいたい、いるモンなんですかね?」と聞いたら、1000人に一人だそう。
コイツは縁起がいいや!
そういえば私、竜になんだか縁がある気が前々からしてたんだと
感心したモノだけど、その時は自分が辰年なコト忘れてた。

そして以来、


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この方にも親近感を憶えるようになったよ。
新年最初にアップした写真が白竜さんとはね。

幸先良い!

今年はどんな年にしようかな?
目標や、やりたいこと、達成したいことはなに。
三が日のあいだ、たっぷりぐうたらしながらつらつら考えていたんだけど、
具体的に考え出すと妙にこじんまりしたことに落ち着いてしまう。
「今年収入が見込めるのは現在確定しているモノで…ええと」
やめだやめだ!!そんなみみっちい話は!
年始めなんだし、年女なんだし!気を大きく持とうじゃないか。

というわけで、現実問題や経済状況を度外視し、
今年の目標希望野望、書いておくことにする。
そんで今年の年末に、いくつ達成できたか見ることにしよう。

2012年は、

・芝居をたくさん観に行く
・たくさん出演する
・ぐいぐい本を書く
・おだやかに演出する
・失われた友情を取りもどす(特定者なし)
・ハワイ旅行に二回行く
・その分稼ぐ
・グアムにも行く
・宝くじのようにふって湧いたお金を授かる
・3キロ痩せる
・健康的に痩せる
・部屋の壁に開いた穴を修復
・ふすまにも開いた穴を修復
・心に開いた穴を修復(その前に探す)
・愚痴を言わない
・疲れを自発的に感じない
・余裕がないを連呼しない
・大事な人の誕生日を忘れない
・大事な人に贈り物をする
・公共料金の支払いを溜めない
・確定申告に行く
・モテる
・年下の男子にモテて丁重に断る
・おしゃれになる
・友だちと遊ぶ
・友だちと飲む
・友だちと語る
・ちゃんとまっとうに恋愛する
・キーキーした恋愛をしない
・昨年の出会いを繋げる
・新しい出会いもする
・地球外生物と出会う
・地球外生物と仲良くなる
・地球外生物に「僕の星へ来ないか」と眼差しで訴えられる
・それを「行かないよ」と眼差しで断る
・別れ際に人差し指をくっつけて通じ合う
・地球を滅亡させない
・日本の復興に役立つことをする
・福島を大事にする
・日本に起きていることを知る
・家族を大事にする
・猫を可愛がる
・劇団員を大事にする
・良い芝居を作る
・トルコに行く
・料理をする
・タコライス以外の得意料理を生み出す
・それはスパむすびのことではない
・短期間都心に住む
・その分稼ぐ
・都心で終電をなくし歩いて帰る
・歩くことの喜びを知る
・ジムに通う
・ジムの会費を無駄にしない
・そして美しく痩せる
・数グラム減っても自慢しない
・そして人に痩せたねといわせる
・たくさんゲームをする
・今年こそ手帳を使いこなす
・ちゃんと肌を保湿する
・シワシミのケアにつとめる
・もらった仕事をまっとうする
・パチンコを控えめにする
・特にリングは
・たくさん笑う
・面白がる才能を伸ばす
・失敗も成功も多忙もプレッシャーも面白がる
・ゆかいな人になる
・顔は美しく

以上、小さなことも大きなことも叶えていこう。
いい年になりますように。
いい年にしよう。
なによりも、家族と、私の大事な人たち、猫たちが、
今年も元気で健康で幸せでありますよう。

皆さん、今年もどうぞよろしくお引き立てくださいませ。
ともにいい年にしてゆきましょうね。
本年もよろしくお願いします。

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2011-12-31 17:17:11

2011年備忘録

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大晦日。ですね。
今年をふりかえろうと思うと、
ぜったいに震災の話は避けて通れないけれど、
そのことを書き始めたら逆に他のことまで書けなくなりそうなので、
あえて仕事中心に今年を振り返ってみる。

