ワクチンに対する「不安」・「疑問」の声をよく耳にします。
それはワクチンについて「まだよく知られていない」という現状、特に日本では正確なワクチンの情報が行き届いていない事が原因の1つかと思われます。故に医師の立場として、もっとワクチンの「正確な情報」を伝えていこうと考え、このブログを立ち上げた所存でございます。
子育て中のパパママ目線から、また医師や医療関係者目線からと、あらゆる角度から予防接種について記載していきます。それに対する皆さまからの疑問や質問、また医師、医療関係者の方からのコメントが行き交う「交流の場」となることを胸に描いてこのブログを進めていきたいと思います。
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2017年12月31日(日) 02時04分47秒

ヒトパピローマウイルスワクチンについて今どのように考えるか?

テーマ:+ 情報化時代と新しいツールたち

つい最近、イギリスで出版されているNatureという科学雑誌がありますが、村中さん後云われる方が表彰をされました。村中さんは、ヒトパピローマウイルスワクチン(HPVと略します)が日本政府が、副反応の報告を受けて、強く勧奨しないとしているのに対して、科学的にワクチンを強く関しないという根拠がないとして社会的に活動をされて、科学的に活動したという理由によるものです。国がこのワクチンの副反応を調べるために血球班を作り検討させていますが、ワクチンにより神経学的影響が起こるという主張をされている信州大学の教授が報告している内容が学術的に誤っていると論を張られたのですが、教授が名誉欲に駆られて学樹的に根拠のないのに、研究内容を正しくない内容を発表したと書かれて、内容については争わないが誹謗中傷をして名誉をきづ付けた部分について告訴をされていて裁判が進行中です。厚生労働省も教授の班の報告内容から学樹的根拠は肯定も否定も出来ない旨をホームペイジに書いています。日本の学十ツ団体は、17の学会が、このワクチンの接種を推奨していますし、國に強く勧奨することに戻すことを提唱しています。この学術団体は村中さんの活動がなくとも、同じ姿勢をとったと思います。一般の方々は、村中さんの活動によってワクチン接種を積極的に行っていると言える状況にはなっていません。このワクチンはイギリスの会社からのサーバリックスというワクチンとアメリカの会社からのガーダシルというワクチンが出ていて、サーバリックスは子宮頸がんの原因になる2ルの型のウイルス、ガーダシルは同じ2ルの型のウイルスと尖形コンジローマという外陰部にイボをつくる2つの型のウイルスに対するワクチンになっています。世界的には、子宮頸がんの前癌状態の予防に100%に近い効果がある、尖形コンジローマにも有効性が確認できているとされています。効果があることに異論を唱える人は少ないと思います。他方、日本では神経症状や自律神経系のバランスを壊した人などが、ワクチンによる副反応であるとして訴訟を起こしています。他方、國が作った研究班の疫学を調べている汎血球の結果は、同じ症状を訴えている人は、予防接種の接種を受けた人とそうでない人とには発病率が変わらないので、ワクチンの副反応である可能性は低いとしていますし、名古屋市でお行われた調査でも、むしろ接種を受けていない人に多いという結果でした。WHOも日本に対して、予防接種を推進することを勧告しています。一年間に約3000人の人が子宮頸がんにより死亡し,約2万人の人が新しく発病していると言われています。予防接種を推進しても、この数が減るのは接種を受けた人たちが発病する年齢にならなければ数が減るわけではありません。予防効果を実感できるには時間がかかります。未来を支えてくれる若者の健康を確保するにはワクチンを接種する方が明らかに良いと接種推進を唱える側は申しています。私も接種をお勧めする立場をとっています。ワクチンの個副反応には重篤なものであることが起こる頻度は極めて低い、子宮頸がんは確実に低率になると考えているのです。村中さんの活動は正しい行為であると外国の科学雑誌が認めたのは、日本の一般の人には影響が大きいだろうとは思います。是非、推進側の意見を確認されて接種を受けられることをお勧め致します。

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2017年08月26日(土) 01時13分08秒

水痘ワクチンは帯状疱疹予防にも有効です

テーマ:+ 情報化時代と新しいツールたち

水痘ウイルスは感染するとその人の体の中に一生存在します。神経節の細胞の中に潜んでいて、免疫が低下した時などに神経を伝って皮膚に病変を起こしたのが帯状疱疹です。子どもでも時に見られますが、高齢者では頻度が高く、しばしば酷い神経痛を伴います。高齢者に水痘ワクチンを接種をして免疫を強化してあげると帯状疱疹の発症予防になります。以前は高齢者は水痘に罹患した孫に接触をして免疫を強化できる機会がありましたが子どもに水痘ワクチンが定期接種として2回接種されるようになり子どもの水痘は9割減りました。免疫が強化される機会がなくなったことで帯状疱疹の増加が危惧されています。水痘ウイルスに対しての細胞免役が低下すると帯状疱疹が発症してくる可能性が高くなります。細胞免役があるかどうかの診断にはワクチンを作られた高橋理明先生が作られた水痘イルスの皮内テストを行うと24時間後の判定で判断できます。意外にこのことを御存じない医師が多いのですが、私は何時でも出来るように準備しています。高齢者で予防接種を気にされる方はこのテストで陰性であれば接種をなさればよいと考えています。老健施設などで積極的に行っている処もあるそうです。ワクチンは子どもだけではないことの例です。高齢者の型にお勧めの情報です。

