2005年に肝細胞ガンで亡くなられた飯島夏樹さん。彼の手記をもとにした実話だそうです。ドキュメンタリー番組も作られたので知っている方も多いと思いますが、私は知らなかったのだ。そして、ベタっぽいので観なくてもいいかな…と。
夏樹(大沢たかお)と寛子(伊東美咲)は、サーフィンを通じて知り合い、お互いに一目で恋に落ちた。意気投合した2人は付き合い始め、やがてハワイで挙式する。プロ・ウィンドサーファーの夫とともに世界中を回っていた寛子も、妊娠後にサーフィンを引退。子宝にも恵まれ、幸せな日々を送っていた彼らだが、ある日、夏樹が肝細胞ガンだと診断され……。 (シネマトゥデイ)
確かにベタです。クサいセリフと仕草の応酬、伊東美咲様の学芸会風セリフ読み(というより、声か?)。前半はハワイの心洗われる景色にも負けないマイナス面で、背筋の凍る思いでしたが…。
後半の闘病あたりからが見所です。特に父子の微妙な関係と変化が手抜きなく描かれているのが、涙を誘いました。はい、不覚にも私は泣きました。私も完璧でない父親に腹を立てて軽蔑し、でもその関係もお互いの状況や年月で変わってきたので。思わず、子役の表情にも涙。
基本的には作者の思い入れたっぷりな映画でしたが…大沢たかおと伊東美咲の美男美女に演じてもらって、さぞ満足であろうと思います。やっぱり、死を受け止めるのは、怖い事だろうなと。
8月25日(土)より東宝系にて公開予定
満足度:★★★★★★☆☆☆☆