1月。往転執筆。
もう待てませんという段までいよいよ追い詰められて書いた「往転」。
昨年末まで一年以上アイディアが浮かばず、
というか結果的にこれほどアイディアがボツッた芝居もなかった。
ボツにしたのは自分なんだけど。
忘れもしない1月8日、演出の青木豪さんに「面白かったよ」と
連絡をもらったときの安堵感、あの時のパチンコ、忘れられない。

2月。ブラジル「怪物」
稽古中は芝居もプライベートもなかなか安定せず、
ずいぶんグラグラしたけれど出来上がった芝居がホントに面白かった。
赤ん坊役の辰巳がかわいくてかわいくて、
しまいに赤ちゃんや猫へするようにチュウしそうになって、
「同い年のオッサンだった!」と気づいた瞬間は
今知ったことのような衝撃が走ったモノだった。

3月。KAKUTA「グラデーションの夜」稽古。
このつきはやはり、どうしたって震災一色。
電車が運行しなかったりして稽古も一週間ストップ、
サポートスタッフさんが来なくなってしまったり、
そもそも芝居を上演できるのかもわからなくて、
芝居を上演して良いのかもわからなくて、
だけどキャストやスタッフと顔を合わせ稽古をすることが
何よりの救いになっているということは、まちがいなかった。

4月。KAKUTA「グラデーションの夜」本番。
企画したときはやりたいいっぺんで、
やってみたらこんなに大変なのかと愕然とする、
そんなことはこれまで何度もあったけど、
そうした経験の中でもベスト3に入るくらい大変だった。
このひと月、やすまず劇場に通い、一週間ごとに仕込みとバラし、
だけど、若いキャストたちがみな文句も言わず頑張ってくれて、
もはや戦友のような気持ちになった。

5月。「ピーターパン」脚本・訳詞、執筆。
朗読公演終了後、翌々日には訳詞を書き、その翌週には台本を書いて、
上半期唯一の休息期間、家族と友とハワイ旅行。
その愉しさの余韻に浸る暇もなく、訳詞の修正、美術ミーティング、
来たる大仕事へのプレッシャーに、日に日にビビリが増してゆく。
それにしても、「ピーターパン」のスタッフさんは、
振付のウーちゃん、歌唱指導の和美さんをはじめ、
魅力と実力と才能あふれれる女性が集結していたなあと、しみじみ思う。
震災の影響で「往転」が中止するかもと言う話で右往左往。
それが一番辛かった。

6月。「ピーターパン」稽古。
稽古始めは、明らかに「どこの馬の骨?」という空気。
俳優さんスタッフさんたちの信頼をどうやったら得ることが出来るか、
わからないまま奔走しつつ、キャストの怪我などトラブルも続出、
ひとつ乗り越えたと思えばまた次の壁、
ちょっと笑ってしまうくらいハードルが次々と現れて、
泣いた夜に母から「明けない夜はないんです!」と励まされて
結果そのことばが秋の「ひとよ」へとつながったというわけだ。

7月。「ピーターパン」本番。
初日が空けるまで、ごはんを食べるのも惜しい勢いで稽古にダメ出し、
しかしそんな苦労も疲れも、本番があけると必ず報われるから不思議。
子供たちが嬉しそうにしている様子に、汗をかきながら走るキャストに、
ようやく自分の仕事にも、誇らしさのようなものを憶えた。

8月。「ピーターパン」旅。
上半期の疲れが東京公演終了で一気に緩んだのか、激しい夏風邪。
38度の熱を出したまま思い出し稽古をして、旅へ。
名古屋公演の打ち上げで、あ、通い合ったな、と感じたときがあった。
誰と誰が、とか、何がどうして、とうまく言えないのだけど、
東京でもまだ感じられなかった「なにか」を、共有できた感覚。
千秋楽は恥ずかしいくらい泣いた。

