Her eyes all swimming pool blue | In The Groove

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a beautiful tomorrow yea

 
サーファーの究極の夢は“終わることのない夏”。

―ブルース・ブラウン監督作『エンドレス・サマー

 

ラナ・デル・レイとエンドレス・サマー

 

ニルヴァーナの故<カート・コバーン>を敬愛するニューヨーク出身の女性シンガーソングライター<ラナ・デル・レイ>(本名はエリザベス・ウーリッジ・グラント/28歳)が、カート・コバーンの元妻<コートニー・ラヴ>(50歳)とアメリカ・ツアーを行うと発表したのは、2014年12月のコートが必要な真冬の時期だった。

 

そして新年を迎え、2015年1月末から、真夏のオーストラリアにおいて、7公演を行ったのが、ロサンジェルス出身の女性シンガーソングライター<バンクス>(26歳)だ。彼女は2月12日(木)には、日本で初めての単独公演を恵比寿リキッドルームで行い、俺も足を運び、翌13日(金)付ブログ“I’m already falling”の中でそのライヴ内容について詳細に綴った。彼女は先月13日(金)にはミネアポリスで招待制のライヴを開催したばかりだが、今月25日(土)にはテキサス州のトヨタスタジアムで、5月8日(金)にはフロリダ州のタンパでライヴを行う。

 

ラナ・デル・レイのアメリカ・ツアーの話に戻すが、彼女は5月7日(木)から22日(金)までの間に8公演を行い、前座を務めるのが先述したコートニー・ラヴだ。そして5月28日(木)から6月16日(火)までの間に10公演を行い、同公演で前座を務めるのはコートニー・ラヴではなく、カナダの女性シンガーソングライター<グライムス>(本名はクレア・バウチャー/28歳)だ。

 

今回、私的にセンスを感じ得たのは、ラナ・デル・レイの“The Endless Summer”というツアー名だ。1964年に公開されたサーフィン映画の傑作『エンドレス・サマー』にインスピレーションを得て、命名したツアー名だと思われるが、すごくイイ。同作品については、2005年7月25日付ブログ“The Endless Summer”をはじめ、過去にも何度か取り上げた一方、近年サーフィン映画について触れたのは、2013年7月2日付ブログ“The Twilight of Illusion”だったが、当時のブログでは「ミラノ・ファッション・ウィーク(2014年春夏メンズコレクション)も終わり、2013年もいよいよ、後半となる7月に突入した。夏ははじまったばかりだが、ヒューマントラスト渋谷では今年、サーフィン映画が、珍しく3本も立て続けに公開中だ。『ドリフト』(5月25日~)、『マーヴェリックス/波に魅せられた男たち』(6月15日~)、『ビューティフル・ウェーブ』(7月6日~)」と記していた。

 
ラナ・デル・レイのサマーツアー最終公演地は、フロリダ半島のウエスト・パームビーチに位置するコーラル・スカイ・アンフィシアター(収容人数は約2万人)だ。最終公演地がフロリダ半島のゴールドコーストと呼ばれる一角の、超高級住宅地パーム・ビーチ近郊で行われるというのも洒落ている。近年では、ワクワクするような、私的な「お薦めイヴェント」だとも言えよう。尚、気になるチケット代金は、西海岸ロサンジェルスでの公演は5月18日(月)に行われるが、最前列のほうの席が370ドルから415ドル。そういえば、数年前、ローリング・ストーンズが行ったワールド・ツアーでの稼ぎは、300億円にも上る驚きの金額だったが、ミック・ジャガーの生き方は、マーク・トウェインの名言「夢を失ってはいけない。夢がなくても死にはしないが、もう生きてはいない」に通じるそれだろうか。

 

マイアミ・オープン2015

 

ところで、世界ランキング1位になる夢を持つ、日本を代表するプロ・テニスプレイヤー<錦織圭(にしこり けい)>くん(25歳)が、男子シングルス準々決勝で、アメリカのジョン・イスナー(29歳)に「4―6、3―6」のストレートで敗れ、2年連続のベスト4進出はならなかったが、都心でが開花した3月24日(月)に始まった「マイアミ・オープン」(~4月5日)の開催場所を御存じだろうか。

 
グーグル地図で説明すると、フロリダ半島南端に位置する大都市がマイアミなのだが、開催地は、マイアミ市の東に浮かぶ小さな島キー・ビスケーン>内の「クランドン・パーク・テニス・センター」だ。同島には、超高級ホテル「リッツ・カールトン・キー・ビスケーン」も位置しているが、彼がそこに宿泊していたのかどうかは不明だ。

マイアミ

 

フロリダ半島に、俺が初めて足を運んだのは1990年代前半まで遡るが、そのときの記憶は今でも鮮明に憶えているが、ディズニーランドが位置するオーランドもそうだが、見る景色すべてにおいて、スケールが大きくて、豪華で、美しく完璧に整えられた街並みに感動したのだ。近年では2007年に足を運んだ。ドバイのそれとはまた異なる。ダウンタウンの「マイアミ市」をはじめ、そして南北に延々と続くゴールドコーストと形容される高級リゾート地が「マイアミ・ビーチ・サウス」から、「バル・ハーバー」「フォートローダーデール」「ボカラトン」「パーム・ビーチ」まで続いていく。

