ここフンダセアではマイクロクレジットの発展版として「子ども版マイクロクレ
ジット」というものを実施しています。その式典(動物の引渡し式)が行われま
した。また、内容的になかなか面白いものですので参考までにプロジェクトの実
施内容を載せておきます。



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プロジェクトの概要

10歳から13歳の子どものいる家族に子牛1頭または子豚2頭をを買い与えます。
そして2年間、家でその家畜を育て、適当に成熟した後売却します。この間FUNDACEA
は家畜を育てる際の技術サポートをします。
FUNDACEAは、最初の段階で、子牛または子豚を買い取る分の代金を融資します。
また成熟後、家畜の販売を一緒に行います。
子どもは販売で得たお金から、最初にフンダセアが融資した分を返済することに
なります。
そして差額は子どもとその家族のものになります。(最大30回の分割払いのロー
ンを組むことができます)

このようにして、子どもは動物を世話する方法と、どのようにしてローンが機能
しているかを学び、そして財政的にも助けられることになります

このプロジェクトは18年前に一度計画されたのですが実行されず、2005年9月に計
画に修正を加えられた上、実施されることになりました。


応募について

子どもマイクロクレジットの応募者は次の条件を満たさなければなりません。
①育てる家畜が成熟するまで(2.5歳になるか500kgに達するまで)家畜を維持で
きる場所を整えること。
②プロジェクトに参加に強い希望を持っていること。
③マイクロクレジット契約を結ぶための法廷代理人からの認可があること。
④低所得者層に属していること。
⑤銀行からの融資やローンを受けることのできない家庭であること。
⑥今のところこの事業はMijaguasおよびBanco altoの学校に所属する生徒を対象
にしたものですが、他地域の生徒の参加の可能性を排除してません。



事業目的

①地域コミュニティーの公立学校に通う子どもに、小額の融資を与えること。
②プロジェクトに参加する子どもにこのマイクロクレジットを通して、金融トレ
ーニングを与えること。
③子どもが支払い能力に関する倫理的価値を養うこと。
④MijaguasおよびBanco altoのコミュニティーの家畜生産のボリュームを増加さ
せること。
⑤子牛と子豚の販売を通じて生徒の経済状況を改善すること。
⑥生徒が自由時間をこの活動に費やすことにより、動物および畜産への興味をよ
びおこさせること。
⑦家畜の飼育を通じて、子どもを励まし、成長を促すこと。
⑧子どもが学校に通うように激励する手段として、また親との関係を動かすこと
によって家族を刺激し絆を強くすること。


実施状況

年2回、5月と11月に選考とじっしがされます。まず学校の先生から推薦者名簿を
もらい、その各家庭にフンダセアがインタビューをし、10人の生徒選びます。(
2007年度までは各6人づつ)
各生徒に約500ボリーバル(2万3千円)程度の貸付を行い、フンダセアの牧場か
ら子牛を選別し引き渡します。(フンダセアの牧場で引き渡し式を合同で行い、
各家庭までの配達はフンダセアが受け持ちます)
その後、病気等困ったことがあればフンダセアの牧畜担当スタッフと連絡を取り
、助けてもらうことができます。
これまで2件、途中で家畜が死んでしったことがありましたが、1件は更にクレ
ジットの貸付をした上で別の子牛を引き渡し、育ててもらいました。もう1件は
母親に通常のマイクロクレジットの貸付をし、事業を起こしてもらいました。、
そしてそれぞれ貸付金の返済はすでに終了しています。
第一回の実施は家畜の売却まですべて完了しています。ひとつの家庭では得たお
金でコンピューターを買い、その他の家庭では売却したお金で別の子牛を買い、
引き続き事業を継続しています。(但し子牛は一般の市場から調達してもらいま
した)



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セクレタリアのジュスマリについて
一見おっとりしていて、あまり動かないタイプかと思いきや、よくよく話を聞いてみると二つのNGOの仕事を掛け持ちしており、更に夜間大学にも通っているかなりの働き者。
 彼女いわく「仕事は神様が与えてくれたもの、お金を稼ぐためではなく、その仕事のために働いてる」とのこと。お金は自分が暮らせる分以外はお母さんに渡しているそうだ。
彼女の夫もここフンダセアでコンピューターの先生をしている。白人系で英語もしゃべれる決行いい男。