9月。「ひとよ」執筆&稽古
残りの夏休みをほとんど家の中で過ごして台本に向かったものの、
8月はふぬけ間も手伝ってほぼ使い物にならず、
「ひとよ」の台本は押しに押して顔合わせも遅れる。
だのにキャストもスタッフもプレッシャーを掛けるどころか、
私の体調ばかり気にしてくれて、ホームのぬくもりを改めて実感。

10月。「ひとよ」本番
「往転」と同じか、それ以上に苦労した脚本だったので、
キャストへの信頼は日々募るのに面白いという自信がなかなか持てず、
常に周りに励ましてもらっていた。
それにしても「ひとよ」におけるキャストスタッフ陣の仲の良さは、
ちょっとすごかったなと今にして思う。母ちゃんのおかげ。

11月。「ひとよ」旅、「往転」本番、「イエスタディ」稽古
楽しすぎた北九州旅行、念願叶っての「往転」上演、
加えて面白いラジオに出させてもらい、
すべてがご褒美のようなひと月。
久々に毎日がストレスフリーで、普段は人を威圧する目つきの悪さも、
この時は心なしかマルッとしてたんじゃないか?と思う。
お陰でこの月だいぶ肉体的にもマルッとなる。

12月。KAKUTA「分岐点」執筆、八尾WS、「イエスタディ」稽古
リレー形式というまたしても向こう見ずな企画の「分岐点」、
なので他の作家さんが脚本を挙げるまで待ってから書くため、
11月の執筆予定がずれて12月に持ち越し。
何とか一話書き上げて大阪へ。この愉しさは先日のブログの通り。
その後はずっとブラジル稽古。今はまだ活路見つからず苦闘中。

という一年、でした。
にしても、己の未熟さゆえ、余裕がない一年だった。
だけど思い返すだに、強烈な出会いの数々。
橋本じゅんさんに会ったのも、可愛い子役たちにあったのも、
朗読メンバーと芝居したのも今年なんだなあ、なんだか不思議だ。

この一年、忙しいとか、余裕がないとか、
そうしたことを言い訳に、人に助けられてばかりで、
そのことをちゃんと感謝したり、その縁をちゃんと大事にしたり、
もしかしたらできてなかったかも、いや、
できてないなあ、とたった今、反省している。
来年は、与えられた試練に奔走するだけじゃなく、
支えてくれたり励ましてくれた人にちゃんと感謝して、
自分もお返しできるようでありたい。あろう。

ある!!(言っておく)

メールをして、電話をして、会いに行こう。
出会う一年から、繋がる一年に。
そうして更に、拡がる一年に。
来年は私、年女よ!!!
だから今年よりもっといい女になろうと思います。

痩せるしね!!(言っておく)

だけどなにより、
来年も私の大事な人たちが、猫たちが、
元気で健康で幸せでありますように。

皆さん良いお年を!
2011-12-31 01:21:51

師走の酔っぱらいと優しい日本人

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と~と、と、と、とっとっと~
と~と、と、と、とっとっと~♪

さっきまで森田監督の『家族ゲーム』を見ていたのもあり、
『そろばんずく』のとんねるずが歌ってた歌を思い出した。

♪港の灯りで酔いしれて~♪

随分子供の頃に見た映画なのに、我ながらよく憶えてるなと思う。
それだけ好きだったとんねるずとそろばんずく。
『おニャン子クラブ危機一髪!』目当てでの同時上映で見たはずが、
結局国生さゆりと『そろばんずく』のことしか憶えていない。
シュレッダーの紙にまみれる名取裕子とタカさんがエロかった。
あの頃ノリさんの方が好きだったはずなのに残ってるのはタカさん。
話変わっちゃうけど、
三谷幸喜さんのドラマで『今夜、宇宙の片隅で』という作品が
猛烈に好きだったのだけど、あの時のタカさんも忘れられない。
ずーーーっと思ってたことだけど、あのドラマ何でDVDになってないの!
音楽もふくめて名作なのに!!!