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2017年07月16日(日) 01時22分24秒

ロタウイルスワクチンについて

テーマ:+ ワクチンを考える

ロタウイルスワクチンについて

~日本でも効果が出てきているのが実感されます~

ロタウイルスワクチンが任意接種のワクチンとして導入されて久しくなります。「生後2か月でワクチンデビューを」というフレーズでの啓蒙活動が成功して、生後2か月で肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチン、B型肝炎ワクチン、の定期接種とともにロタウイルスワクチンを接種される方が増えて、私の施設では約80%,所沢市内でも60%の方が接種をされています。と共に、ロタウイルスによる胃腸炎の患者さんも減少しています。ワクチン接種済みの人が多くなるとワイルドのロタウイルスの伝播が起こらなくなるのでワクチン接種を受けていない人の発病もなくなるのです。最初に導入されたワクチンでは1万人に1人くらい腸重積症が発生したために中止になりました。日本ではこのワクチンは導入されていません。第二世代とも言うべきなのが、ロタテック、ロタリックスの二つのワクチンで、第一世代中止後の2006年にアメリカ、ヨーロッパで導入されました。既に定期接種として接種されている国では、入院患者の発生が90%減ったとか死亡率が下がったという実績が出ています。第一世代の中止の原因になったのは腸重積の発生が増したことだったのですが、第二世代ではワクチン接種者に10万人あたり、0.7~7人と報告されていて、これをゼロにすることが今後の課題になっています。接種開始の月齢を6週にして最終を32週にすることも提唱されていますが、日本だと生ワクチン接種後4週は全てのワクチンが接種できないという世界でのローカルルールがあるので、6週で始めると他のワクチンのスケジュールが遅れてしまいますので、日本では2か月開始で同時接種で他のワクチンもスタートするのが最も良さそうです。接種月齢を速くすることが腸重積の頻度を下げることになるのは判明しています。世界的には、ワクチンが高価であるため、ワクチンの保存に低温保存が求められているので低開発国ではこれがワクチン接種の障壁になっていて、あと3社、低価格、保存に低温を求めないワクチンがローカルには用いられているそうです。また、ウイルスが便に出てくるので、ワクチンウイルスの伝播が問題になることがあります。例えばワクチン接種を受けた子どもが入院する、新生児期に早産児等の理由で退院できない子供に入院中に接種をすると新生児病室に入院中の子どもに伝播した時の安全性が保障できないなどです。そこで、不活化ワクチンも検討されて、フェイズ1,2の実験が行われていて効果は良さそうだということです。目下のところ、ロタウイルスワクチンを有効かつ安全に接種しようとすると同時接種は重要条件になります。2か月でスタートすると、3か月では4種混合ワクチンも入るので、同時に5つのワクチンを接種することになりますが、諸外国でも本邦でも問題は生じていません。今年、医師・医療機関に配布された予防接種のガイドライン、家庭に配布された子どもの健康と予防接種の小冊子も、今までは同時接種に触れられていなかったのが、必要な場合には接種できるの意味が書かれています。私共としては、一日も早く定期接種に導入されて、全ての子どもさんがワクチンの恩恵を受けられるようになることが希望です。

 

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2017年07月12日(水) 10時52分05秒

ワクチンの基本はポリオワクチンにある?

