お前のMADが目を覚ます。 | pacoの日記

pacoの日記

小さな港町
からの
ひとりごと






年端もいかない小学生の頃、

作文に「夢は普通のお嫁さんになること」と書いた頃。

父に、映画館に連れて行ってもらった。


たしか螺旋階段が印象的だった、阪急の映画館。 

ビルの上にとんがった避雷針が建ってた。

もしかしたら、大丸横にあった朝日会館・・だったかもしれない。

どっちか分からんけど、どっちも今はもう無い。

脳裏に焼きついた私の思い出の映画館。

本当に懐かしい。


父は「面白そうな映画があるから!」と言いながら、

連れて行ってくれた。

その映画は「マッドマックス」。


考えてみればその頃病弱だった私に、

「マッドマックス」を見せる父は・・

ちょっとMADだったのかもしれない。



映画を見て、とてもショックを受けたのを覚えてる。

怖くて怖くて、たまらんかった。

善良な警官のマックスの奥さんや子供は、

残虐に殺される。

いつも学校では「正義が必ず勝つ」みたいなことを教えたれてたのにー

「正義が勝たない時もあるんや」。

そう映画で、初めて知った。

子供心に「こんな恐ろしい事があるんや!」と恐怖におののいた。

弱肉強食の世界・・。


主人公のマックスが復讐の鬼になり、

警官なのに悪者を殺戮する様も恐ろしかった。

恐ろしいけど、自分もきっと復讐するだろうー

そう思いながら、見てた。

小学生の私にはとても、ダークな映画だった。

凄く怖かったのに帰りに、

父にパンフレットを買って欲しいとせがんで、

買ってもらった。

家に帰ってからよく読んだ。

今はもうそのパンフは無いけれど子供心に、

『オーストラリアという国は、ホンマに怖い所やねんなぁ・・』と、

勝手に勘違いして、思ってた。

そして、メル・ギブソンのファンになった。

そこから、私の映画好き生活が始まる。

映画館で観る映画の楽しさも、知った。



「マッドマックス2」がすぐ出ると、

今度は友達とこっそり、観に行った。

IMG_8793.JPG



マッドマックス・サンダーストームが公開された時は、

大人になったらすぐにバイクと車の免許をとる!!と

心に決めた。

もしも近未来、世界で馬が死んだら、

乗るもんは「鉄の馬」しかおらん!ー

そんな風に真剣に思ってた(汗)。


車とバイクの免許をとったのは、

この「マッドマックス」が発端。

そして2つの免許を取った頃には、

もう「普通のお嫁さん」になれるには程遠い人にー

変化していた・・。






今。

ちょっと人生にも草臥れてきた、

普通のオバちゃんの、あたし。


6月初めに「マッドマックス・怒りのデスロード」の公開を知った時は、

まさに寝耳に水、だった!!




IMG_8788.JPG




でもって『ふーん、どうせどっかの監督の焼き直しでしょ~~。』

なんて思いながら調べてみたら、

ええ~~~~~!?

本家のジョージ・ミラー監督じゃぁありませんかビックリマーク

御歳、70歳!!目

36年振りのマッドマックスドクロメラメラドンッ

私のアドレナリン、マックス爆弾


『豚やペンギンの映画で稼いだお金が、ここに来たかぁ~~?!』

そう思うと、鳥肌が立ってきた。



けど・・・

マックスが、メル・ギブソンじゃない。。しょぼん

メル・ギブソンのあの哀愁漂う陰鬱としたマックスが

好きだったからー。



どうせ、ホーリーウッドのアクション大作でお金儲け的で、

まぁ・・あのマックスちゃうんやったらきっとーー

ガッカリするかもな・・と希望は持たずにいた。

昔のマッドマックス3部作を見た同年代の人なら、

この気持ち分かってもらえるかな。。

それに前宣伝で、あれだけけっこうな数の芸能関係の人が、

「良く」言ってるのもウサンクサイい、と。




けど、ね。

今日、⚪︎がおらんから一人で観に行ったんよ。(← 一応、R15指定)

そしたら・・・


すご==================================く、

良かったぁ~~~~~~~~~~~~~~~~(≧▽≦)!!









「新生・マッドマックス」やった。

正直、小さい頃感じたあの心理的「怖ろしさ」は、無い。

正直、全編カーアクション!

セリフは無いから、自分で行間を読め!w

期待していなかった(というか嫌いだった)

トム・ハーディのマックスも、良かった!! 

まだまだ足りんーと思ったけど、許せる?程の陰鬱さはあった!

それを許せたのは、

新しいキャラクターのフュリオサ大隊長(シャーリーズ・セロン)が

あっての事だろうな~、と感じた。


この映画をただのアクション大作以外のものにしているのは、

女性の「自立」も絡めたストーリー設定。

「子産み女」ー道具として扱われる女と、

不屈の精神を持つ強い女(フュリオサ大隊長)。

そして本当にこれからの時代に来るやもしれないー

環境破壊と戦争・・・

それを示唆している。


車やバイク、その他衣装もメイクもーーーアート!!

「新生」として素晴らしい!!!




R15やから⚪︎と一緒に観に行って、

私が子供の頃に受けたよなショックを植えつけたく無い・・

と躊躇していたけど、

これはやっぱりー⚪︎とも一回、観に行くっビックリマーク

比べるのは何だけど・・前一緒に観た「寄生獣」と比べると、

ショッキングさは屁でもない。


私あんまり「絶対オススメ!!」とか言わへんタイプやけど・・

これは・・




絶対、見て~~~!!(≧▽≦)



これは・・映画館で見た方が良い!!!



ちなみに私は3Dじゃないので見ました。(あのメガネが嫌い)

で、じゃなくても十分な迫力。

家から遠くても、絶対 映画館に行って見て~~~~キラキラビックリマーク

あと・・

もし気に入ったら、パンフは絶対ひらめき電球

900円だけど、買う価値はアル!ーーにひひ

パンフじゃなくって、これは本、ですグッド!


IMG_8991.JPG




IMG_8993.JPG



IMG_8791.JPG













マッドマックス 怒りのデス・ロード←公式サイト









ペタしてね