さて昔、そんなとんねるずの「一気」という歌が流行って、
子供や若者が牛乳や酒を一気飲みして危険と騒がれたことがあったけど、
師走の忘年会シーズンはホントに酔っぱらいが多い。
それも激しく酩酊している人が多いのは、やはり年忘れだからなのよね。
この前の稽古帰り、私も少しだけ飲みに行って終電に駆け込んだらば、
乗る電車乗る電車、激しい酔いどれに遭遇した。
しかし私は感動してしまったよ。
酔いどれにじゃない。酔いどれにも優しい日本人たちに!

最初に乗った電車のなかで、突然泥酔したサラリーマンが倒れた。
支えもなく、直立不動で倒れたので、そばにいる人は危なかったくらい。
なんだけど、その時の乗客たちがすばらしかった。
彼の周りに座ってた男性客がほとんどみんな、
いっせいに立ち上がって彼に歩み寄り、
抱き起こしたり、声をかけたり、肩のほこりをはたいたり(!)、
あのさ、ちょっと声かけるのはあるとしても、
酔っぱらいのホコリを払ってあげるっていうのがすごいじゃない。
なかには、下車する場所を酔いどれに訪ねて、
その人が降りる駅まで談笑して寝ないようにしてあげてた人もいた。
「いやあ、今年(の仕事)は3.11以降すっかりダメでさ」
なんて、サラリーマン仲間という感じで笑い合ってて、
優しさに押しつけがましさがないところもいい。
私そのとき、映画秘宝の「殺人大パニック!」とか読んでたけど、
日本も捨てたモンじゃないな、って感動してしまったよ。

で、感動したその足で、乗り換えた電車で酔っぱらいに殴られた。
というか、つり革につかまって若者が寝てたんだけど、
眠りが深くなる度に手が離れてもの凄い勢いで頭に降りかかり、
思い切りゴツッと頭上から殴られる。
二度目に殴られたときは先ほどの感動も忘れ、
「オイいい加減にしろ」と怒っちゃったよ。
そこ掴まないで、いやそこ掴まないでっつの、横、こっち掴んで。
つかまる棒まで指示しちゃった優しくない日本人代表。

でもって次の車両に行くと、今度は号泣してるギャルに遭遇。
横に立ってたんだけど、あまりに泣いてるんで、
「大丈夫ですか?なにかあったんですか?」と聞いたら、
ひーんひーんとますます大きくしゃくり上げながら、
「ちょっとっ、飲み過ぎちゃってっ」とのこと。なんだよ。
ま、たいしたことじゃなくて良かったなーと思い、
ハンカチを差し出そうとしたがなかったのでハイチュウをあげてみた。
絶対いらないと思ったけど。
すいませんっ、と号泣しつつギャルはハイチュウを受け取った。
しかし今度は「酔いすぎた哀しみ」が嘔吐きに変わってきて、
うふんうふんと荒い息をしているので持っていたお茶をあげた。
すいませんっ、と号泣しつつ、ギャルはごっきゅごっきゅ飲んだ。
ありがとうございました、と返してくれたけど、
いいよ、それあげるから飲んで帰りなとさとしたらば、
ありがとうございますっと号泣しながら急いで鞄に詰めていた(飲めよ)。
そんな様子を見かねてか、座っていた若者が立ち上がり、
「座らせた方が良いッスよね?」となぜか私に確認を取った後、
席を譲ってくれた。ここにも優しい日本人がいた。
お茶を飲んでちょっと落ち着いたのか、ギャルは爆睡。
可笑しかったのは、その後しばらくして目が覚めたギャルが、
やや酒がさめたのか鞄から手鏡を取り出してメイクをチェックしはじめ、
むしむしとエクステを抜いて鞄に詰めたりしてたのだけど、
さっき飲んでたお茶が鞄から出てきたら、
「これ…いつ買った!?」というリアクションで驚いてたこと。
おそらくすっかり酔いが覚めた頃にハイチュウも見つけるのだろう。

