2006年09月20日(水)

ふだんのトレーニングから生まれること

テーマ:感動

 ナショナルチームのコーチをやっていたとき、好きだったことがあります。それは興味を引かれる外人選手たちが、「ふだんどんなトレーニングをしているのか?」を知ることでした。

 特別な予定のない日、雪上のコースやジムで、自分もトレーニングしながら彼らのトレーニングを見ているのが好きでした。

 試合を見ることはもちろん大事です。が、ふだんのトレーニングを解析できるなら、もっともっと深いところに気が付きます。

 わたしは個人的に、全盛期のジャン-リュックやセルゲイ、エドガーを徹底的にマークし、研究しました。また後年、ジョニー・モズリーを研究する機会も得ることができました。


 今朝、傑出した水泳選手のトレーニングをはじめから終わりまで見学させていただきました。

 もしかすると北京オリンピックに出場するかもしれない平泳ぎの選手です。現在、世界でも非常にレベルの高いところにある日本の水泳。そのトップスイマーのふだんどおりの練習をじっと見つめてきました。


 ほんとうにいろいろなことに気が付きました。

 「なんで今まで気づかなかったのだろう!」と思うこともありました。

 技術的なトレーニングが水泳というスポーツで、いかに複雑な要素を持っているのかにも、あらためて驚かされました。

 どこで呼吸するかに注意して見るだけで、ひとつの世界がありました。

 細かい技術論に触れるとキリがないのですが、総論を結論づけると「水との親和性」という言葉がぴったりかもしれません。

 全盛期のジャン-リュックはまさに雪と親和していました。リリハンメル・オリンピックの映像を見たなら、スキーを知らない人でもそれを感じるはず…。雪と和し、滑ることの喜びに満ちた姿を、実感するはず…。

 彼女の泳ぎも、そうした親和力を感じさせてくれました。

 あそこまで水と調和するためには、どんな体感や感受性が必要になるのでしょうか?

 彼女の泳ぎと比べるなら、わたしの泳ぎは、モーグルで最盛期のジャン-リュックとくらべる以上の開きがあるのかもしれません。もしくは、エドガー的攻撃性に満ちていると言えるかもしれません。しかし、水泳選手として体の恵まれていないわたしは、エドガーと違い、攻撃してもかなり非力です…。


 トレーニングの組み立てを自分で行うとき、そこには個性が反映されます。

 そして、個性の刻まれたトレーニングを繰り返すと、そこに自分らしさが生まれてきます。

 これがレベルの高いところで起こるのが、「守・破・離」の「破」と「離」でしょう。低いレベルで起こるなら、それは単純に「悪い癖がついた」ということになります。


 スポーツのほとんどは物まねから入ります。が、ほんとうに楽しいのは自分の世界を築きあげていくところ。

 わたしもスキーだけでなく、水泳でも、いつかそんなレベルに達することができれば…と願っています。


 最後に、これまた傑出したスポーツマンであった、ブルース・リーの言葉を記しておきます。

1.Research your own experience.
  自己の体験を探り
2.Absorb what is useful.
  有効なものを吸収し
3.Reject what is useless.
  不要なものをしりぞけ
4.Add specifically your own.
  自分だけの何かを付け加える。




    Bruce Lee / Jeet Kune Do

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