早いもので、ちょうど、1週間前になりますが、3月11日(土)に、お昼過ぎの落ち着いた時間、店を閉めて、小きんさんの初舞台となる、午後4時20分開演、新宿文化センターで行われた、第一回新宿演劇祭参加公演作品・演劇ユニット夢桟敷の「人情噺 文七元結」に、お邪魔しました。

 

 

 

 

何度もお会いする機会がある、小きんさんからは、何カ月も前から、お芝居に出演されることをお聞きしていたので、前回の、小きんさんの池袋演芸場での独演会で、入場時に、この公演のチラシを受け取った際、大事な公演ですので、即断で、足を運ぶことを決めました。

 

こんな大事な時は、よくあることで、店が忙しくて、何とか店を抜けて、新宿駅に着いたのが、開演の15分前。

 

チラシにある、新宿文化センターまで、徒歩15分とあり、焦りましたが、僕の、中学・高校時代、映画少年だった頃、新宿の映画館には、あちこち通っていて、その当時と建物が様変わりしているものの、土地勘があり、走って、最短距離のコースで、あっという間に、10分で、会場に無事到着、開演に間に合い、ほっとしました。

 

満員の会場、前の方に、空いた席を見つけ、席に着くと、程なく開演しました。

 

冒頭から、小きんさんの15分間の落語で、お芝居への期待感が、うまく引き出せたオープニングでした。

 

会場には、御着物姿の粋な女性の方も多くいらっしゃり、すでに、御飛灰が入る前に、江戸時代にタイムスリップしたようでした。

 

「文七元結」は、落語でも、歌舞伎でも、触れる機会があったので、僕にとっては、その筋立ては、頭に入っているので、そこからは、小きんさんの初芝居が、何より、注目どころ。

 

長兵衛が、女房のお兼から、行方不明になったという一人娘のお久を探しに、遊女屋で、父の借財を清算しようと、身を売ろうと女将のお駒に懇願、そこに、長兵衛が案内され、女将の配慮から、50両を預かり、文七に出会う。

 

それぞれの役者さんの渾身のお芝居の流れが続き、待望の瞬間、小きんさんの注目の初芝居のヤクザ役、気合をが込もった、見事なスリの演技を見届けました。

 

このような日が来ることを、待ち望んでおりましたので、とてもうれしく思いました。

 

大きな声を出されてのセリフの言い回しは、高座での口演を極めている、小きんさんにすれば、もっとも得意とするところなので、その役が、小きんさんと知らないお客さんには、気がつかれないほどの自然な演技でした。

 

その後、長兵衛と文七の、橋の上でのやり取りが、続き、江戸の粋な人情が、舞台で躍動しました。

 

小きんさんの言葉によると、『劇団の主催者からの評判も良く、「次は、小きんさんが座長で、楽しく、落語を題材にしたお芝居をやりたい」「小きんさんから、落語を習う会もやりたい」と、ご要望をいただきました。』とのこと、僕も同じことを望んでいましたので、とてもうれしく思いました。

 

なお、小きんさんの、輝かしい芸歴の大事な日ですので、いくつか撮った、写真を、以下、いくつか並べて、ご紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


何より、小きんさんナイスチャレンジ!今後、益々、多方面でのご活躍を、心から願っております。