けろみんのブログ

日記・観た映画のこと・観た展覧会の感想


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「料紙」とは書を書くための紙のこと。

今に伝わる切れ、断簡のうち2割は何も装飾がなく、ほとんどが嫁入りや贈答に使われるキラキラして綺麗な色のついた豪華な紙に書かれたもの。

豪華な紙の作り方は大別して

①綺麗な色(染色)

②キラキラ(雲母、金銀)

③紙同士を接ぎ合わせる 


ここから先はほぼレクチャーのメモです。

素晴らしい料紙に心を込めて写した経文は、1つ1つに仏が宿っていると思います。


1 小島切

細い線、流麗な仮名。正面から光を当てずに見ると何もない紙ですが透明な「白雲母」の粉をちりぱめた「雲母砂子」が巻物をよむように、手にとって左右に目をやるとキラキラした雲母に彩られているのがわかる。入射角から90度の反射角でみるとキラキラがわかるため、特別に刀の刃文を見るために開発した光ファイバーLEDに反射鏡を45度の角度をつけてとりつけて作品を照らしている。そうすると展示ケースを見ているものの目線の先で反射されるようになっている。横にも反射角があるので。だいぶよこからみるとキラキラする。まっすぐ覗いて見えない日本の美。

2 大字朗詠集切

箔をまくのはキラキラがよくみえるが、砂子は見えるか見えないかの技法。平安貴族はこのように光の加減で変わる装飾を好んだ。


3 伊予切

舶載唐紙

胡粉を塗り、雲母の粉をふのり、にかわで木版擦りにした唐伝来の料紙。この唐紙には夾竹桃が刷り込まれている。

そして「布目打ち」という紙を漉くときに布に押しつけ文様をつける技法を使っている。これは、布を意識した紙とも言える。

8 巻子本古今集切

胡粉に藍を混ぜて塗った紙と、光の加減でハスの唐草模様が浮かぶ舶載唐紙を継いでいる。

9 尾形切

和製唐紙 日本で作った唐の紙という矛盾した名前。業平集の1つ。胡粉を塗り綺羅砂子で唐草模様を木版。さらに鳥、草花を銀泥で捺す。

11 戸隠切

一字宝塔経 雲母擦り 雲母の粉末を膠やふのりで溶き、木版で文様を紙に擦り付ける技法。胡粉を塗った上にすられることがおおい。これは雲母擦りで宝塔を擦りその中に銀泥で経文が描かれる。文字の1つ1つが仏になっている。

13 壬二集和歌色紙

本阿弥光悦の周りに古の料紙に書かれた書が集まった時期があり、俵屋宗達の絵画などの流れの一助となった。この作品は木版擦りのモティーフが大きい。

「染め」防虫を兼ねている。

ランカーとはスリランカの意味

14 註枋伽経巻第四断簡

15 紫紙金字華厳経巻第六十七断簡

東大寺に伝来。料紙を濃い色に染めている。浸染とは、染料につけ、乾かすを何度も繰り返し木槌や砧で叩き固める方法。8世紀ごろ。

16 紺地銀字華厳経巻第五十(二月堂焼経)断簡

紺地の料紙に金泥で描いた唯一の経典。色のついた紙に写経することを、色紙経という。


18 無量義経

国宝。法華経に次ぐ大事な経典。引き染めという線量を刷毛で塗る技法。この経は裏から引染めしているので柔らかな色合いである。この品は檗、榛などのどんぐりで茶色の濃淡2色の紙を継いだ清楚な料紙。よく見ると一行の大部分の文字を繰り返し描き、一行抜かしていて、銀泥で書き足してある。

19 華厳経巻第三十七(泉福寺焼経)

漉染紙 紺に浸染した紙を破き、砕いて叩いて繊維に戻したものを紙を漉く際に混ぜる。拡大すると、もやもやんと青い色が見える。

21 今城切

古今集 これも繊維に色をつけ、混ぜている。漉き染めという、奥行きができ色が深くなる技法である。

22 棟梁集切

たくさんの藍染紙を繊維にして混ぜ漉いたので色が濃い。黄染めと混ぜると緑色になるので重宝した。

24 愛知切

吹き染め 竹の筒に目の荒い布を貼り、そこに染料をつけて息を吹いて紙に吹き付ける、または網の上から染料をつけたブラシを擦り紙に染料を散らす方法。

丁子染めである。丁子はクローブのこと。色が似ているからか、本当に丁字を使ったかは不明。

26 難波切

紙漉きが完成する直前に色繊維を載せ絡ませる技法を飛び雲といい藍色、紫色が一般的。1112世紀に集中して作られた。上に藍色、下が紫色の短冊がよく知られる。

28 八幡切

打ち曇りという技法。飛び雲のようだが、 一面に藍、紫をのせている。

31 蝶鳥下絵経切

金泥、銀泥で蝶や草を下絵。銀泥は酸化するので書の邪魔になってしまった。

33 下絵拾遺抄切

銀泥で丁寧に鳥を書いている。料紙の下絵としてはとても精緻な例である。いい紙だと間違えないように気をつけるが、人間なので間違える。この書もひ寸れのところ、ひひれとなっている。奈良時代の写経の校正は3回行い1字間違うと一文、一行間違うと五文の罰金が課された。平安時代になると、写経する事自体が功徳とされ、さほど神経質にはならなくなった。

