2007-03-15

166鞍目・サクラヒヤク

テーマ:151~180鞍

ただいま帰りました。

なんか最近、「いきものがかり」のあのCMソング(桜咲く街物語)が、「サークラ~ヒヤー ヒヤー♪」って聴こえてならないんですよ。病気かな?病気だね!

まあそれはともかく、三寒四温とはよく言ったもので、暖かくなったな~と思った瞬間に大雪、みたいなことを繰り返しております北海道。雪は甚だ迷惑ですが、こんだけ降られちゃさぞかし馬場も乗りやすかろう、という事で仕事が終わってからついつい行ってしまいました。

で、今しがた帰って来たところなんですが。


痛いの。


身体のあちこちが。

なぜなら落馬したから。


いやもう参りましたよ。だって速歩で蹄跡行進してたら、突然馬消えるんだもん。視界から。

えーとー踵下げて体重真下に落として脚を動かさないようにしてー、なんて事を一生懸命考えておりましたところ、ふと前を見たら、あるべき所に馬の後頭部が無い。

な…なんで?って思った瞬間視界がグルーンってなって、ヒヤクの黒と雪の白が交互に見えて、地面に投げ出された感触があって(でもこの時は全然痛くなかった)、思わず目を硬く閉じてしまったんですが、そんな天も地もわからない中、身体の数箇所に何かがドカドカ当たってるのがわかって、にもかかわらず頭の中ではぼんやりと「私踏まれるのかなー」なんて考えてて。

あ、そうだ手綱、と思って起き上がってみたら、ヒヤクは別に逃げもせずに平然と立ってました。


先生の証言:「ヒヤクは躓いて前につんのめったけど、膝で歩いてどうにか立ち直りました。ton-pooさんはバランスとれなくて転がり落ちてましたけどね。でも別に踏まれたりはしてませんでしたね」


そういう事みたいです。


その後もう一回乗りなおして、駈歩して終わりました。

不思議だな~と思うのは、実際に落ちるより落ちかけた時の方が10倍くらい怖いということ。

いつもならちょっと躓いただけで「超怖えー無理無理降りるぅー!!!」と取り乱しがちな私ですが、恥かしさとかそういうのも色々あって、逆に一刻も早く乗りたい!という気持ちになりましたよ…。


でも少し時間が経ってみると、なんか色々痛くなってきました。

特に右側の腰骨の下あたり。どうやらここで着地したっぽいです。今日は早めにお風呂入ろう。


皆様も落馬にはくれぐれもご注意を。

同じテーマの最新記事
2007-03-11

165鞍目・サクラヒヤク

テーマ:151~180鞍

早朝の雨も上がり、青空が出ました。

風はまだまだ冷たいですが、おお!馬場の土が見えている…。

所々に水溜りはあれど、昨日に比べれば数段マシ。今日は駈歩できそうだー。


いいか。自分は今、『坐骨を支点にしたヤジロベエ』だ。

ほーら、鞍に骨が当たっているのを感じるだろう。

という事はつまり、馬が後肢を滑らせて尻餅をつこうが、大きく前につんのめろうが、自分の上半身は常に地面に対して垂直のまま。多少の横揺れだってへっちゃらなのさ。


と、十二分に自己暗示をかけてから、いざレッスンへ。


「この水溜り、実は深いんで通らないでくださいねー」


先生が示したのは、蹄跡長辺にある水溜りのひとつ。

一見普通に茶色い水が溜まっているだけに見えますが、ひっ!ガボッと突っ込んだ先生のゴム長靴が、くるぶしの辺りまで浸かりましたよ?


「水溜りとラチの間を通ってください。水溜り側はだと思って」


なんて恐ろしいイメージだ…。

人間ですら、階段の最後の一段に気付かずに踏み外した時は、全身の毛穴という毛穴が一瞬にして開くような戦慄を覚えるというのに。それが馬なら一体どうなってしまうのか。

「絶対に勝手はさせないぞ(特にこの水溜り付近では)」という決意を胸に、改めて手綱を握り直します。


蹄跡行進と輪乗りを繰り返しながら、内方姿勢を復習。

と同時に、個人的な課題として「脚をバタバタさせない軽速歩」を意識して乗りました。

以前、「鐙履いてるのに鐙上げ軽速歩」のつもりでやってみた事を思い出し、何とかあの状態を再現できるように。

でもこれ…辛えー!!!

