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2017-02-12 15:54:50

ぼけぼけて

テーマ:映画鑑賞

 フランス映画『めぐりあう日』を観ると、ところどころに全面的にピントが外れたカットが差し込まれている。観客に不鮮明さやあやふやさを感じさせたいのか、ピンぼけの意図はもう一つわからなかったが、映画の撮り方が時代時代でどんどん変わってきていることはわかる。

 

 フィルムの時代、映像の中には闇があった。テレビで昔の時代劇を見ててもわかる。悪代官の周りにはコントラストの強い黒があった。フィルムは照明を当てないと写らないから。

 ビデオの時代、ミュージックビデオの監督が映画を撮ったりすると、映像の隅から隅まできれいにくっきり写るようになった。ビデオは本来、お父さんが子供の運動会や学芸会を撮るための物で、暗くて写ってなかったりピントが外れていたりなどは、お母さんが許さない。何が何でも写っていなければいけない。

 被写界深度の浅いデジタル一眼レフカメラの動画モードでも映画が撮れるようになった時代、背景のボケ足が映像に深みを与えるようになった。「見せないこと」の復権だ。

 

 ピンぼけはカメラの存在を観客に意識させるからNGだったはずだが、今はもう観客全員が「映画であること」を知っているから構わないのだろう。『レヴェナント』の主人公がクマに襲われるシーンで、クマの鼻面がカメラに近づくと、鼻息でレンズが曇っていた。でも、実際にはクマはCGだから鼻息がカメラにかかったりはしなかったのに、なぜわざわざ「そこにないレンズ」を観客に意識させたのだろう? 時代がなせる表現か?

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2017-01-03 22:06:19

『フォースの覚醒』<『ローグ・ワン』

テーマ:映画鑑賞

 祭りだ祭りだ。スターウォーズ祭りだ。これからは毎年祭りになるみたいだぞ。

 でも、賛否両論あるだろうが、エピソード7の『フォースの覚醒』にはがっかりしたクチ。エピソード4の焼き直しじゃないか。砂漠の惑星にドロイドが落ちてきて、くすぶってた若者が一念発起。別の親子喧嘩が始まり、同じような最終兵器が出てきて……。ジョージ・ルーカスがいなくなったら、スターウォーズの世界で描きたいものがなくなってしまったんじゃないだろうか?

 いなくなってわかる、ジョージ・ルーカスはやはりすごかった。「ダースベイダーはなぜ悪の道に進んだのか」なんて、誰も興味がないテーマを映画3本もかけて描いたのだから。でも、ジョージ・ルーカスがいなくなったら描きたいものもないので、あとに残ったのはキャラクター商売。『フォースの覚醒』はそんな印象だった。

 

 『ローグ・ワン』はエピソード4の前に来る話。デススターの設計図をどうやって反乱軍が手に入れたかを描いている。

 個人的にはターキン提督の復活が嬉しい。特殊メイクもCGも使わずにダースベイダーを制せられるのは、この人の品格と妖気だけだ。エピソード4でターキン提督を演じたピーター・カッシングはだいぶ前に亡くなっているのだが、どうやって映像を復活させたのだろう?と思ったら、似た骨格の俳優が演じて、顔だけCGでピーター・カッシングに差し替えたそうな。

 写真1がエピソード4のターキン提督で、写真2が『ローグ・ワン』で演じたガイ・ヘンリー。この技術さえあれば、役者がどんなに年を取っても平気。どの時代だって描くことができる。

 スターウォーズはこの先、エピソード8、9と作られていくだろうが、未来に進んだって同じ事の繰り返しで戦乱が続くだけ。過去に戻っていったほうがいいのでは? 未来には何もない。過去に遡ろう。

