インターネット文化と恩送り

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先月末,はなずきんさんが以下のエントリをアップされました。

[勉強会]IT勉強会カレンダーの情報をいただいての定期的な情報更新やめます

IT勉強会カレンダーと言えば,この7年間の間,インターネット・オープンソース・Web界隈では欠かせない情報でした。まずは,はなずきんさん,本当におつかれさまでした。本当にありがとうございました。

経緯などについては,上記の,はなずきんさんご自身のエントリをご覧いただくとして,その後,たまたまFacebook経由で見かけたこの記事で,ハッと思い,このエントリを書いてみることにしました。

IT勉強会カレンダーの定期更新が停止するそうです

とくに響いたのが,次の一文。

インターネット文化の基本は,恩返しではなく恩送りである。

そう,まさにインターネットに触れて,公私問わずどっぷり浸かって,その中の人たちやコミュニティを体験して感じるのが,お世話になった恩に対するものが当事者に対する御礼・返礼だけではなく,その世界にいる人たちすべてに還元され,影響していると感じられること。


ちょっとだけ昔話をします。

僕が今の会社に入社した1999年は,いわゆるオープンソース(OSS)黎明期で,たくさんのOSSコミュニティが立ち上がり,また,大小問わず,イベントが開催され始めた時期でした。そして,最初に配属された部署が『Software Design』という,OSSやインターネットを扱う雑誌の編集部でした。

入社して,それこそLinuxが何なのかすらわからない僕に対して,インターネットやOSSに関わるエンジニアの皆さん,また,企業の広報の皆さんには本当にお世話になって,いろいろ教えてもらったり,たくさんの方たちを紹介していただきました。そのときお世話になった皆さんには今もお世話になっていますし,また,交流していただいている方が多数いらっしゃいます。

雑誌を作る立場だった自分としては,こうした人脈と情報こそが基本となっていたように思いますし,今もそうだと思っています。最近のメディア云々で考えると違うのかもしれませんが。


それから2004年,mixiが登場して以降は,その人と人がつながる,情報が伝播していく雰囲気がさらに強まったというか,活発になったように思います。困った人だけではなく,何かをやりたいと考えたときに実現しやすい世界が生まれた感じです。とくに,「人」と接することが,良い意味でカジュアルになったなーと。

また,1999~2003年までは自分より年配の人たちと接することが多かったのが,2004年以降は同年代の人たちと接することが増えたようにも思います。

その後,また,さらに勉強会ブームがさらに盛り上がっていき,今では東京都内毎日毎晩何かしら開催されていると言っても過言ではなく,また,当然ながら,東京以外の地域も多種多様なものが開催されています。結果,人と人とのつながり,情報の伝播,そして,今はいわゆるスタートアップのように,実ビジネスにつながっていく流れが強化されていると思います。


話を戻して。

たぶんこういう世界ができたのは,まさに,インターネット文化の基本が恩送りだからなんだろうなーと。無意識のうちに,当事者同士以外の,世界全体で盛り上がりたいという欲求みたいなものが生まれて,それを具現化するものの1つとして勉強会やイベントが行われているように感じます。

その点で言うと,自分の話で恐縮ですが,僕自身ここ数年は仕事以外にも,WebSig24/7TechLIONといったコミュニティに参加することも,自分の中で,この世界をもっと楽しくしたいし,できることなら良くしたいという気持ちがあるからですし。

それと付随して,この分野に長くいることのメリットでもあるのですが,最近は,イベントの運営やスピーカーとしてお声がけいただけることもチラホラでてきました。こういうものに関して,僕ができることがあれば,基本的にはすべて受けたいと思っていて。仕事として受ける場合もあれば,個人で動ける場合もあります。

ただ,その中で,この数年,コミュニティなどで活動するようになり気づいたのが,とにかく無理をしないことが大切,だな,と。「できないことはできないと言える勇気」みたいなw これもたぶん恩送りにつながることなんじゃないかと。できないのに引き受けてパンクしちゃったら,恩を送るどころか,恩着せがましくなっちゃいますからねw


と,まぁ,いろいろと発散してしまいましたが,今回,改めてインターネット文化の基本,そして恩送りについて考えることがあったのでこのエントリに書いてみました。


僕も将来いつの日か振り返ったときに「インターネットやWebの世界にわずかでも恩送りができてた」と思えるよう,これからも考えて行動していこうと思います。
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