太腿の内側が速攻で悲鳴を上げ始めます。いやあ、普段使わない所ですもんねえ。

しかしこれも、『立ち上がる時は爪先が開き、座る時には膝から下が45°は閉じる(正座してるみたいになる)ダメ軽速歩』脱却のため。太腿どころか股関節までも、ああ今まさに乳酸溜まってる溜まってるって感じですが、ここはひとつ我慢の見せ所じゃい。

 

でもですね。不必要な動きや力を排除しようとすればする程、馬の気配がわかるような気がしますね。

あ、ヒヤク今やる気だなーとか。そろそろサボりたい頃かー?とか。

馬がイケイケの時は自分の扶助も小さくて済むから、私自身が「任せどころ」を探すようになってきたのかも。

特に今日は扶助のメリハリの事も考えていたので、ヒヤクの『行く気配』を感じた時は逆らわずに黙って乗っている事に専念。スピードが落ちたら軽く脚、それでもダメなら見せ鞭で充分でした。

どうよこれ。イスラファエル(第7使徒)倒せるんじゃねえ?(言い過ぎました)

 

最後は駈歩。

駈歩扶助についても、大変な誤解をしていた事を発見。

外方脚だけピコッと引いてもダメなのだ。騎座ごと行かな、騎座ごと。

大ダメージの蓄積している股関節からグイッと馬体に這わせてみました所、ヒヤクの後躯がグッと沈み、なんとも元気の良い駈歩発進。軽く跳んだ…。

いつもはこれ位の時間になると、下手クソを乗せるのに飽きたヒヤクに頸を振られてあわわわひい~となるのですが、振った瞬間手綱を強く握って怒ったら、すぐにやらなくなりました。かーわい~い。

 

馬の邪魔をしないこと。馬に「わからせよう」と意識すること。馬を動かそうと思うこと。

これらの大切さを実感したレッスンでありました。

2007-03-10

164鞍目・サクラヒヤク

テーマ:151~180鞍

今週は平日に乗れなくて大変残念であった。

そんな思いを込めて、いやむしろぶつける勢いでレッスンへ。


あら?鞍システムが変わってる。

以前は特定の馬以外は特に「この馬専用」というのはなくて、乗る人の好みやレッスン内容に合わせて各自馬場鞍・障害鞍・総合鞍を選んでいたのですが、いつもの鞍置き部屋に行ってみると、鞍掛け&鞍にそれぞれお馬の名前が。はっはーん。今度からは馬によって鞍が決まっているのね。

ヒヤク用の鞍、新品です。わーいわーい。


昨日までに凍りまくった上、今日の高い気温に馬場コンディションは最悪です。

安全そうな場所を置きラチで区切った、狭い狭い長方形の中での部斑運動(3頭)。

私の技量ではこの中で駈歩など10年早い感じですが、いや!こんな時だからこそ、やらなければならない事があるはず!


昨日読んだ『気まぐれ乗馬』の中に、こんな一節がありました。


 馬を動かすための指示の形は他人から教わることができるが、馬を動かそうとする気持ちをいかにうまく馬に伝えるか、これは他人をあてにすることはできない。


「馬を動かそうとする気持ち」。いいこと言うなあ。

腕が無い上に気持ちでも負ける訳にはいかん。さあヒヤク、歩かんかーい!!

普通に常歩で蹄跡を歩いているだけでも、時々滑ってスケート選手みたいになってます。

それだけで相当怖いんですが、なにせ座っているのがニュー鞍。なんか…なんか、いつもより大丈夫な気がするよ!

手綱を短めに持ち、肘を体側につけておく。滑った時に馬がハミを頼って体勢を立て直せるよう、手綱に一定の張りを持たせておきましょう。ああでもやりすぎるとヒヤクがイライラして頸振るから、加減に気を付けないと。


慣れてきたら速歩へ。

はいじゃ軽速歩、と先生に言われたんですが…


軽速歩必要ねえ!!!