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2016-12-31 12:10:14

『あなたの人生の物語』→『メッセージ』

テーマ:映画鑑賞

 あ。テッド・チャンの『あなたの人生の物語』が映画化されたんだ。うーん。うーん。期待すべきなのかどうなのか、微妙だな。

https://www.fashion-press.net/news/26165

 テッド・チャンの『あなたの人生の物語』は、珠玉のSF短編である。突如として宇宙船が飛来し、宇宙人とコンタクトを取るために女性言語学者が彼らの言語の翻訳に当たる。という設定は、映画の予告編を見る限り、小説も映画も同じようだ。

 でも、小説は言語学とそこから理解される宇宙人の思考方法という、思いっきり地味なものに沿って展開される。それだと映画は困っちゃうから、やっぱりドンパチを始めるんだろうな。

 『あなたの人生の物語』の「あなた」とは、主人公の娘を差す。予告編にも娘のシーンが出てくるので、やっぱり映画に期待はできるのだろうか? あと、期待できそうなのは、キャラクターがみんな沈鬱な表情をしていること。このへんで映画のジャンルは決まってくる。

 映画のポスターになってる宇宙船は柿の種みたいだが、小説に出てくる宇宙人はイカ型である。イカと柿の種って、酒のつまみセットか?

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2016-11-13 19:15:12

登場人物の目的

テーマ:映画鑑賞

 『ルーム』は2部構成のような映画。主人公は17歳で誘拐されて7年間、部屋に監禁されている女性とその息子。5年前に誘拐犯によって産まされた子供は、部屋から一歩も出たことがない。

 

 第1部は、母子の監禁部屋からの脱出劇。子供が死んだふりをして、外に運び出された時に逃げようとする計画だ。ここまでは登場人物の目的も、映画の目標もとてもはっきりしている。なので観客も脱出がうまくいくように祈りながら観ている。子供がトラックから飛び降りる。誘拐犯が気づいて追いかけてくる。子供はぶつかった通行人に何かを訴えようとするが、うまく伝わらず……。

 脱出劇や脱獄ものの映画はよくあるし、傑作も多い。観客は迷うことなく、スリリングな展開に没頭できる。でも、『ルーム』のすごいのは、脱出した後を描く第2部があるところだ。昔話で言えば「男の子はその後、幸せに暮らしましたとさ。めでたし、めでたし」の「めでたし」から、また話がスタートする。

 「めでたし」って何だ? 普通の一般的な暮らしに戻るということだろうが、それはどうしたら「戻った」と言えるんだ? ましてや、この子は生まれてから普通の暮らしを経験したことがない。母親と誘拐犯以外の人間とも接触したことがない。脱出劇と違って、ここから登場人物に明確な目的はない。映画の目標が見えなくなる。この映画はどうなったら終わるんだ?

 

 『ルーム』はとても納得のできるラストを持ってきた。ああ、その方法があったかと思った。一粒で二度おいしい映画である。

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2016-11-06 21:50:30

人生最安値

テーマ:旅行

 いつも大阪で泊まる時は、新世界からJRを挟んで向かいの西成区のドヤ街に宿を取る。この辺りはもともと季節労働者が滞在するための安宿がたくさんあった所だが、最近は観光客も割と多く泊まり、インターネットで調べて外国人も来てしまう。それでも、街中には怒鳴り声が響くなど、おっさんの徘徊率が高い。

 そんな中、自分はいつも2,000円台の、この辺りでは割とリッチなほうのホテルに泊まっていたが、今回はネットで1泊1,100円の宿が出てきたので、ここでいいやと思って予約。

 部屋は布団が敷けるだけの広さ。トイレは共同、シャワーは男性のみ。風呂は週2回だけ湯が張られるそうだ。エレベーターは奇数階しか止まらず、この地域ならではの貼り紙が。外階段に通じるドアはガラスがきれいに取り除かれていた。でも、寝るだけなら何の不自由もないホテルだ。

 いやー、これは、国内では今までで最安値の宿だなぁと思いつつ、ふと窓から通りを見ると、向かいのホテルが「950円」。くそっ、150円損した気分だ。

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