私たちの幸せな時間(2006韓) | CINEPHILIA~映画愛好症~

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気づいたら11月。もうすぐ1年終わっちゃいますねー。今月はフィルメックス見に行かれたらと思ってます。


私たちの幸せな時間 私たちの幸せな時間2

友人のブログで高評価だったのも忘れていました。イ・ナヨンが好きだから観にいこうと思っていたのも忘れていました。ただ友人に誘われて・・・うっかりすると「韓国映画だし」と見逃していたところですが、誘ってくれてありがとう!!

3人を殺害した死刑囚(カン・ドンウォン)と、3回の自殺未遂をした女性(イ・ナヨン)。世の中を憎み、死だけを考えて生きている2人の男女が、週に1度、刑務所の面会室で会うこととなった。お互いに癒しながら自分を新たに見つめなおしていく2人だったが…。(Wow!Koreaより)

ただの美男美女のお話じゃないんです。確かに、カン・ドンウォンの短髪に初めてカッコいいと思ったし、イ・ナヨンちゃんは「英語完全征服」「小さな恋のステップ」で鋭い目と笑った時の顔が気に入っておりましたが・・・

違うんです。


彼らの静かな演技と、少しずつ心を開き通わせていく過程がいいんです。
おだやかなピアノの旋律がいいんです。
心の傷赦し人を愛することというテーマがいいんです。
ラストのイ・ナヨンのセリフ「憎むべき人を赦したら、神様は奇跡を起してくれるかもしれない」(これは切り札的セリフだから、書いちゃいけないのかも・・・ゴメンナサイ)、それはとても高尚で素敵な言葉に響きました。涙が止まらなくなります。内容は悲惨な部分も含んでいますが、美しい(白々しいではなく)セリフがたくさん出てきて、穏やかな気持ちになります。

「韓国映画」と敬遠せずに、是非見てみてほしいです。

* ただ・・・内容的に、この試写会に小学生の娘を一緒に連れてくる親は理解できません。
* 日本版のチラシもすごくセンスあると思うのですが、ネット上で見付かりませんでした。

初夏、シネカノン有楽町、渋谷シネ・アミューズにて公開予定
満足度:★★★★★★★★☆☆