ここでは先住民系と白人系、アフリカ系の人種を超えたカップルが多く、学生たちのカップルを見ても違う人種同士のカップルばかりだ。


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今週末にフンダセアの留学生仲間と教会主催の国際フェスタに参加してきました。

教会はゴスペルも南米風。サルサのリズムでのりのりでした。


 


高校生たちと貸し切りバスで移動してたのでバスの中はディスコ状態。

こっちのバスはおんぼろでもスピーカーや音響機器だけはお金かけてます。

若いのりに圧倒されつつも僕もみんなに混じって踊ってました。


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誕生日

今日は学生の誕生日会に誘ってもらった。主役はハイチから来てる留学生のANGELINE。

着任して以来よく僕に話しかけてくれるぽっちゃり系の女の子だ。

8時に町の中華レストランに来てとのこと。
いつもよくしてもらってるのでなにかいい贈り物はないかなぁと、日本から持ってきたお土産物入れを物色していると「トントン」とノックの音がした。

ドアを開けると女の子が3人立っている。着飾ったANGELINEもいた。
 

まだ8時にはだいぶ時間あるのになぁと思っていると、ちょっとこっちに来てベンチに座れと言ってきた。
ANGELINEがとなりに来て座り、他の二人が周りを伺っている。

なんだか小学校のときに女の子に告白されたときの雰囲気に似ている。

まさかと思いつつ少しこわばりながら待っていると。

「あなたのこと、本当にやさしい人だと思ってるの」
おおっ。

「今日、パーティーがあるでしょ」
うん、うん。

「それでね、気持ちの分だけお金が欲しいの」
ん。

もちろん愛の告白をされても困っただろうけど、誕生日の主役にそんなことを言われると思ってなかったなので、ちょっと気が動転して、
「ごめん、もう一回説明してくれる?」と聞き返すと、
やっぱりスペイン語がまだ理解できないのねと、もう一度同じことを言ってきた。

ハイチでは誕生日にはお金を贈る習慣があるのかもとも思ったけども、それでも「気持ち分だけ欲しい」ってちょっと困った聞き方だ。

周りを伺ってるの女の子のとこに行き「気持ちっていくらくらい渡したらいいの」と聞くと、
「あなたが出せるだけ出したらいいのよ」とのこと。
「いや、じゃあ普通はいくらくらい出すの?」
「そんなの人によるわよ」
そりゃそうだろうけど・・・と困ってると
「50ボリ(2200円),50ボリ出しなさい」と言われ、
「わかった、わかった」と彼女のとこにもどり50ボリ渡すと「ありがとう」と抱きつかれてキスされた。

「じゃ、後で迎えに来るからね」と帰っていく3人を見送りながら、僕はちょっと恐喝されたあとの物悲しさを感じていた。

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同僚のカルロス
カルロス  

今日は同僚のカルロスと一緒に行動しました。
カルロスは元銀行員でマイクロクレジット事業を担当しています。
バリバリの社会主義者で、チャビスタ(チャべス大統領支持者)ですが、
かなりの働き者です。



売られる牛たち



これは「子ども版マイクロクレジット」のために子どもに引き渡す牛を選別してるところ。
今回10頭の牛たちが子どもたちの元へ行きます。
ベネズエラでは一般的に母子家庭が多く、
子供を育てている家庭に資金援助をするのですが
この事業では、「子どもたちにお金を貸し、牛を育てさせ、売却します。」
ちょっと複雑なので「子ども版マイクロクレジット」の詳しい説明はまた今度。





これは通常のマイクロクレジットの融資が決まったところです。
マイクロクレジット



農産物を作るだけでは生活が厳しいので、木とビニールテープを使って家具作りをするそうです。
材料 机。完成品
机130ボリ(5000円)、アイロン台60ボリ(2500円)程度で売れるとのこと。豚の飼育にも興味を持っており、
更に追加融資してもらえるかどうか聞いていました。



これはミルク加工工場。政府が建てたもので、協同組合で運営しています。
組合にはいれば誰でも使うことができ、牛乳の製品化やチーズなどの乳製品をつくることができます。
フンダセアの卒業生も来ていて。みんなフンダセアの活動に理解がある感じでした。
ミルク工場 協同組合で運営する工場  



