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服装の歴史
について、とくに社会学で対外シグナリングと呼ばれるものを念頭に考えてみよう。対外シグナリングとは簡単に言うと、私たちが身につけるものを通して、自分が何者であるかを他人に知らせる方法のことだ。こうしたルールは、上流階級のばかばかしいまでの強迫症のように思えるかもしれないが、実は世間の人たちが自らシグナリングしたとおりの身分であることを保証するための策だった。つまり、無秩序と混乱を排除するためのしくみだ。






現代の衣服の階級制度は、昔ほど硬直的ではないが、成功と個性をシグナリングしたいという欲求は、かつてないほど高まっている。現代のファッションの特権階級は、アーミン毛皮ではなくアルマーニを身に纏う。私たちがファッションを通して発するシグナルは、間違いなく周りの人たちに情報を与えているのだ。

ダン・アリエリー著『ずる 嘘とごまかしの行動経済学』より






なぜにせものを身につけるとごまかしをしたくなるのか






先日、表参道に足を運んだ際、季節はなのに、冬物と思われる厚手の黒いコートを羽織り、エルメスの黒いカジュアルバッグ<バーキン>片手に、大きな声で携帯電話で話しながら、ひとりで原宿方面に歩いている太った中年女性の後ろ姿が目に留まった。なぜなら、過去、エルメスのアイコンを持った女性で、太った女性を見かけたことがなかったからだ。それゆえ、その中年女性の後ろ姿が、私的に記憶に残ったのだろう。






彼女が手にしていたバーキンが、本物なのか、そうでないのか、一瞬だったので判らないが、東京では毎年冬になると、女子高生の一部が、パチモンのバーバリーのマフラーを首に巻いて、集団で大声で話しながら歩く姿が、或る意味、風物詩ゆえ、先述したバーキンが本物なのか、バーキン風のそれなのか、それ同様、私的にはどうでもよい日常のひとこまではあったのだけれど(笑)。




そして、俺の頭の中をふとよぎったのが、2012年に日本で刊行されたダン・アリエリーの著書『ずる 嘘とごまかしの行動経済学』だった。同書の第5章「なぜにせものを身につけるとごまかしをしたくなるのか」の“アーミンからアルマーニ”という節では、「自己シグナリング」について書かれているが、一部抜粋して紹介したい。





自己シグナリングとは簡単に言うと、人は自分で思っているほどには、自分のことははっきりわかっていないことが多いという考えだ。わたしたちは大抵、自分の好みや個性は、自分が一番よく知っていると思っているが、実は自分のことはあまりよくわかっていない(し、自分で思っているほど自分のことをよく知らない)。






むしろ私たちは他人の行動を観察し、評価するのと同じ方法で、自分のことを観察している。つまり自分の行動から、自分の人となりや好みを推し量っているのだ。同じ原則が、ファッションの小物にもあてはまるのかもしれない。私たちは本物のプラダのバッグをもつことで、たとえそれが本物だと誰も気づかなくても、偽物をもったときと、考え方や行動が少し変わるのかもしれない。






半・楽観的なエンディング 人はそれほどごまかしをしない!






水曜の夜は、早めに帰宅したので、ペリエ・ジュエの「ベル・エポック2006」片手に、21時から、映画チャンネルでは、ザ・シネマHDがジュード・ロウ主演『レポゼッション・メン』(2010/米)、イマジカBSがケイト・ブランシェットジュリアン・ムーアが共演した『理想の結婚』(1999/英)が放映予定だった。




両作品とも、当時劇場で鑑賞したとはいえ、気分的に『理想の結婚』を選択した。同作品は、オスカー・ワイルド著『理想の夫』を原作に映画化された作品で、複雑で難しい作品ではない。また、ケイト・ブランシェット主演作『ブルー・ジャスミン』が来月10日(土)より、日本でもようやく公開されるため、とても楽しみだ。

ふたたび、ダン・アリエリー著『ずる 嘘とごまかしの行動経済学』の話題に戻すが、映画『理想の結婚』のテーマは、同書の第10章「半・楽観的なエンディング 人はそれほどごまかしをしない!」の内容にも通じるものがあり、そこには正直不正という二つの全く異なる動機づけが見え隠れするのだ。付け加えると、同章の「ごまかしと浮気」という一節では、海外のセレブリティの名前を挙げ、「浮気は世界で最もドラマチックな娯楽の提供源の一つともいえる」とあった(笑)。







MCM再上陸






ところで、前回のブログは、久し振りにテーマを「ファッション」に決め、気まぐれに綴ったが、ブログ冒頭では、皮肉っぽく、サマセット・モームの「人生とはおかしなもので、最高のものだけを望んでいると、最高のものが手に入ることが多い」を引用したが、70年代を除いて、俺がリアルタイムでよく知る80年代、90年代、ゼロ年代、2010年代のファッションの変遷を改めて振り返ってみるのも、面白いものだ。