忘年会で酔っぱらいが溢れる街。
席を譲る青年に、ホコリを払うサラリーマン、
東京は優しい人で溢れていたよ。
(私は酔いどれを叱ったけど)
日本人は、自国や自国の人を自慢することをあまりしない。
それは謙虚でつつましい国民性ゆえではあるけれど、時折、
ちょっと自分の国を悪く言い過ぎじゃない?と思うことすらある。
特に東京人は「自分たちは冷たい」という自覚の元にいる。
だけど、こんな師走の折にも慈愛と救済の精神、しかも酔っぱらいに。
素直に私、この国の良いところだと思ったよ。

だからたまには褒めたい。
年の終わりに、声を挙げて一言。

良い国だよ、日本は!
2011-12-26 14:19:46

この胸のときめきを

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メリークリスマス。(はもう終わった)
高校の時はクリスマスを卑猥な言葉に置き換えて叫んでた
最低の女子高生だったな。

八尾のワークショップのことを書いていてまだ続きだったのだが、
風邪をひいたり稽古でへとへとしている間に日が経ってしまった。
だけどもう少し書かせて。発表会、本番の話です。

いざ本番。お客さんは二組のチームのうち一方と、
劇場の館長さん、スタッフの井上さん、そして、
KAKUTAの応援隊長であり館長の大学同期でもある池田さんご夫妻。
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(フグをご馳走してくれた池田さん。ひれ酒の向かいでニッコリ)

ごくごく内輪だけの発表会である。
だのに私、本番と同じくらい緊張してる…!!
手に汗びっしょり、心臓バクバク、がんばれ、みんながんばれーっ!

最初はナリチーム、ある病室の話。4組のオムニバスで繋がっている。
ひと組目はナリ属する若いカップルの二人芝居。
だらしない彼氏で、結婚したいけどなかなか行動に出ず苛立つ彼女。
相手役の女の子の反応がとにかくダイレクトで面白く、
なりも稽古から一転、明らかに本気出して応戦、
二人の軽妙なやりとりが早速笑いを引き出して好調。
二組目は看護婦たちの愚痴り合い。
最初から掛け合わせたら面白そうだなあと思ってた二人組。
かたや思い切り良く暴れ、かたや相方をうまく転がしていた。
しょうもないやりとりなのに、思わず愛しくなってしまう。
三組目、さあ来たっ…!最も心配していた親夫婦のエピソード。
娘のベッドを挟んで、前夜のセックストークをする二人。
昼間はまだ台本が手放せなかったのに、二人とも憶えてる!
…だけでも拍手ものだったが、二人の緊張感が気迫となって役に宿り、
「お前が俺にプレッシャーかけるから!」
「ベッドの上では黙ってます!」
「夜のことは男に任せれば良いんだ!」
もの凄く白熱したやりとりに、爆笑をさらっていた。
客席の笑い声で、役者たちが乗ってくるのがわかる。
自信なさげに立っていたはずの人たちの目に生き生きと光が宿り、
ダメ出しだけではできなかった生の呼吸で笑わせる。

役者たちの胸のときめきが、伝わってくるようだ。

最後の四組目は、唯一全員と絡む、裏の主人公。
先ほどまでずっと眠っていた病人がうるさい!!!とブチ切れ、
見舞客や看護婦たちに怒号をまくし立てる。
彼女は、他のチームと違って一人だけで長ゼリを抱えており、
ずっと一人で練習しなくてはいけなかったので可愛そうだったのだが、
その分最後を全部持っていく役なので、是非とも頑張って欲しかった。
切れキャラは私も芝居でよくやるところだが、
ただキーキー怒ってるだけでは見てる方も飽きてしまう。
工夫もエネルギーも必要な役だけれど、
彼女はもの凄い気迫で次々と言葉でなぎ倒していく無双ぶりを見せ、
見ていたみんなを驚きと笑いで包んでいた。
私も嬉しいやら感動するやら、すごく笑ってしまった。

拍手!