34 烏丸切

金銀の箔を散らす金銀箔砂子散らし。字の訂正あり。山のの横に間違いを正している。

37 箔切

金銀箔を霞のようにたなびかせている。

ノゲというのは稲の籾殻に出た細いヒゲのようなもの。そのように細く箔を切り貼り付けた技法をいう。

38 五徳義御書巻

全面に金銀の四角い箔砂子を唐紙の上に型を置きステンシルの要領で蒔いている。「仁美礼様信」を金泥で草花、雲を描く

39 花卉摺絵古今集和歌巻断簡

金泥で竹や蔦を摺ってある。大きなモティーフの金泥は、雲母を金泥に置き換えたか?膠で解いて塗ると一様にならないところを利用し面白い濃淡を作った。琳派のたらしこみなどの技法に繋がっていく。

41 百人一首帖

まず紙を染め、金銀泥下絵。さらに金の切り箔、砂子を撒いている。全体に大柄。多種の装飾技法が用いられている。

42 風俗図

雲、雨を金切箔、砂子散らしで表している。その後襖や屏風に盛んに使われる技法。

43 勅撰集和歌屏風

藍色の下地の上に全体にふんだんに箔を使っている。遠景の山、近景の丘を藍と緑で表現し、その間に色紙や短冊の形の型紙を置き箔を隠して更に箔を撒くという箔散らしの粋を極めた作品。色紙の形は真ん中にひらひら浮かぶように縁が曲がっている。あたかも色紙があるように、色紙の形の中にも料紙装飾を施している。左双に巻第一、右双に巻末が書いてある。

44 大聖武

荼毘紙 釈迦を荼毘に付した様子から紙の原料にもなる檀の木の表皮の粉を胡粉に混ぜて塗った紙。表面のブツブツを釈迦の骨に見立てる

45 巻子本古今集切

蝋䇳という手法。具引き(胡粉に染料を混ぜ黄土色にしたものを引く)した紙を空擦りして模様をつける。用紙がテラテラと光るように空擦りのばれんに木蝋を少しつけて滑りを良くしているかもしれない。

46 和漢朗詠集巻下断簡

胡粉の地に桃、鳥の尾か、衣の端のようなものが見え、元の姿は今となってはわからない。

48 筋・通切

裏は通しという、ふるいのような目の荒い用具に物に押し付けることで凹凸がくっきりしたマス目になっており描きにくそうである。面は段落の位置を決める横線が引かれているのを縦にして裏面とおもて面を、交互に継いで面白い模様になっている。

49 相生橋図

墨流しという、水に浮かべた墨が作った模様を紙をしたに置いて写し取る技法をつかい、本来書のための料紙だが、水の流れや雲に見立てて絵を描いている。作者の冷泉は平安かぶれの芸術家。家を平安貴族的に設え、服も髪型も平安朝にしていたという。

50 嘉元百首切

墨流し金銀切箔砂子霞  松のステンシルのような型紙の上から砂子撒き

51 巻物切

上部は墨流し風の型紙下部は蔓性の型紙の上にぼかしができるように蒔いた砂子1300年頃、細かな型紙を使うのが流行した。

52 ここから田中新美 101歳で亡くなった模写の神。 1112年製の本物は三十六歌仙の歌を1巻ずつにしてまとめたものだが、2人は歌がたくさんあるので上下巻になっているため38巻あったとされる。

宇宙のような世界観、当時の書、工芸、絵の粋を集めた究極の品。

染めぼかし

絵の具下絵

金銀装飾

金銀のキラキラが見る角度でまるで変わる!ページをめくるごとに感動するようにできていら!

52-1.2貫之集

切り継ぎは、直線的に切った紙を継ぐ方法。

破り継ぎは実際は刃物で切っているのだろうが手で破ったようにギザギザができる方法。別の紙ののりしろを3ミリほどつけて継いでいる。

52 -3 伊勢集 17枚継いでいる!蝉の羽のように薄い5枚の紙を同じように切り、ずらして継ぐ重ね継ぎという手法。

52-4 赤人集 白と藍の紙を継いで隈取りを金泥でする

あぁ早く本物が見たいと思う

54 石山切

貫之集の本物。藤原定信 スピーディな書風 元々速書きでしられていて23年かけて仏教経典の当時日本に輸入されていたものを全て(約600巻)1人で写した。それを春日大社に寄付すると藤原頼長から「生き仏」と称せられる

56 岡寺切

夜のような漉き染で藍、金銀箔を撒く。銀泥下絵、ムラムラと繊維の色が奥行きを出す。

57-1 提婆品

特に美しい 女人往生ができるものしてこしらえたもの。(平安の女性が関わっているものと思われる)

蘇芳色箔チラシ砂子を撒き唐草模様型をから擦りする。文字も絵の具の色を変えることで模様になっている!

丸い紙を置き上に色を載せ剥ぐと梅模様が出る

など、これでもかというほどの装飾

57-2 安楽行品第十四

空擦りで天女細い線も銀箔を張っている裏も塗っている型紙で先箔ー大きいもみ箔ー小さい

関西、関東でも言い方が違うし職人によっても変わる。




















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