そんな80年後半のバブル期に流行ったドイツの高級バッグ「MCM」が先月18日、アウディ・フォーラム東京でリ・ローンチパーティを行ったが、MCMの日本再上陸は、時代の流れを感じさせる出来事であり、日本のバブル・アゲインの予兆なのだろうか。同ブランドは、4月25日(金)の銀座店オープンを皮切りに、年内に都心で2店舗をオープンする予定のようだ。






レッド・オーシャン






4月7日発売号の週刊紙『WWD JAPAN』では、銀座6丁目再開発について、少しばかり取り上げられていたが、その話題の前に、私的に目に留まったのは、「百貨店のブランド販売動向<2013年冬商戦(11月~1月)>、商売は需給バランスが決めるもの」という記事だった。一部抜粋して紹介したい。




今冬商戦は寒気と消費増税前の高額商品購入に支えられ、大都市百貨店は堅調だったが地方百貨店や郊外SCは伸び悩んだ。全国百貨店紳士服は101.4%、同婦人服は100.8%と前年を越えたが、駅ビルやSCを加えたメンズブランドは99.9%、同様にウィメンズブランドも98.8%と前年を割った。





高価格高年齢の優位が加速。ラグジュアリーのトレンドプレタは126.9秋費比+5.8)と加速して「プラダ」「セリーヌ」「クリスチャン・ディオール」「グッチ」、同エレガンスプレタも114.9(同+5.9)と勢いを増し「フェンディ」「ダナ・キャラン」「エスカーダ」「シャネル」「エトロ」「ソニア・リキエル」「ジョルジオ・アルマーニ」などが好調だ。






流行を追って我先にファストファッションを志向した数多のブランドも、マルキュー世界の壊滅で、我先にOLシフトした数多のブランドも、供給過剰と同質化で総崩れに陥っている。追い風の吹く所に皆がなだれ込めば需給バランスが崩れてネズミの群れのように赤い海に溺れるのは必定で、青い海で利益を独占するのは時流に流されず自社開発で顧客をしっかりつかむブランドだけだ。商売は需給バランスで決まるもの。そんな本質を忘れて右往左往してもくたびれ儲けに終わるだけではない。そうした大原則を痛感させた今冬商戦だった。






銀座6丁目再開発「Life At Its Best(最高に満たされた暮らし)」






一昔前に、都心で一世風靡した渋谷『109』発の中国産ファストファッションの勢いは消え、「マルキュー世界の壊滅」とWWD紙に書かれていた一方、東京でラグジュアリーブランドが集まるエリアは、他でもない銀座だが、そんな銀座の中央通りに面した銀座松坂屋周辺の6丁目が、4社合同プロジェクトで再開発されることは、以前のブログでも触れたが、同跡地は、百貨店ではなく、高級商業施設として生まれ変わることが決定したようだ。




2016年11月竣工予定の複合ビルは、銀座ルールに伴い、地上13階建(高さ56m)、地下6階で、商業施設面積は、銀座三越や松屋銀座の約1.5倍になるようだ。中央通りに面したファサードは約115mで、ラグジュアリーブランドの旗艦店が入ることは想像できるが、4社合同プロジェクトの1社が、LVMHが出資する不動産ファンド「エル・リアル・エステート」であることからも、LVMHグループのいずれかのブランドが出店するはずだ。銀座には、ルイ・ヴィトンの店舗は現在2店舗あるが、3店舗目か(笑)。

また同複合ビル内には、渋谷の松濤から「観世能楽堂」が移転、そして屋上には3900㎡の庭園が造られるようだ。とはいえ、3月17日付ブログ“Ginza meets Luxury ”の中で、三島由紀夫の「世界的水準で見て、銀座の欠点は、明らかにスカイラインの低いことである」を引用したが、銀座6丁目再開発の複合ビルを、13階建ではなく、例えば、50階建くらいの規模にして、高層階を外資系超高級ホテル(例えば、「アルマーニホテル」「ブルガリホテル」)や超高級レジデンス(例えば、「アルマーニ・レジデンス」)にすれば、銀座の街そのものの魅力や価値がさらに向上するのは確かだろう。







銀座は、ニューヨークでいえば、マンハッタンの五番街に該当するが、五番街には超高級ホテルや超高層マンションが乱立し、そこは、活気溢れる、世界一エキサイティングな街<ニューヨーク>を象徴しているのだ。銀座に住みたい人(或いは、投資したい人)は、世界中に数多く存在するはずだ。マルキューが壊滅したように、見慣れた、ありきたりの真似事のそれでは長続きしないのは当然であり、都心の再開発にウンザリしている昨今、東京に必用なのは、正に「CHANGE」そのものなのかもしれない。東京五輪2020に向け、政府もデベロッパーも、もっと頭を使い、都市再生を行ってほしいものだ。


人生には、遊びが必要だ。





Have a nice weekend!

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