次のチームは夕暮れの公園、三組の待ち人たちの話。
一組目は若。最年少のゆりちゃんとカップルの微笑ましい喧嘩。
真剣な別れのシーンから徐々にふざけたやりとりに変わっていくのだが、
わ、若……、
緊張してる!!!もの凄い緊張してる!!!
いつにない緊張感が若から伝わってきて、なんだか逆に笑えてきた。
いいじゃないか、なんだか初心に帰る瞬間である。
その分ゆりちゃんの方が落ち着いて対応、逆にこのカップルの色が見えて、
普通にやるより面白かったかも知れない。
二組目は、若とゆりちゃんカップルを尾行するストーカーの男女。
最初はストーカーの気味悪さからやがて片恋の切なさに変わり、
ささやかな友情が生まれるまでが、可笑しく微笑ましい。
最後、くだんの「ありがとう」という台詞になる。
彼女は、新しい友人の目を真っ直ぐ見て、小さな声で、
少し早口のありがとう、を関西弁で言った。
うまいかどうかじゃなく、とても染みるありがとうだった。
最後のチーム。今は亡き夫を待つ姉と、立ち直って欲しい妹。
私の心臓がまたしてもバクバク、緊張が高鳴る!!
結果を言えば、ところどころ、台詞の間違いはあった。
だけど、姉を妹が説得する台詞、
「お兄さんは、すごくすごく遠いところにいるんだよ。
お姉ちゃんはまだまだ、お兄さんのところには行かないんだから」
そこに姉が返す、
「ばかねえ。そんなことわかってる」
この短いやりとりに、自分が書いておいてなんだが、涙が出そうになった。
本当に、芝居というのは、うまいへたでは語れない。
決して上手とは言えない不器用な台詞に心を揺さぶられ、
懸命な眼差しに喉の奥が熱くなることがある。
二人の不器用な姉妹に、ストーカーの夕日を見る目に、
カップルがただ手を繋ぐ瞬間に、ときめいた。

幕。皆、お互いに惜しみない拍手。

その日は、稽古場で互いに感想を言い合い、
お好み焼き屋で打ち上げをした。
劇場さんと手続きをして遅れてお好み焼き屋へ向かえば、
参加者もお客さんも館長も、全員が集まっていた。
四日前まで全くの他人だった人たちがひとつのカウンターを囲み、
互いのお好み焼きを切り分けて食べ合いながら、
芝居の感想や感動を興奮して語り合っている。

60代のムーさんが「かけがえのない出会いだ!」と言って、
僕たちのことを忘れないでね、と残して帰って行く。
二回目のワークショップは何しましょうか?
またやりましょうよ、待ってますからと言ってくれる人。
東京に行くからねと、KAKUTAツアーを呼びかけてくれる人。
若は涙ぐんでるし、
ナリはいつまでも「良かったなあ、良かったなあ」
ははは、君らも年取ったなあ。
「死ぬか泣くかで迷ったら電話して」
「そうしますわ。うち死ぬか泣くかの瀬戸際やねん!って」
あの子とはそういって抱き合った。

何が正しいワークショップの形なのか私にはわからないが、
今はこれでいいじゃないか、と思う。

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八尾のみんなありがとう。
ときめいた四日間でした。
2011-12-21 12:31:00

全力の凄み

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ワークショップ発表用の台本は、各20分、
夕暮れ前の公園に集まる男女や姉妹の「待ち時間」を描いた物語と、
病院へ訪れる家族や看護婦、入院患者の織りなすコメディの二本。
ワークショップ二日目、
読み合わせるとキャスティングがピッタリで我ながら嬉しくなる。

