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日米の発想の違いを思い出した。

12月2日に米国カリフォルニア州オークランドにある倉庫で火災が発生して、多くの死者が出た。その倉庫にはスプリンクラーがなかったというニュースを聞いたとき、1975年頃、ジョージア工科大学で講演をした時を思い出した。

 

1960年代には月に人を着陸させたり、スペースシャトルの開発など、世界をリードしていた米国だったが、1978年ごろから経済成長に陰りが見え出した。一方、日本の高度経済成長が高く評価され、日本企業の経営に米国が興味を持ち出し、エズラ・ヴォーゲル教授が「ジャパン・アズ・ナンバーワン」を1979年に出版した。そして1980年代、私はジョージア大学で講演をするよう勧められた。

 

生産性本部でいろいろ資料を貰い、日本の経営者の考えなどを伝えたほか、倉庫会社の経営者として、日本の倉庫の実情を紹介した。その発表資料の中で倉庫建築に触れた。私の訪問した米国の倉庫には全てスプリンクラーが付いていたが、設置費用の掛かるスプリンクラーは、当時の日本の倉庫にはついていなかった。資料の下の方に小さく「建築費にはスプリンクラー設置する費用を含まれていない」と書いていたのだが、それを見た参加者から、「なぜスプリンクラーが設置されていないのか」と質問された。

 

答えは簡単である。「日本の消防法では倉庫にスプリンクラー設置が義務づけられていないから」と答えたところ、「あなたに日本の消防法について聞いているのではない。火災が起きた時の消火のためにスプリンクラーは設置するものである。日本では火災は起きないのか」との質問があった。

 

なるほど、私の答えは日本で通用するが、彼の質問の答えになっていない。火災が起きた時の消火はどうするのかと聞かれているのだ。日本では役所から許可を得ないと仕事ができないことが多いため、何よりも法規が優先される。倉庫も同様に、完成したら建物の使用許可を貰わねばならないが、消火のための設備が許可基準になっていない場合、あえて付けない方法を選択していた。米国ではスプリンクラーが付いている倉庫は火災保険が安くなるとのことなどを考慮され、選択されていた。これも費用対効果の考えなのである。

 

数年後、米国の倉庫に設置されてあるスプリンクラーが古くなり、万が一、火災が発生した際に稼働しないと困るため取り換えの時期に来ている、という記事を見た。是も大変なことである。

 

米国のある倉庫では、木の柱でつくられていた。鉄骨の柱は火災でも燃えないが、曲がってしまい、後の処理に困る。しかし木造の太い柱は湿気さえあれば、燃え残ることができるため、火災後の処理がしやすいと聞いた。

 

日本でそれを採用しようとしたら、まず建築の法規を学び、建築の許可が出なければ実行することはできない。自由にトライできる米国社会、その代わり何か事があったら、自己が責任を取る社会である。日本は役所に責任を移すため、厳しくルールを作る。 

 

日米の発想の違いであるが、日本もグローバル化になってきているので、日本も海外に対抗できる発想に切り替えなければいけない時期になってきたのではないだろうか。

 

日本物流不動産㈱

相談役 池田光男

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