忘れてはいけないモノ

震災から一年。いま改めてこの国が「亡国のイージス」であることを思い知らされる。国が国であることを忘れ、国としての体をなさず、ただ政・官・経済の保身の盾としての論理がまかり通る。
天災が人災へと代わり、未来への希望さえ自由に語ることの出来ない国の姿に、たとえ直球ではなくても表現者として我々が伝えなくてはいけないものを改めて認識させられる日となる。私たちの責任は重い。だからこそ、表現しなくてはならない。
映像を電波にのせるという強大な力を持っている以上、その力を上回る責任がある筈だ。ただただ、私たちにはメッセージを積み重ねるしか出来ない。ただただ、実直に、あるべき姿を、生きる姿を、夢を追う姿を。
その後の希望の型は、受け止める視聴者の心のままに。すべては、その人の心にある。