ベネズエラは現在社会主義へ移行中なのですが、貧困者を救う政策をかなり実施しておりかなり浸透している感じです。
ここバリーナス州はチャべス大統領の出身地でもあり、他の地域と比べてもかなり優遇されているのかもしれません。

マイクロクレジット事業は社会主義化への過程で一番うまくいってる部分ではないかと思います。
貧者を救う政策がどんどん出されており、人々の顔にもどこかしら落ち着きがあります。




彼(カルロス)の仕事を見ていて感じたことは「現実感がある」というとこと。
援助を受ける人々の顔がダイレクトにわかり、彼も自分の仕事に誇りをもっています。

地下鉄 無料

今日は国会議事堂周辺をまわろうと思い、地下鉄に乗ろうとすると、自動改札機には「無料」の文字が・・・
こんな日もあるんかなぁと思いながら駅を降りると、赤いシャツを着た人たちが
大集会を開いていた。ひとり捕まえて話を聞いてみると、今日はチャべス大統領の就任6年目の記念日とのこと。しかし、それで地下鉄が無料になるとは・・・
町の角々に舞台がありコンサート。こどもまで集会に参加していて、お国柄というか、これがチャべスの独裁政権のつよさなのかも。


ところで地下鉄がただということは・・・乗り放題やん。
というわけで、ここぞとばかりに地下鉄で今まで降りたことのない駅にいってみた。終着駅から順々に気になる駅名gato negro(黒猫)、captino(カプチーノ)などなど・・

電車に乗ってる途中いきなり、おばあちゃんが騒ぎ出した。何事かと見ているとどうやら隣に立っていた女の人にかばんをまさぐられてたらしい。
駅員さんたちがやってくると、その女の人も観念したようで両腕を担がれながら連れて行かれた。やはり、この国はスリが多い。

この日ダミーで後ろポケットに入れていた紙もいつの間にかなくなっていたし。まだ出会ってないけどここカラカスでは凶悪犯罪も多くて、今年に入って既にバス運転手9名、タクシー運転手26名が殺されてるらしい。
大使館で働いてる人たちは地下鉄に乗るのも禁止されてるらしく、協力隊員が乗ってるの知ってみんな驚いていた。


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集団スリ


 

 あとから考えてみると、はじめっから狙われてたやんと思う。
 語学学校からの帰り、地下鉄チャカイート駅から電車に乗ろうとしたところ、
ホームで4,5人の男の人達が電車に乗らずにいたんで「もう満員で乗られへんのかなぁ」と思いながら電車の中をのぞいてみると、まだ何人か乗れるスペースがあったんで、その男の人達をかき分けて電車に乗ってみた。
そうしたらその男達も「やっと連れが来た」みたいな合図をして電車に乗り込んできた。この時にちょっと違和感を感じていたけど、その時点ではまだ何も気づかなかった。
次のチャカオ駅で乗客がたくさん降りる中、背が小さい、がっちりした体つきの男がよろけるように右腕にしがみついてきた。
「えっ」と思いながらも冷静にまわりの様子をみてみると、さっきの男たちがまわりを取りかこんでこっちの様子を伺ってるのがわかって、ようやく自分が置かれ
てる立場に気づいた。
「やばいなぁ」と感じながらも、まわりをにらみつけながら、左手で自分のポケットを確認し、向こうの手がこっちに伸びてこないよう、左手を動かしてガードし続けた。あせる すると男達も気づかれてることを理解したらしく、客の流れにそってそのまま電車を降りていった。

ほっと息をつきかばんを確認してみると、小さいポケットのチャックが開けられていた。「やばっ」と思い、次の駅で降りて中身を確認してみると、幸い作ったばかりのIDカードは無事で、特に被害はないようだった。
話には聞いていたけど、実際自分が狙われてみると結構ショックを受けた。
特に高価なものも持ち歩いてなかったけど、もし携帯電話でも盗られていたらかなり落ち込んでたと思う。
今回は無事に済んだけど、やはりアジア人というだけでカモだと思われるという
ことを肝に銘じないといけない。

       

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                     カラカスの地下鉄





今回はベネズエラ(首都カラカス)について感じたことについて


働いてる人の印象は、日本と似ていてみんな仕事に疲れているみたい。かなり暑いのにスーツにネクタイの人も結構いる。靴も全員きちんとしていて、サンダル系はNG。身なりにはこだわる文化がある。

