「前川國男 現代との対話」を読む!
テーマ:本でも読んでみっか
昨年のこのブログを見てみると、「前川國男建築展」を見た!と題した1月1日の記事が目に止まりました。「生誕100年・前川國男建築展」は、戦前・戦後を通して日本の近代建築の歴史に大きな足跡を残した建築家・前川国男(1905-86)の生誕100年を記念して、建築図面約150点、模型約30点の他、スケッチ、写真、資料に、前川がかかわったル・コルビジュエやレーモンドの建築図面も加え、計約250点で、50年余に及ぶ仕事を振り返りながら、彼の建築思想を広く検証したものです。2005年12月23日(金)から2006年3月5日(日)まで、東京ステーションギャラリーで開催されていました。その後、全国を巡回されました。そんなわけで、前川國男の本があったことを思い出しました。
前川國男とは誰か、ご存じない方のために理解の手引きとして、略歴を以下に載せておきましょう。前川國男、建築家。新潟市に生まれる。1928年東京帝国大学工学部建築学科を卒業後に渡仏、1928-30年、ル・コルビュジエに師事した後、帰国。1930-35年レーモンド建築設計事務所に勤務。1935年、前川國男建築設計事務所を設立。設計作品に、紀伊國屋書店、神奈川県立図書館・音楽堂、京都会館、東京文化会館、埼玉県立博物館、東京都美術館、東京海上ビル、熊本県立美術館など。日本建築学会大賞、毎日芸術賞、朝日賞などを受賞。
「前川國男 現代との対話」が、2006年10月1日に発行されました。この本は、2005年から2006年にかけて開催された「生誕100年・前川國男建築展」のプレ企画として、展覧会にさきがけて開かれた7回の連続セミナー「前川國男と近代建築」と、東京展の会期中に行われた3回の記念シンポジウムのうち、第1回と第2回の内容を収録したものです。わが国の近代建築の巨匠を、建築家や評論家など14人が語りつくしています。前川國男と彼らの距離感がそれぞれ面白い。僕が本屋で見つけたのは10月の終わり頃でした。ちょっとお高い税込み2,520円でしたが、すぐに購入しました。実はこの本、最初から最後まで全部読んだというのではなく、拾い読みと言うか、斜め読みと言うか、そんな感じの読み方です。ですから、まだ読んでない個所も多々あります。巻末の「前川國男に関する展覧会、掲載記事、出版物データ」と「前川國男主要現存作品」は、なにかと役に立ちます。
この本の編者は、1957年生まれ、京都工芸繊維大学助教授の松隈洋、「生誕100年・前川國男建築展」の実行委員会事務局長を務めていました。発行は六耀社(りくようしゃ)。「レビュー」を見ると以下のようにあります。戦前から半世紀に渡り、人々に必要なものは何かという問いに、真摯に向き合いながら、数多くの作品を遺した建築家・前川國男。その足跡を、「技術」「風土」「時間」などをキーワードに多角的に考察し、これからの建築や都市のあり方を改めて問い直す。
目次を見れば、この本の内容がほぼ判るので、以下に掲げておきます。
1「ル・コルビュジエの建築的プロムナードを越えて」富永 讓
2「アントニン・レーモンドから学んだこと」三沢 浩
3「戦時下に育まれたものとは何か」藤森照信
4「技術を通して実現しようとしたもの」林 昌二
5「建築に風土性を取り込むこと」平良敬一
6「都市への手がかりを建築に求めて」野沢正光
7「建築に時間を取り戻すために」内藤 廣
8「前川國男をどう見るか」鬼頭 梓・林 昌二・松山 巖・布野修司
9「前川國男から受け継ぐもの」槇 文彦・富永 譲・内藤 廣・鈴木博之
10「前川國男を次の世代へ伝えるために」大谷幸夫・内藤 廣・松隈 洋
* まとめ「よりどころとなる場所を築くこと」松隈 洋
* 前川國男に関する展覧会、掲載記事、出版物データ
* 前川國男主要現存作品
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「前川国男邸」について









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