In The Groove

a beautiful tomorrow yea


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今日は見事な空だ。くつわも拍車も手綱もないが、葡萄酒という名の馬に乗って飛び立とう、夢のような神々しい天空へ。ひどい熱に浮かされた二人の天使になって、朝の澄んだ青空に、彼方の幻を追い求めよう。御しがたい風の翼の上で、軽やかなバランスをとり、ともに妄念を抱きつつ―。愛しい君よ、二人並んで空を漂い、休むこともなく、逃げて行こう、僕の夢の楽園へ。

―ボードレール著『悪の華』より

 

グレン・グールドの<ゴルトベルク変奏曲

 

ゴールデン・ウィーク後半を迎えた5月3日(水)、先日の会食で久々に耳にしたスーパーモデル<リリー・ドナルドソン>も30歳かと、ふと思い出した早朝。

ディプティック期間限定の香り『TOKYO』の檜の香りで満たされた、超高層階に位置する自宅マンションの窓を開けると、心地良い風がリビングへと吹き抜け、昨日同様、気持ち良い朝を迎えた。都心上空には無限に青空が広がっていた。

 

グレン・グールドが演奏したモーツァルトの音楽(ピアノ・ソナタ)を聴くのは、毎朝のルーティンになって久しいが、今朝はグールドの演奏で最も有名な、バッハの『ゴルトベルク変奏曲』をBGMに、日経新聞朝刊に目を通した。英国を代表する超高級車<アストン・マーティン>社の、CEOの的を射た発言「価格を下げて顧客層を広げる戦略には出ない。超富裕層の人口は中国を筆頭に年10%前後で増えている。彼らの消費は短期的な不況などに左右されず非常に底堅い」が目に留まった。

 

話を戻すが、グレン・グールド(1932-1982)を取り上げた文藝別冊の増補新版『ゴルトベルク 遺作録音30年』(2011年発行)に掲載された、『グレン・グールド論』の著者によるグールドと《ゴルトベルク変奏曲》の考察がとても興味深かったので、一部抜粋して紹介したい。

 

グレン・グールドの生涯とその音楽活動は、バッハの《ゴルトベルク変奏曲》によくなぞらえられる。主題のアリアで始まり、各種の変奏を経て、ダ・カーポのアリアが回帰して終わるように、グールドは1955年録音の《ゴルトベルク》でデビューし、1981年に《ゴルトベルク》の再録音を終え、翌年急遽した。

 

ただし、《ゴルトベルク変奏曲》は「睡眠薬」ではない。これは今なお多くの人が誤解している点であり、グールドでさえ誤解していた。グールドはデビュー盤に自ら寄せたライナー・ノーツに書いている―「カイザーリンク伯爵がバッハに作品を依頼した話である。伯爵はザクセン宮廷に駐在するロシアの外交官で、おかかえの音楽家にヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルクがいた。彼はバッハの最も優秀な弟子のひとりだったのだ。伯爵は頻繁に不眠に悩まされていたらしく、睡眠薬代わりにゴルトベルクが弾ける落ち着いた鍵盤曲を書くように頼んだのである。この治療法が成功したとすれば、私たちはこの鋭敏で小気味よい作品に施したゴルトベルク巨匠の正当性に疑念をはさまずにはいられない 

この逸話はフォルケルの『バッハ伝』(1802年)に由来するが、同書によれば、伯爵の求めたのは「眠れぬ夜を楽しく過ごせる穏やかで快活な音楽」だったのであって、直接の「睡眠薬」ではなかった。ライナー・ノーツの記述から判断する限り、グールドは逸話を誤解していたと同時に、《ゴルトベルク変奏曲》は本質的に「睡眠薬」になり得ない「鋭敏で小気味よい作品」であるという認識を演奏者の立場から得ていたことになる。だとすれば、彼の演奏のアグレッシヴな性格(スピード感やドライヴ感)には、睡眠薬であるという「事実」に逆らおうという意図が働いていた可能性すらあり得る。

 

グールドは総括する―「要するにこれは、始まりも終わりもない、真のクライマックスも真の解決もない音楽、ボードレールの恋人たちのように、“御しがたい風の翼に軽やかに乗った”音楽なのである。」そして「ここには直感による統合がある」と。

 

結局彼は、熱に浮かされた恋人たちの飛翔の危ういバランスの中に、“今=ここ”の瞬間に存在する芸術の法悦の境地と永遠性を読み取ったのであろう。ただバッハの書いた《ゴルトベルク変奏曲》そのものにこのイメージを押しつけるのはやや難がある。しかし少なくともグールドのデビュー盤にならば、この比喩はふさわしいと思う。いたずらなつむじ風のように私たちの心を駆け抜けたあの演奏にならば。

 

ラファエル・ナダル復活

 

ところで、エンポリオ・アルマーニ・アンダーウエアの2011年夏キャンペーンに起用されたスポーツ選手が誰だったのか憶えているだろうか?