譲り合いの精神がすごい。エレベーターや電車の席では当たり前のように席や場所を譲り、譲られた人も周りの人もそれをあたりまえに感じている。変な感じに譲り合いすぎてどっちが先に外に出るか困るときもある。

野球が一番人気があるところや歌や映画のなど、アメリカ文化の影響の受け具合
が日本と似ている感じで、アメリカとの距離感が日本と同心円状にあるのからかも。

超高層ビルが多い。
60階建ての建物も結構あるし、超高層おんぼろアパートも存在する。
地震はあるはずなのにありえないデザインの建物もある。

チャカオ市の警察
チャカオ警察は一生懸命やっているように見える。早朝から掛け声しながら体操やっているし、地下鉄ではホームに立って監視をしている。でも、新聞の投書では批判されている。たしかに自分もすりにあったし、犯罪率もあがっている。

かわいそうな面もあるけど、犯罪はなんとかしてほしいな。

地下鉄の便利さと安さ。10階乗れるチケットが200円。富裕層の地域と貧困層の地域を結んでいて物理的距離を近づけている。

これが犯罪増加の原因かも。


「マンションの入り口のと部屋に入るまでにあける鍵」


博物館では強烈なアドボカシーをしている。

ずらっと並んだ首の剥製と一緒に「私たちを殺さないで」メッセージがはられていた。
美術館と博物館はすべて無料。いつからなのだろうか。

親切な人は親切すぎるくらい人がいい。
余裕のある人とない人の差が大きいのだろう。

ものづくりはかなり下手。建物も見た目は良くても中身は雑。
一流の建築物も外国人が作ったものが多い。


ベネズエラ到着

 ベネズエラの第一印象は良くもなく、悪くもなくといったところ。
空港からカラカスの街に行く途中、バリオ(貧民街という意味)が山の上に広がっていているのとか、ツインタワーののっぽビルのひとつが火事で焼けて再建中だとか説明されても、いまいち感じるものはなかった。こんなもんなんだろうなぁ、という感じ。南アメリカは初めてのはずなんだけど歳とともに感動も薄くなっているのかも。
 朝、5時に空港に着いたということもあって、渋滞にも巻き込まれず、無事、宿泊場所である隊員連絡所に到着。ただ、ここが一番驚いた。部屋に入るまでに開けなきゃいけない鍵が5個!数が多ければいいってもんじゃないやろうとも思ったが、僕が到着する直前に盗難騒ぎがあったらしく、更にひとつ増やしたばかりだという。
 部屋に入ると日本の3LDKのマンションのようなところで、各部屋に二段ベッ
トが2個ずつ、リビングにはシングルベットが2つ。計14人分のベットが「これ以上無理!」という感じで置かれていた。一応テレビも設置されており、なぜか所狭しと日本の文庫本が置かれていた。とりあえずは一人で滞在することになるから「まぁいいか」とは思うものの、いままでいろんなバックパッカーやユースホステルを見てきたけどこんなひどいのはなかった。日本にいる不法滞在の外国人たちがこんなとこに泊まってるのをテレビで見たことがあるけど、まさに「タコ部屋」。去年の11月にできたばかりの連絡所とは思えない。調整員の「協力隊の連絡所なんてこんなもんよ」という、つきはなすような言葉がやけに引っかかった。


                 隊員連絡所のあるマンション

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 もうひとつ、きつかったのが生活費。ここベネズエラでは公定レートと闇レートというのがあって、その差は2倍ほど。公定だと1ドル2.15ボリーバルなのが闇だと1ドル3.7から5.0ボリーバルくらいまでレートが跳ね上がる。約倍違う。ところがJICAからの通達で3か月の生活費は現地通貨で支払われるとのこと。当然公定レートで計算される。昼飯代が30ボリーバルだったんで公定レートだと1400円!とてもじゃないけど生活できない。赤字分は自費で穴埋めしながらやってくしかないけど。。。それにしても物価が結構高い。この一年でも物価が20~30%上がってるとのこと。公定レートで換算しながら買い物すると高すぎて何も買えなくなるので、割り切って闇レートの感覚で生活しないととてもやりきれない。
  

  ここカラカスは調整員いわく「第一印象の悪い街」だそうで、確かにとくに面白そうなものは目につかず、生活しにくい印象。かなりストレスの溜まりそうな街だった。