100万ドルのホームランボール 捕った!盗られた!訴えた!(2004米) | CINEPHILIA~映画愛好症~

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気づいたら11月。もうすぐ1年終わっちゃいますねー。今月はフィルメックス見に行かれたらと思ってます。

100万ドル

予告編がすごく楽しそうだったので。原題は「UP FOR GRABS」(これってボールを取る瞬間だけを意味するのでなさそうです)ですが、邦題がすごいです。長いけど、つまり訴えたアレックスさんが主役なんです。

2001年10月7日、MLBの大スター、バリー・ボンズがそれまでの年間最多記録を更新する73本目のホームランを放った。98年にマーク・マグワイアが記録した70本塁打ボールに破格の値がついたころから、人々は記念ボールに億万長者への夢を託した。73号ボールを1人の男が獲得したが、ボールをめぐって訴訟騒ぎに発展する。 (シネマトゥデイ)

前半は意外にヒイてしまった私ガーン。ファンサービスとしての記念ボールなのに、換金を当然のように思っているアメリカ人にもビックリだけど。強欲剥き出しの争いに頭が痛くて…。この日は、なんとアフガニスタンへの空爆攻撃飛行機を開始した日だったのです。世では戦争がはじまったというのに、サンフランシスコではクダラナイ事でマスコミが騒ぐなんてアメリカ人の軽薄さ丸出し;(アメリカ内のそういう声も、ドキュメンタリーに入っています)。しかも、相手はパトリック・ハヤシという日系人で、それに対する侮蔑も少なからず感じられ、嫌な気分でした。

でも顛末が面白いんです。対等に扱われていたと思っていた2人が実は違っていたのです。主役のアレックスは、脚本があるんじゃないかと思う位面白かった人だし。この話が映画になって、彼に謝礼お金が支払われるのかと思うと内心腹立たしいですが、ラストはアメリカらしくスカッとします。

もったいぶった書き方をしてしまいましたが、気になった方はレディースデーにでも観てみてください。

ライズX, 新宿ガーデンシネマにて公開中
満足度:★★★★★★☆☆☆☆