 

そう、他でもない、今年完全復活を果たしたスペイン人プロテニス選手<ラファエル・ナダル>その人だ。2010年のナダルは、「全仏オープン」「ウィンブルドン選手権」「全米オープン」で優勝し、ロジャー・フェデラーから世界ランク1位の座を奪い取るなど、若き天才テニスプレイヤーの時代の到来を告げ、それを世界中のテニスファンに強烈に印象付けた1年だった。

 

ナダルがアルマーニの広告に起用された当時はまだ24歳で、現在は30歳となり、来月3日に31歳の誕生日を迎える。そして今年は、マイアミ・オープン決勝でフェデラーに敗れはしたものの、モンテカルロ大会に続き、

バルセロナ・オープンでも優勝を果たすなど、ナダルの復活劇は、私的には嬉しい限りであり、彼が出場する試合月は今後も眠れない夜になりそうだ。

なお、エンポリオ・アルマーニのアンダーウエア広告キャンペーンには、過去にデヴィッド・ベッカムクリスティアーノ・ロナウドも起用されるなど、スポーツ界を代表する華のある男が抜擢されているのが特徴なのだ。ナダルには、今後益々の活躍を期待したい。まだまだ老け込む年齢ではないはずだ。

 

銀座丁目の大型複合商業施設

GINZA SIX(銀座シックス)>

 

もうかれこれ3、4年になるだろうか。銀座の再開発に関しては、過去度々ブログで取り上げてきたが、銀座5丁目に位置する「東急プラザ銀座」(2016年3月開業)と「銀座プレイス」(同年9月開業/主なテナントは、日産自動車のショールーム及びソニーのショールーム)に続き、先月20日(木)、同6丁目に大型複合商業施設「銀座シックス」が開業した。

 

なお、森ビルの発表によれば、オープン初日となった先月20日の来館者数は約9万人に上り、年間来館者を2000万人、年商600億円を目標としているようだ。

平日の木曜日にも関わらず、東京ドーム満員(野球開催)時の2回分だとも言える、驚きの9万人の来館は、正に春のフィーヴァーとも形容でき、日本が世界に誇る高級ファッションストリート<GINZA>にふさわしい盛り上がりを連日見せている。

 

付け加えると、銀座の再開発に関しては、例えば、2014年3月17日(月)付ブログ“Ginza meets Luxury

2015年9月14日(月)付ブログ“Bubble Againの中でそれぞれ詳細に触れたので、興味がある方はどうぞ。

 

とりわけ、銀座6丁目の再開発に関しては、2014年4月18日(金)付ブログ“Life At Its Best”(テーマ: ファッション)の中で取り上げ、ブログ冒頭では、ダン・アリエリーの著書から引用するなど、興味がある方はどうぞ。あれから早3年、同再開発は「銀座シックス」として生まれ変わったわけだが、俺自身、先週の平日に2度ほど足を運んだ感想をツイートしたので、それをいくつかここに張り付けておきたい。

なお、同施設のコンセプトは、3年前のブログでも書いたように「Life At Its Best 最高に満たされた暮らし」だ。

 

ブライト・ライツ・ビッグ・シティ

 

最後になるが、俺のお気に入り小説のひとつ『ブライト・ライツ・ビッグ・シティ』より、季節と場所こそ違えど、銀座の歩行者天国をイメージさせる一節を一部抜粋して紹介したい。

 

空は青く、そして眩しい。勿体ないほどのいい天気だった。運よく、今日はサングラスも忘れてはいない。昼飯時のパーク街は人の波で溢れそうだ。脅えた表情でじっと見つめている者がいないか、きみは辺りをぐるりと見回す。だが、きみに注意を払う人間など一人もいない。街角では、肥った男がヤンキースの野球帽をかぶって、手押し車に積んだプレッツェルを売り、毛皮のコートを羽織った女は右腕を真っ直ぐ立て、魔法でタクシーを呼び出そうとしている。バスが轟音と共に通り過ぎていく。何年ぶりかでプールに飛び込む時のように、きみはためらいがちに歩行者の波に入り込んでいった。

―ジェイ・マキナニー著『ブライト・ライツ、ビッグ・シティ』(1984年/米)より

 

Have a beautiful day!

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