山寺 後藤美術館所蔵「ヨーロッパ絵画名作展」を観る! | とんとん・にっき

山寺 後藤美術館所蔵「ヨーロッパ絵画名作展」を観る!


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新しくなった大丸ミュージアム・東京で開催されている山寺 後藤美術館所蔵「ヨーロッパ絵画名作展」を観てきました。副題には「ロココからコローとバルビゾン派の画家たち」とあります。


大丸ミュージアムといっても、要は大丸東京店の催し物会場で開催されているものです。僕はデパートで開催される展覧会は好きではないので、あまり行くことが少ないのですが。でも、まあ、ちょくちょく行ってるかな?先日、日本橋三越本店へ観に行ったら、1日違いで観られませんでした。なんなんだろう、デパートの展覧会は、やたら人が多いこと。もちろん集客のためにやる展覧会なので、その点はわかるんですけど、来ている人がおばちゃん連中が多いこと、絵画を鑑賞するのはそっちのけで、ぺちゃくちゃしゃべっています。これは偏見かな?それから、会場が狭いこと、開催期間が短いことかな?


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この前、東京駅大丸の展覧会に来たのはいつだったのか?もの凄く混んでいたのを憶えています。たぶん「小磯良平展」だったような気がして、図録を調べてみたら、その図録は2004年2月から5月に「世田谷美術館」で開催されたものでした。記憶違いだったのか、単に図録を買っていなかっただけなのか?う~ん、わかりません。ここで「スケジュール表」を見直してみたら、2003年1月末に行ってましたよ、東京駅大丸の「小磯良平展」へ。その後、ブリジストン美術館へも行ってました。記憶は合ってましたが、図録は買ってない。世田谷美術館へ行ったのは、2004年5月初めでした。


さて、この展覧会、「ヨーロッパ絵画名作展」とあり、たぶんBunkamuraでもらったチラシで知っていたので、機会があったら行ってみようと思っていました。が、それほど積極的ではありませんでした。ところが何人かの知人が、「よかった」と言っていたので、行ってきました。あたまに「山寺 後藤美術館蔵」と付いていたのは、チラシを見て始めて気が付きました。「あの山寺?」というのも、山寺へは僕は2006年10月9日に行ってました。仙台に泊まり、次の日、山寺へ登り、作並温泉岩松旅館へ泊まり、次の日、ニッカウヰスキーの工場を見学しています。ということは、このブログにしっかりと載せてあります。


おみやげにこけしを買ったのはいいですが、「後藤美術館」のことはまったく知りませんでした。あるいは、その時はチラシを貰っていたかもしれませんが、まったく記憶にありません。もしかして、その時、このチラシを貰っていたのではないかと思い、探してみましたが、見あたりません。このチラシ、見たことがありそうなので、もしかしたらその時はスルーしたのかもしれません。こんなにたくさんのヨーロッパ絵画を所蔵している美術館だと知っていれば、しっかり現地で観ておけばよかったと、今さらながら後悔しています。



前段ばかり長くなって、なかなか本題に入りません。「山寺 後藤美術館」は、山形県河北街出身の実業家・後藤季次郎が長年にわって収集したヨーロッパ絵画のコレクションを核として、平成6年に山寺に開館したもので、フランスを中心とする17世紀から19世紀までの絵画コレクションはわが国有数なものだそうです。今回の大丸東京店での「ヨーロッパ絵画名作展」では、その所蔵から約70点の作品を通じて、フランス絵画の歩みを辿り、と同時に、ヨーロッパ諸国で同時代に描かれた名品も併せて展示してありました。 風景画はもちろんのこと、目に止まった作品は幾つかありますが、やはり人物画、というか肖像画に素晴らしいものが多くありました。ムリーリョが一点あったのには驚きました。よく見ると、涙の粒が光っていました。




会場の構成は、以下の通りです。
Ⅰ宮廷絵画からアカデミスムへ






Ⅱバルビゾン派とその周辺






Ⅲヨーロッパ諸国の絵画





他に併せて、ミレーの版画が6点ほど展示してありました。



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山寺 後藤美術館蔵

「ヨーロッパ絵画名作展」図録

1800円












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