 

ゴルフをはじめ、サーフィン、海、砂浜、ホテルのプールなどが好きであれば、アメリカ西海岸やオーストラリアのゴールドコースト同様、フロリダはリゾート地としては、世界最高の場所だとも言えよう。マイアミに今年旅行予定の方に、私的なオススメのラグジュアリーホテル及びデザインホテルを以下、エリアを5つに分け、紹介したい。

 

■①ダウンタウン(マイアミ市)

・・・マイアミ・ぺレス美術館をはじめ、マイアミ大学、普通のショッピングモール(ベイサイド・マーケットプレイス)、高級住宅街(コーラルゲーブルス)、他見所多しのエリア。

フォーシーズンズ・ホテル・マイアミ

マンダリン・オリエンタル・マイアミ

EPIC

Viceroy *ニューヨークにも同ホテルあり

*コーラルゲーブルス界隈のショッピング街(コーラル・ウェイ)をはじめ、ゴルフを楽しみたい方には、老舗のビルトモアホテルがオススメ。付け加えるならば、アメリカで有名な大学のひとつ、マイアミ大学にも程近く、有名ショッピングモール(ココウォーク)の東にはリッツ・カールトン・ココナッツ・グローブが位置している

 

■②ビーチ(マイミア・ビーチ市

・・・アールデコ地区、普通のショッピングモール(リンカーンロード・モール)、ナイトクラブ旧ヴェルサーチ邸、マイアミを一番感じられる場所だろう。

リッツ・カールトン・サウスビーチ

Delanoモーガンズ・ホテル系列)*世界的にも有名なデザインホテル

*オススメはしないが、マリオット系列のデザインホテル「EDITION」、スターウッド系列のデザインホテル「W South Beach」があることも付け加えておきたい。NOBUがあるのは、モーガンズ系列のデザインホテル「Shore Club」だが、この界隈で飲むシャンパンの価格は世界一かもしれない(笑)。

 

■③ビーチ(バル・ハーバー

・・・高級ショッピングモール、マイアミ・ビーチに比べると静か。私的には、お気に入りのエリアだ。

リッツ・カールトン・バル・ハーバー

セント・レジス・バル・ハーバー・リゾート

 

別格の高級リゾート・エリア

■④ビーチ(フォートローダーデール/*超高級)

・・・豪華ヨット巨大なクルーザーが4万隻以上、運河沿いには豪邸が立ち並び、ゴルフ場も。アメリカのヴェネチアとも呼ばれ、水上タクシーも。見たことがないような景色が広がるリゾート地だ。

リッツ・カールトン・フォートローダーデール

■⑤ビーチ(パーム・ビーチ/*超高級)

・・・超高級ショッピング街(ワース・アヴェニュー)をはじめ、ゴルフ場、豪邸、高級レストラン(Bice他)などなど、上品で洗練されたリゾート地の代表格だろう。ニューヨーク郊外の高級別荘地とは、趣を異にするエリアだ。

フォーシーズンズ・ホテル・パーム・ビーチ *パーム・ビーチからは少しばかり南に位置している。

 

アルマーニ・レジデンス

 

 
フォートローダーデールから南下した大西洋沿いのサニー・アイルズ・ビーチに、世界を代表する建築家のひとり<シーザー・ペリ>が設計した60階建のレジデンス(260室/1フロアに5室)が2016年に完成予定だが、インテリアを担当したのが、他でもないファッション・デザイナー<ジョルジオ・アルマーニ>その人なのだ。ドバイのアルマーニ・レジデンスよりも割安だが、販売価格帯は、低層階の最も安い部屋が約1億6千万円からで、高層階の最も高い部屋が約6億7千万円のようだ。

 

マイアミを舞台にした映画

 

 
マイアミを舞台にした映画と言えば、『マイアミ・ヴァイス』がつとに有名だが、私的にはマイケル・ベイ監督作『バッド・ボーイズ』(1995年/米)シリーズがとりわけ印象に残っているが、もうあれから20年か・・・。第1作目は、ティア・レオー二とウィル・スミスが共演し、ダイアナ・キングの“シャイ・ガイ”は当時、大ヒットした。尚、当時のセルDVDは、CDと同じ大きさのケースだった。

 
フロリダ半島やカリブ海から私的にイメージする音楽はレゲエだが、90年代前半頃には、ここ東京において、アシッド・ジャズ・ムーヴメントとは別に、レゲエ・ミュージックもまた人気だったのだ。アスワドインナー・サークル、シャギー、マキシ・プリーストほか、名前を挙げればキリがないが、レゲエのCDは僅かだが、百枚ほどは所有している。

 
最後になるが、ラナ・デル・レイの歌声に耳を傾けながら、フロリダの黄昏時に、ノスタルジアに浸れるライヴは、この上ないほどに、最高な時間を約束してくれそうだ。俺が今、学生であれば、迷わず足を運ぶところだが、色んな意味で、久々に“五感”を強烈に刺激されたオススメのイヴェントだ。彼女の瞳の色は、グリーン!?

 

Have a nice weekend!