どーも!tomoです。
久しぶりの更新になってしまいました。
2009年7月にある1冊の本が出版されました。
クリス・アンダーソン著 「フリー 」
この本の発売によってフリー(無料)ビジネスが脚光を浴びるようになりました。
でも、フリービジネスは日本でも昔から存在していたんですよね。
古くは富山の薬売りから最近ではマックのプレミアムコーヒーまで。
そんな中で、このフリーを昔から特に上手に活用してきた方々がいます。
誰でしょう?
正解は・・・
いわゆる「悪徳業者」の方々。
私も、この本を読んで「あっそういえば!」と改めて気付かされました。
前置きが長くなりましたが、今回紹介する本は
「ゼロ円ビジネスの罠」
門倉貴史
何かと好意的にそして次世代のマーケティング手法のように取り上げられがちな
フリー(ゼロ円ビジネス)ですが、本書では光の部分だけでなく、影の部分にも言及しています。
本書の第4章では、0円ビジネスに関して、一般の業者や悪徳業者とのトラブル事例を豊富に紹介し、
「なぜ引っかかってしまうのか?」
について「行動経済学」や人間心理と絡めて分析されています。
印象深かったのが次の1節
「無料提供詐欺」の手口は昔から存在していたが、以前はこの手口にひっかかる人はそれほど
多くはなかった。たいていの人は「無料で商品が手に入るはずがない」と考えるからだ。
しかし「ゼロ円ビジネス」が世の中に広がるようになってからは、無料で商品やサービスが提供されるということが必ずしもありえない話ではなくなったため、ひっかかる人が急増するようになったのだ。
0円ビジネスの台頭によって「無料で何かをもらうこと」に対する私たちの警戒感が
薄れてきてしまっているんですね。
資本主義の世界では、どこかで利益を出さなければ市場で生き残っていくことはできないのだ。
「ゼロ円ビジネス」も、それが利害関係を抜きにしたボランティアのビジネスではない限り、
必ずどこかに儲けのカラクリが潜んでいる。
ここ1~2年で「ゼロ円ビジネス」を見かける機会が増えました。
お得なものもたくさんあるけれど、事業である以上ボランティアではないわけで・・・
企業がどこでお金を取っているか?
この1点を注意深く見ておけば、少なくとも騙されたり、損を被ることは少なそうです。
「0円ビジネス」の影を描いた1冊。
「フリービジネス」に興味のある方には必読です!