2009年11月07日(土) 18時30分00秒

天皇賞(秋)

テーマ:競馬


25年で2度目の異例ラップ、ウオッカの敗因は?
by ’半笑い’さん

 先週末は天皇賞・秋が行われました。

 GI・7勝目を目指したウオッカは3着に敗れ、8歳馬・カンパニーが史上最高齢でのGI勝利を飾りましたが、ラップ的にはどのようなレースだったのでしょうか。早速見てみましょう。

◆天皇賞・秋(GI・東京10F)
2009年:35.6-47.9-33.7=1'57"2(カンパニー)
2008年:35.2-46.8-35.2=1'57"2(ウオッカ)
2007年:36.1-47.3-35.0=1'58"4稍(メイショウサムソン)
2006年:35.4-47.8-35.6=1'58"8(ダイワメジャー)
※「テン3F-中盤4F-上がり3F」で表記、( )内は勝ち馬。

 ラップを仔細に見てみると、今年は過去3年と比べ、中盤がやや緩く、上がりがずば抜けて速いのが良く分かります。

 14番人気の牝馬・ヘヴンリーロマンスが勝った2005年に上がり「33.6」というのがありますが、これを除くと「34秒台前半」すらない天皇賞の歴史のなかでの上がり33秒台。この距離になってから25年で2度目の「椿事」とも言うべき、異彩を放つラップとなっています。

 タイム自体はタイレコードと文句の付けようはありませんが、大回りコースでこれだけ相対的に道中が緩く上がりが速いと、明らかに先行有利・内枠有利の単調な競馬になりがち。先週からBコース替わりの東京では、特にそのアドバンテージが大きかったでしょう。

 即ち、内枠から先行した2着スクリーンヒーローが最も効率的な競馬、内ラチ沿いの中団から抜け出した1着カンパニーも理に適った立ち回りでした。

 これに対し4角14番手の3着ウオッカは、ラストで内に突っ込んだ判断は流石でしたが、結果的に位置取りが後ろ過ぎたことになりそうです。

 枠順やスタートのタイミングという要素はあったでしょうが、同様に上がりがかなり速かった毎日王冠での完敗の教訓を活かせなかったのは、ウオッカの立場からは残念な内容。恐らく前走の敗因は「状態が万全でなかったのが全て」だと判断しての競馬でしょうが、個人的には「中盤速く、上がり35秒台の厳しい流れだった、昨年の天皇賞・秋を制した底力こそがウオッカの持ち味で、瞬発力に特化した上がり勝負では、昨年のヴィクトリアマイルや、ここ2年の毎日王冠のように取りこぼしがある」と思っているので、尚更残念でした。

 ここまで上がりが速いと、次走への材料はちょっと見付けづらいですが、高い次元の瞬発力を発揮して素晴らしい時計で走った上位馬は、スタミナ・底力は別としてジャパンCにある程度繋がる内容でしょう。即ち、既に長距離実績があり、ここで上位入線を果たした2着スクリーンヒーロー・3着ウオッカ・4着オウケンブルースリあたりは、当然有力ということになります。

 無理矢理穴馬の種を見付けるとすれば、大外枠で出負けする決定的な不利があり、4角も大外を回しながら8着のエアシェイディでしょうか。カンパニーと同期の8歳ですが、こちらも衰えは感じられず、中団までの位置が取れる中距離戦では一発がありそうです。


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