2011年06月05日(日) 14時45分51秒

[オモシロ神社Vol.37]飛行神社〜空の浪漫

テーマ:オモシロ神社情報
先日、ご紹介させて頂いた烏森神社も十分、個性的でしたが、関西にも非常に個性的な神社がありますよ~。ということで、本日、ご紹介の神社ですが、その名も飛行神社です。関西の方には、馴染みは深いのでしょうか?その辺り、よく分かりませんが、京都府は八幡市八幡土井にある神社となります。

こちら、飛行神社が個性的なのは、実は、その創建にあたった、とある人物に起因します。その人物というのが、二宮忠八(にのみやちゅうはち)なる人物です。ご存知ですか?私は、こちら飛行神社を知るまで、全く知りませんでした。こちら、二宮忠八氏、非常にパンチのきいた方ですよ(笑)。

二宮忠八(にのみやちゅうはち)、以下、忠八は、慶応2年生まれということなんで、生まれは、江戸時代末期に、愛媛県八幡浜市の商家に生まれた男になります。こちら忠八は、何が面白いかと言いますと、世界に先駆け、「カラス型飛行機」という動力つきの無人模型飛行実験に成功した人物でして、ゴムを使用して、プロペラ飛行の原理に、世界のライト兄弟よりも早く、気付いた人物となるんです。

まさに、へ~ですね。元々、軍隊に入隊し、野外演習で休憩を取っている最中、空に滑空するカラスが羽ばたいていないのを見て、「これだ!」ということで、その翼で、風を受ける原理を思考し、制作に着手したというようなものなのですが、まぁ、そうは言っても模型の話ではありました。

そのため、これを本格開発しようと試みるも、軍には相手にしてもらえず、仕方なく、その資金を得るために、軍を退役し、大日本製薬株式会社に入社。ひたすら、働いて、支社長にまでなり、飛行機の実用化を目指して、ひたすら情熱を注いでいたのです。

だが、しかーし、ここで忠八の情熱を削ぐ出来事が起こりました。それが、ライト兄弟の有人搭乗可能な飛行機開発の成功でした。これを機に、忠八は、一気にテンションダウン。暫く、薬品会社での仕事に従事し、その後、マルニという食塩メーカーを創業し、成功しました。

簡単な略歴でいうとこんな感じです。いや~、非常に多彩な方だったんですね。まさに、空のロマンを感じさせるストーリーですね。で、ここからがようやく飛行神社の話になるのですが、飛行機開発から一線を退いた後も、当時としては、やはり、航空事故の犠牲者が後を絶たなかったようです。

そんな状況に、自らも飛行実験に注力を注ぎながらも、完成に至らなかった責任からか、大正4年(1915年)、航空事故の犠牲者を祀る神社を創建しました。そう、それがこの飛行神社というものになります。このため、飛行神社には、幾つか御祭神がいるのですが、一番最初に祀られたのは、航空事故の犠牲者や功労者なんですね。

これは、航空業界に業績を残した者と世界中の全ての航空事故の犠牲者の霊としておりまして、以前、航空神社をご紹介したことがあるかと思いますが、その信仰方面(航空関係者の慰霊)でいう最初の神社が、こちら飛行神社になるのかもしれませんね。ということで、社名との相関性も分かりましたね。

この後も、空の神として、大阪府交野市の磐船神社(いわふねじんじゃ)より饒速日命(ニギハヤヒ)のご分霊を勧請したり、また、当時、忠八が製薬会社に勤めていたことから、武田製薬の創業主、武田長兵衛(たけだちょうべえ)を薬祖神として祀ったり、更には、忠八が崇敬していた金刀比羅宮からもご分霊を勧請するなど、祀られる神々も増えて行き、現在の形に落ち着きました。

こちら飛行神社のご祭神に何ら統一性がないのもこういうことなんですね。全ては、忠八の考えに基づきます(笑)。ただ、ここでニギハヤヒを空の神としているので、どうしてなんだろうと、見てみると、磐船神社は、「天の磐船」(あめのいわふね)という船の形をした巨石をご神体にしており、ニギハヤヒが、この天の磐船にのって、河内国(現在の大阪)の河上の哮ヶ峯(たけるがみね)あたりに降臨された伝承に基づいて、ニギハヤヒを祀っているようです。

なるほどねぇ。ニギハヤヒは、ニニギよりも天孫降臨を早く成し遂げた神として知られておりますが、具体的なことは分かりませんから、こうして、民間伝承で、大阪に降臨したことが伝えられているのは、非常に興味深い話ではあります。あぁ、こっちも深堀りしたいところではありますが、まぁ、こちらはまた、別の機会にでも。

ということで、ニギハヤヒが空の神として祀られているという訳なんですね。で、そんなユニークな創建に基づく、飛行神社ですが、それは、こちらの建築にも代表されます。それが、こちらの写真です。バババンと(笑)。
東條的世界最古の国へようこそ
まぁ、Wikiのフリー画像からの転載なのですが、古代ギリシャのパルテノン神殿などを彷彿させるものとなっております(笑)。これは、忠八の次男である二宮顕次郎が再建したもののようですが、本当、珍しいですよねぇ。然も、鳥居も航空機に使われることの多いジュラルミンを用いるなどユニーク満載な神社です。

いやはや、本当、神社は奥が深いですねぇ。でも、忠八も、もし、軍が認めていたら、世界のどこよりも早く飛行機の開発に着手出来ていたのかもしれません。忠八の研究は、理論的には正しいと認められているようなので。そんな空の浪漫と、歴史のイフを思い描きながら、最寄りの際は、参拝されてみるのは如何でしょうか。

場所は、石清水八幡宮の隣にありますので、あまり、気付かずにスルーされている方も多いかと思いますので。

★過去のオモシロ神社情報
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★飛行神社
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コメント

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6 ■Re:訪問ありがとう御座います

>まだらだま☆流子さん
ははは。コメントありがとうございます。そうですねぇ、くわばら、くわばらは言ってみたいですけど、使いどころが難しいですね(笑)。

5 ■訪問ありがとう御座います

お寺や神社に漂っている匂いや感じが好きです。

時間のある時に、興味深く読ませて頂いております。

随分と前の話になりますが、「くわばら くわばら」☆
東篠さん曰わくのシチュエーションでトライしてみたいところですが、実行してみようものなら、かなり勇気がいりますね(笑)。

怒りボルテージ、高まる
こと間違いなしです(笑)。


それでは☆

4 ■Re:成る程なー

>やまさんさん
コメントありがとうございます。そうですね。本当、面白いですね。日本全国、面白い神社はかなりありますよ。

3 ■Re:二宮忠八

>国語の先生さん
そうですね。本当、情熱家と言えるんでしょうね。

2 ■成る程なー

面白い!飛行神社ですか‼
成り立ち含めて、奥が深いですねー!

1 ■二宮忠八

「忠八凧」の話を教材で読んだことがあります。

この方が苦労の末、財を成して作った神社なんですね。

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