もう結構ヒヤクに乗っているのに、こんなに座れているのは初めてだ…。

軽速歩なんてしたら逆に疲れるんじゃないかって位、ビッタリ座ってるじゃないのさ。

なにちょっともしかして私確実に上達してるんじゃない?と無表情で有頂天。

しかし直後に「単に馬場が悪くて馬に動く気がなくて適当な速歩をしているから」という事が発覚。

なーんだそっかーやっぱねー、と無表情で落胆。


「馬の動きに合った軽速歩をしましょう。馬が元気よく動いている時は、人間の動きも大きく。逆に、馬の動きが小さい時は、立ち上がる動作を小さくしてください。それでいて手綱がユルユルにならないように気を付けて」


ははあ。確かに、短辺のここんトコに来たら反撞がなくなって(馬の動きが小さくなって)、長辺に出た瞬間尻がバンバン跳ね上げられ(馬の動きが大きくなり)ますねえ。

馬の観察なくして『良い軽速歩』などない訳ですな。勉強になります。

続いて、内方姿勢の練習。とにかく輪乗りの手前を変えまくります。


「変え始めから円の中心までと、円の中心から変え終わりまで、しっかり体勢を入れ替えてください。馬の目尻が見えるくらい顔を内側に向けるんですよ。外側の手綱が緩むと馬逃げますからね」


最近ね。最近ようやく、「馬は外側の手綱で回せ」の意味が解ってきたんですよ。

右に曲がりたい時、ついつい右の手綱を引っ張りたくなるのが人情というもの。

でも、それじゃ馬って曲がってくれないんですよね。なにせ奴ら500キロ近くありますから。

しかしこの時同時に左を引いてみたら、なんとまあ実に自然に右向いてくれるんですよねえ。

なにこれ。物理?実は常識?

自転車なら、右に行きたきゃハンドル右に切ります。だってハンドルはタイヤに直結しているから。地面に直接触れて運動しているのはタイヤだから。タイヤの向きを変えれば、自ずと運動の方向も変わりましょう。

じゃあ馬の場合、どうする?脚?蹄?蹄の向かう方向を変える?

蹴られるわ!!!

しかも脚4本あるし。それ全部別働だし。

馬の巨大な運動エネルギーは真っ向から受け止めるのではなく、ちょっと横から力を添えて変えてやるが吉。

それがこの「外側の手綱」であると。奥が深いや。


「初心者の人でも簡単に内方姿勢を取ることができる方法があるんですよ。上半身の内側半分を開いてみてください。外側の手綱は持ったまま、軽く後ろを振り返る感じです」


おおー!ほんまや!!

人間が地面の上で後ろ振り返る時って、振り返る側の脚を支点に、反対側の脚には若干体重が乗ってますものね。そうかー、馬の上でもこの感覚が使えるんだー。


基本的な事をたっぷり練習できて、今日も大変充実したレッスンでした。


ヒヤクにお手入れして撫で回して。

なんかヒヤク、最近妙に茶色っぽくなってるんですよねえ。冬毛のせいか?

馬房の中で馬着着せてたら、先輩小学生2人が乱入。

おんぶして「ピアッフェ!」とか「斜め横歩!」とかやってるし自分。

その後、昼飼いのお手伝いさせてもらって帰って来ました。

こういう疲れ方なら大歓迎なんだけどなあ…。


011  当方、『マサルさん』世代。 

2007-03-03

163鞍目・サクラヒヤク

テーマ:151~180鞍

010 2週間ぶりのレッスンです。
も、ふとももがパンパンです。

油断するとすぐこれだ!やっぱり継続的に乗らないとダメなんですね。


前回のレッスンでは、何やら思う所があったので、乗れない間もずっと考えていましたよ。軽速歩の事をね…。


 膝から下が動かないのが『通』の軽速歩。

 何ゆえ初心者はそうできないのか、というと、上半身がグラグラしてバランスが取れないからだと思うのですよ。ちょっと馬が頸振っただけで手綱ごと持って行かれそうになったり、輪乗りで内側にばかり加重してしまったり。

 そしたらほら、脚で馬体にしがみつかなきゃ落ちそうになりますよね。

 結果、下半身があっちこっちあっちこっち落ち着かず、馬も「何それ!?何の扶助なわけぇ!?」みたいになって、止まってしまったり好き勝手したりすると思うんですよ。

 両方の鐙に同じように加重するためには、とにかく上半身を無駄に動かさない事。坐骨で馬の背骨を挟むように座り、背筋も自然な感じに伸ばしておかなくてはなりません。例え手綱を使おうとも、脚を入れようとも、上半身のバランスを変えてはいけないのです。だって、「上半身をやや後方に倒す」っていうのも扶助のひとつですものね。

 …って、わかってるんだけどね。わかってるんだけどねー!