しかし書いたはいいが、それを憶えて芝居にするまでが問題だ。
戯曲を憶え、音楽をつけ、動きで見せるオープニングも作る。
この短期間ですべてをやるのは、北九州リーディングをしのぐハードさだ。
そのなかには芝居を初めてやる人もいるわけで、
台本はそれぞれの割り当ては短いとはいえ5分以上は皆喋りっぱなし。
まずは台本や段取りを憶えられるかだけでも、かなりの挑戦である。

若とナリは、それぞれ別のチームで一話目を担当。
素人相手の芝居とタカをくくっていたのか、
あるいはお手本を見せようなどと勘違いをこいたのか、
最初は二人とも小器用にこなそうとしていたが、
たいして面白くないので遠慮なくダメ出しをする。
素人だろうとプロだろうと、「こなす」芝居なんてのあ、
全力の凄みと比べれば、いとも簡単に負けてしまうものだ。
そのうち彼らもやばいと感じてきたようで、
みんなと同じく必死の形相になり、緊張感がみなぎってきて、
発表会はいつもの本公演以上に緊張していた。

稽古の終わり、一人の参加者から相談される。
彼女は「ありがとう」という台詞をどういえばいいかわからないという。
彼女の役は、若狭のストーカーで彼を追っているという設定。
ひょんなことから若の恋人のストーカーと知り合い、
同じく片想いを続けるモノ同士で友情が芽生えるという話である。
その時彼女は、出会ったばかりのストーカー友だちが、
「僕があなたの味方になります」と言ってくれたことに対して、
孤独な心に響くその言葉に「ありがとう」と返すのだが、
孤独を感じて辛いとき「私は死ぬか泣くかです」と彼女はいう。
死ぬか、泣くか…。
じゃあ、泣くときは、一人でいたい?誰かといたい?と聞いたら、
誰かがそばにいて欲しい、と彼女。
じゃあ、そばにいるよと言ってくれた友だちに返す感じでどう?
そう話したら、「探してみます」と帰って行った。

なぜありがとうと返すんですか。
私は泣くか死ぬかを選んできたのに。

久しく、そんな質問されてなかったなあ。

***

ワークショップ最終日。
それまで、台本稽古の他にもいろんなゲームや遊びをしてきたから、
最終日も台本稽古に逸る気持ちを抑えつつ、ゲームで遊んだ。
みな、初日と比べものにならないほど、のびのびしている。
互いに感想を言い合い、面白かったところを褒め合っている。
ワークショップ期間中、
用事があるので遅刻するか休むかも、といっていた若者二人。
結局二人とも、休まず遅刻せずにやってきて熱心に稽古していた。

心配だったのは、最終日になっても台本を手放せずにいた二組。
一組は、年の功は私の両親と同じくらい男女で、
「熟年夫婦の危機」をテーマに、病院で寝込む娘を他所に、
昨夜のセックスについて議論するという話。
神妙な話しあいから互いに罵倒し合うにいたるまでのリズムがキモで、
台詞が抜けると一気にテンションが落ちてしまうのがむずかしさ。

もう一組は、夫をなくし、帰らぬ人を公園で待ちつづける姉と、
その姉を公園へ迎えに来た妹のささやかな掛け合い。
チーム内で最も台詞が少なく、しかしその分、間が多く、
「言いたいけど言わないこと」がたくさんある。
行間に込められた想いがどのチームよりも重いのだ。
なので、会話も途切れ途切れで文脈がつながりにくく、
ひとたび気持ちが逸れると何を話したかったのかわからなくなる。

この二組が、なかなか台詞が入らない。
難しい設定だが、演じるのはどちらも演劇がほぼ未体験の参加者だ。
最終日の昼間になってもなかなか台本を手放せず、
これは本番もプロンプが必要になるかも知れないと覚悟した。
だけどね。

全力の凄みってあるものだ。

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