テーマ:+ ワクチンを考える

去る2017年7月9日、彩の国予防接種推進協議会のワクチンフォーラムが開催されました。午前中は埼玉県の現状や、会の活動について話し合いましたが、午後はワクチンの御蔭で出会う機会が減った病気とワクチンについてスピーチと討論を行いました。私は、ポリオについてお話をしたのですが、ポリオの日本の歴史みたいなことを中心にして喋りました。今も、ポリオワクチンは4種混合ワクチンの中に入っています。日本では、最後の患者さんが発生してからずいぶん久しくなります。現役の医師で、国内で本物のポリオの患者さんを診療したことがある医師は極めて少ないことになります。そのような病気の予防を続けなければならないのはなぜなのかをお話ししました。1988年、世界のポリオ患者は35万人でした。2016年の患者数は3ヶ國で37人です。ポリオには、1,2,3の3つの型があるのですが、2型は既に世界から根絶されています。将に撲滅寸前です。アフガニスタン、パキスタン、ナイジェリアです。患者数の減少は99%以上です。ポリオのワクチンは、ソーク博士が創ったウイルスを殺した不活化ワクチンが最初は用いられました。でも、流行を一挙に縮小させるのは、セービン博士が創った生ワクチンの方が効果が大きかったのです。そこで、生ワクチンが主流になりました。日本では1960~1961年に大きな流行を経験しました。NHKの記者であった上田哲さんがキャンペーンをはり、ときの厚生大臣の古井さんが政治的判断をして、生ワクチンをカナダから300万人分、ソ連から1000万人分を購入することを決めます。そして、1961年7月21日から1か月で日本中の6歳未満の子どもに接種されました。一斉に接種することが流行阻止には大事なのです。なんとこの年の7月までの患者発生数は過去最高、8月以降の患者発生数は過去最低になったのです。そして日本はポリオ患者発生がない国になっていったのです。ところが生ワクチンには問題がありました。それは生ワクチンを接種された人がポリオの発病をしたり、ワクチンが遺伝子変異を起こして他の人に感染したりワクチンによる患者さんがでたのです。そこで、再び、ウイルスを殺した不活化ワクチンに戻ったのです。完全に撲滅をするまでワクチンを続けないと、ウイルスが持ち込まれると再び流行国になる可能性があり、過去にもいくつか例があり、ソマリアはその例です。日本から流行国、流行国から日本へ直接、またはその国を経由して出入する人の数は増えています。流行発生を阻止するには免疫を持った人が人口の90%以上を占めていないと流行する可能性があります。そのために、まだワクチン接種は必要なのです。

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2016年10月31日(月) 14時24分12秒

インフルエンザへの対応

テーマ:+ そうだったのか!実例から学ぶ医療知識

アメリカの小児科学会がこのシーズンのインフルエンザに対しての対応を勧告しています。今年の小児科学会誌であるPediatrics10月号に17頁に亘って詳細に書いています。日本は昨年からインフルエンザワクチンはA型、B型についてそれぞれ2つ入っている4価ワクチンなのですが、一歩先に4価にしたアメリカにはまだ3価のワクチンがあるようで、それらを基本にしています。この数年、生ワクチン(日本にはない)は有効ではないので、使うべきではないとしています。日本でも個人輸入で使っている医師が居られますが、今年は極めて少ないと思います。本家で使わないというものを日本でだけ有効だとは言えないからです。理由は2009年パンデミック型のA型に効果が無いとしています。生後6か月から24か月は入院率も高くなるので、予防接種を薦めるとしています。利用者に便利をよくするために、予約の要らないwalk-in clinicを設けたり、時間外にも可能にするようにと具体的に医療機関側に勧告を出しています。また、疾病を持ったハイリスクの患者さんに関わる人も予防接種を義務だと思って受けるように勧告をしています。勿論、そのような方々の家族もです。ハイリスクの患者さんが発病した時は、速やかにリレンザやタミフル、ラピアクタなどの抗インフルエンザ薬を使うように勧告しています。周囲の流行状況や症状・所見からインフルエンザの可能性が高い時は検査で確認できない場合でも投与するように勧告をしています。リレンザは吸入ですから年齢が大きくないと使用は難しいです。タミフルは内服ですからすべての方に使うことが可能です。ラピアクタは点滴なので入院治療に用いるとされています。イナビルという1回吸入すれば経過中に再使用は不要という薬剤が日本にはありますが、ヨーロッパとアメリカはこの薬剤の治験を二重盲検法で行い有効性が無いとして治験を中断したいきさつがあるので、使用する薬物には挙げられていません。卵アレルギーにもワクチンは用いて安全だとされています。また今年は日本のインフルエンザワクチンは全てチロメサール入りなのですが、チロメサールはエチル水銀で量的に少量で排泄が速く、問題はない。自閉症になるといったこともありましたが、それは否定されています。アメリカでは同時接種が一般的なのでいくつものワクチンを接種することがありチロメサール入りのワクチンの使用を忌避していましたが、調査検討を重ねて解除しました。妊婦さんもお薦めの対象になっています。抗インフルエンザ薬の投与が予防になるので、ハイリスクの方の周囲でインフルエンザ患者が発生したら予防に使うようにも勧告をしています。日本では、本人が発病していないので健康保険の対象になりませんが予防に使うことは自費診療として認められています。でも、予防投与をもってワクチンに替えることは出来ないとも述べています。小児科医はこの勧告を読めば、非常に参考になると思います。実際の場面では、読まれた方が罹患された時はお医者さんと相談の上の対応になると思いますが、アメリカではワクチンを強く勧奨していることを医師にも患者さん側にも知って頂きたく書いてみました。

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