 それはさておき、問題の軽速歩ですが。上の図にもありますように、踵と膝の位置は立とうが座ろうが変わらないらしい。腰だけを前に突き出せ、と。その際、お腹をへこませてしまうと、上半身が馬に覆い被さってしまいがちなので要注意。「(イメージ的には)ベルトの裏を人に見せるように」と再三先生から言われています。まあ、出来ていないから何度も言われるんですがね。前橋に乗り上げるようにしてみるといいのかしら。殿方は大変ですわね。

 で、頭と肩の位置。上図は嘘をついております。だって立ち上がってるのに頭の高さが変わらないわけないもん。ただ、乗ってる最中は変わっていないように感じると思います。馬の反撞とかで。だから軽速歩中、「頭の位置は変わってないわ!」と思ったら、イイ軽速歩してるって事じゃないでしょうか。

 「立つ、座る」って言っても、日常生活でやってる動作とはやっぱり違いますよね。でも体験乗馬とか本当に初めて馬に乗る人には、わかり易いように「立って、座って」と言うのかも。私のイメージに一番近いのは、「立つ、座る」よりも「上げる、降ろす」かな…。いや、ごめんなさい。言ってみただけです。


って2週間もこんな事ばっか考えていたので、いっちょ実践してやろう、と勢い込んでレッスンに臨んだのですが、降らない雪と高い気温のせいで馬場がシャリシャリ。

あまり広くない長方形の中を3頭で部斑運動しました(エプソムシアター&ミス・ジェニファー)。

ううん。頭の中ほど上手くいかんなあ。乗らずに上達するわけないですね。ああ、わかってたさ!

5月にまたクラブのカドリール発表会があるそうで、小学生ライダー達と共に右に旋回してみたり中央線に出てみたり順次に巻乗りしてみたり。

カドリールかー。またやってみたいなー。でもヒヤク大丈夫かなー。

今から雪解けが楽しみでなりません。


そうそう、今日はヒヤクにプレゼントを持って行きましたよ。じゃーん。鉱塩ー。

パッと見レンガです。ネットで買っちゃった。

馬が自分のボロ食べるのは暇だから、という説を聞き、ボロ食うことにかけては他の追随を許さないヒヤク、頼むからそれ止めて。その口でスリスリしないで。緑色がつくから。という極めて個人的な理由で鉱塩進呈に踏み切った次第であります。


「馬に何かやる時は、まず自分の口に入れてみてからやるんですよ」


カッコいいー!!!なんかそれ、超ホースマンって感じじゃないっすか!!!

では失礼してお味見をば…うん。しょっぱい。

当然の事ながら食塩ほどはしょっぱくありません。そのかわり何か、苦いような。これがミネラルじゃい。

さあ思う存分にお舐め!ヒヤク!


反応薄。


バカなああああ!!!

って馬房の前で同点で競り合ってるゲームの最後の最後にホームラン打たれてガックリきてる甲子園球児さながらにうなだれておりました所、通りかかった先生が温かいお言葉を。


「夏になったら舐めると思いますよ。汗かいたら、自然と馬の身体が塩分とかを欲するから」


なるほど。それも道理。じゃあそれまで楽しみにしておこう。

ちなみに、他のお馬達で試してみたら、一番喜んで舐めてくれたのはポニーのみさえちゃんでした。

侮れない!

2007-02-18

162鞍目・サクラヒヤク

テーマ:151~180鞍

来週末は仕事が立て込んでいて馬には乗れなそう。

再来週末も既に予定が入っていて無理っぽい。

んーどうすっかなー馬場怖えしなー、と熟考した結果、乗ることにしました。


さすがに2週間ヒヤクに会わないのは淋しすぎますもの。ねっ、ヒ~~~ヤクっ♪o(^-^)o

と、その口ぶりとは裏腹にビクビクしながらのレッスン。あわわわわ…。


私が普段貸していただいていた鞍、実はバリバリの障碍鞍

それを総合鞍だと思ってわざわざチョイスしていたおバカちゃん丸出しの自分はさて置き、より収まりの良いホンマもんの総合鞍を先生に選んでいただきました。これで正反撞も怖くない!はず!


「どうですか、総合鞍」


…痛い!痛いよ!坐骨にヒビが入りそうだ!!

