2011年07月19日(火)

ジャパンマスターズ 2011

テーマ:水泳の話
 『ジャパンマスターズ 2011』 に参加してきました。
 本来なら東京の辰巳国際水泳場でおこなわれる予定でしたが、辰巳が大震災でダメージを受け、大阪のなみはやドームに変更された競技会です。
 多くのスイマーに云えることかもしれませんが、わたしの泳ぎはプールとの相性に大きく左右されます。ですから、新しいプールというのはとても緊張します。スキーでいえば、雪質とか斜度とかというところでしょうか。

 大震災の影響と大阪開催ということで、わたしは参加人数が激減するだろうと考えていました。ところが、会場に足を踏み入れてみると、例年と変わらない人と熱気に包まれたのです。
 昨年まで約7000人弱のスイマーが参加されていましたが、今年は5000人強の参加者数だそうです。

 いつもマスターズの大会で感じるのは、日本人の粘り強い精神力です。これだけたくさんの人たちが、毎日毎日厳しい練習をこなして参加しているという姿。それに胸を打たれると同時に、「自分ももっと一生懸命やらなければ」 という大きな力を与えていただけます。

 日曜日の50m自由形は大会中最大の参加者数を誇るレース。例年ならこの種目だけで3000人が参加するイベントです。
 今年も、素晴らしい対戦メンバーとなりました。正直なところをいうと、「素晴らしすぎる対戦者たち」 です。
 日本記録を総なめにしている飯田さん、サブマリンの長棟さん、コナミの北山さん、他のみなさんも水泳界ならその名を知らない者はいないという豪華メンバーです。

 ジャパンはすべてタイムレースなので、最終組に速い選手たちが集まります。まれに異なった組から上位に進出する選手が出ることもありますが、ほとんどの場合、最終組が事実上の決勝となります。

 今回の自由形に、わたしは数年ぶりに自信を持って参加していました。
 久々に25メートルで良いタイムを記録していたこともあり、生涯ベストの更新も可能と考えていました。
 スタートもうまく行き、25メートルをすぎるところまでトップ。ところが、30メートルくらいから、じりじりと下がりました。結果は4位。タイムも屈辱的なものに終わりました。
 順位はできるだけ気にしないようにしていますが、やはりタイムという絶対的な記録にはこだわっています。タイムを上げるための練習を続けてきたのです。しかし、非常に悪い結果となりました。今回の不振の理由を振り返っても、なかなか 「これだ」 という原因を特定できません。あえて云えば、少し体重オーバーであること。バイオリズムが合わなかったこと、とでも云えるでしょうか。

 わざわざ時間を取って応援に来て下さったみなさま、ほんとうに申し訳ありませんでした。

 月曜日のバタフライは、例年朝一番のレースとなります。
 毎年、この種目の朝をどうすごすのかに悩んできました。
 ふつうのレース日のように、余裕を持ってアップや準備を進めることができないのです。
 自由形の失敗もあったので、思い切って 「プールでのアップ」 を止めることにしました。水泳選手にとっては大きな冒険ですが、かつて30才代でトライしたこともあり、あえて切り替えてみました。朝、水に入らないのなら、十分な時間が生まれます。

 巨大な施設の廊下や階段を走って、心拍数を上げることにしました。
 いったん心拍数を上げ、次にプライオメトリックス的な運動を少しやり、そのまま着替えて招集に向かいました。

 バタフライも 『素晴らしすぎる対戦者たち』 に恵まれています。
 しかも、自由形の上位者が、ほぼ全員揃っています。
 自分がいちばん意識したのは今年のタイムから長棟さんでしょうか。

 マスターズ水泳には春 『短水路大会』 という全国的なレースがあります。ジャパンの対戦メンバーのほとんどが、そこでわたしよりずっと良いタイムで泳がれています。スキーシーズン最後の時期におこなわれる 『短水路大会』 で、毎年わたしは低調な記録しか残せていません。

 今年のわたしの利点はスタートが良いこと。古傷のヒザに痛みが少ないのです。
 昨日もそうでしたので、今回も思い切ったスタートをしようと考えながら、コースに向かいました。
 「位置について」
 「よーい」
 ピストルの音に、全身を反応させます。
 空中で 「よし」 と感じながら入水しました。
 たぶん、スタートが良すぎたのでしょう。入水でゴーグルが滑りました。そして視界が失われました。ドルフィンキックを打ちながら、「あぁ、やってしまった」 と感じました。しかしすぐ 「高校時代なら、いつも裸眼で泳いでいたんだ。ターンのない50メートルならきっとゴーグルなんて関係ない」 と思い返すことに成功しました。また数年前、生涯ベストを出した荒木さんとのレースでも、ゴーグルに水が入ったことを思い出しました。

 ぼんやりと水底にみえるラインを追いかけ、泳ぎだけに集中しました。
 最後はいつもどおり、たいへん苦しい10メートルとなりましたが、昨年のように一回呼吸にはならずゴールすることができました。
 失われた視界のため、順位はまったくわかりません。
 スコアボードを見上げると、「1位」 の横に 「エフ-スタイル」 の文字が。
 やはり嬉しかったです。
 順位にはこだわっていないつもりの自分でしたが、自由形の失敗もあり、今回ばかりはたいへん嬉しく感じました。

$トナカイの独り言-2011Japan

 また今回の大会で、人生を通して記念すべき出来事が一つ起こりました。

 わたしは小学校5年から水泳を始め、中学の時、ある先輩の泳ぎに心底感動しました。それが水泳に取り憑かれる原因になったとも云えます。それ以来その方はわたしの憧れであり、目標であり続けています。群馬県前橋市出身の滋野文夫さんがその人です。滋野さんは当時から日本を代表するスプリンターで、マスターズに出場されるようになってからも、ずっと日本記録を塗り替えて来られました。
 中学校以来、何十という大会に一緒に出てきましたが、一度も滋野さんより良いタイムで泳いだことがありません。
 中学以来、「いつか滋野さんを抜きたい」と願ってきました。
 40数年を経て今回、初めて滋野さんのタイムを上回ったのです。
 ただ残念なことは、滋野さんもわたしも、決して良いタイムではなかったこと。いつか絶好調の滋野さんのタイムを抜けるように努力したいものです。

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コメント

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3 ■昨年の分でもコメントが出来るのかしら~

来年は‥思い切って‥と、昨年の(ジャパン‥2011)で検索するとページが?現れましたが。
水泳を覚えて6年目の婆ちゃんです(^_^;)

2 ■無題

クロールが苦手です。。。って言っててはいけないのでイメトレ中です(^_^;)

あえて挑戦したくなって来ました!!

1 ■ドラマですね

いつもありますよね、水泳はタイムだけでも順位だけでもありませんが相手に勝つ、自分に勝つという要素も大きいですし、自己満足度100%ですからね。同じようになっていても同じような結果にはならない、今回は水の状態とかもありタイムが出にくいようでしたね。でもいつもながら熱いレースをしましたね、そして長年の夢も達成されたという事で、この次はクロール対決ですよ。
私のほうがずっと若いのですがお二人に負けないようなクロールになりたいです。

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