多くの人々の尻を受け止めてきたからなのか、それとも元々そういうものなのか、なんかこうダイレクトに

前橋と後橋が高いので、確かに『収まり』は良いんですがねえ…。


「我慢してください。いつもの鞍がフカフカしすぎなんですから」


はーい。

それじゃヒヤク、速歩してみよっかー。

いつも思うんですが、この馬絶対人語が解ってる。

だって今、先生が「速歩ー」って言ってから速歩始めたもん。私わりとさっきから扶助出してるのに。いいけどさ。


さくさく蹄跡行進。

おお?なんか軽快。総合鞍様々ですな。

でもねえ。軽速歩がねえ。難しいですよねえ。

「肩は後ろに。頭の位置変えない」と言われ続けているのですが、その感覚が未だにわからんのですわ。

だって普通、立ったら頭の位置も上がるじゃない?(160鞍以上乗ってることは秘密にしとこう)


「太腿から膝までは前に、踵は真下に踏み降ろして、座った時に脚の内側全体がピッタリくっついているようにしてください。立ち上がる時も、鐙の上によいしょって立つんじゃなくて、膝の裏をくっつけつつ伸ばすんですよ。そしたら頭は高くなりません」


って先生、下で「伸ばす」を実演。…?…見えた!!

よし、1個ずつやってみよう。まずは何が何でも「馬体に脚の内側全体をくっつける」

変なところに力入れずに、馬の身体の曲線に沿ってペター。

この状態を維持したまま、膝の内側を伸ばす!伸ばす!!伸ばす!!!


「そうそう、そんな感じです」


久し振りに誉められた…。

しかしton-poo、ここで異議申し立て。今のは違うと思います。

なぜなら今のは、くっつけておく事を重視して、鐙を履いて『鐙上げ軽速歩』しただけだから。ほら、証拠に太腿がプルップルしてますよ。これはズルじゃないんですかー?


「いや、それでいいんですよ。脚もブラブラしてないし。なんか…垢抜けた?感じですよ」


え、いいの?


初めて軽速歩を教わってから早10ヶ月。

やっと。やっとわかったよ。

例えば椅子から立ち上がろうとする時、あなたならどうする。どう立つ。

ちゃんと両足を床につけて、スッと斜め前方に腰を浮かせるでしょう。余程笑いを取りたい時以外は。

脛から下を後ろに振り切った反動で立ち上がったりしないでしょう。それでは「立ち上がる」ではなく「飛び降りる」でしょう。そんな事したら顔で着地してしまうでしょう。

それと同じだったのか…。

椅子が固定されていても、グラグラする地面には立てません。でも立つ。それが軽速歩。そのための鐙加重。

つまり、騎座が脚が鐙が安定していれば、ごく自然な動作で腰を上げる事が出来るのですね。


わかんない事っていうのは、その人にしかわかんないんですねえ…。


ちょっと得意げ(今更)な私に、第2の課題。

馬を止めろ。駈歩から速歩・常歩を極力挟まずに停止せよ、とのこと。

いやーーーそ・れ・は、ちょっとなあーーー。

だって強く引っ張ったらハミがガチーンってなって馬がバランス崩しそうじゃないですか。やるけどさ。


まずは駈歩発進。意外なほどにスムーズ。蹄跡を半周してからストップ。


「ほら、手綱引いても上半身のバランスは崩しちゃダメです」


上半身のバランス…?気を取り直してもう1回。


「また。手綱を引くと同時に、上半身全体が前に出ちゃうんです。動かす時も止める時も、馬に近寄ってはいけません。怖いのわかるけど。逆に少し離れるようにしないと」


そうなのでした。私の弱点、『怖い故に前傾姿勢』

振り落とされるまいとするせいか、移行する時特に身体が前に倒れてしまうのです。あと、ついつい腰を浮かせてしまうのです。別名・『跳んでないのに飛越姿勢』

これはどうにかしなければいかんのである、という事で、その後何度も何度も走っては止め、走っては止め。

その内、ヒヤクに異変が。

執拗なまでの「常歩→駈歩→常歩」の繰り返しを、彼は半分だけ理解してしまったのです。

走らせる前に走り、止める前に止まり。わあーえらいねーヒヤクー。

じゃあヒヤクが理解できなかった「もう半分」とは何かって、これが私の練習であるという事…。


明らかに私の意思ではない駈歩発進にますますビビりはしたものの、最後に先生の口から出た「まあいいんじゃないですか」に『言わされた』感が漂ってはいたものの、なんとか今日も落ちずに終われました。

powered by Ameba (アメーバ)|ブログを中心とした登録無料サイト