Spatial Tactics of Fashion | In The Groove

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a beautiful tomorrow yea

In The Groove ニューヨーク旅行でのもうひとつの日記を、アメンバー限定記事のなかで、「夜遊び」を中心に綴ろうと思っていたが、最近の東京の天気みたいに、書く気持ちがコロコロと変わってきた。そもそも、気まぐれで綴っているブログゆえ、何の問題もないのだが・・・。本日も朝早く目覚めてしまった。ビール5、6杯に、焼酎3杯くらいの飲酒量で酔ってしまう草なぎ君みたいに、ひ弱!?な体になってみたいものだが、俺のように、いろいろな意味で、タフすぎて強靭な肉体も、ある意味、問題ありなのかな(笑)。


・・・と朝から<独り言>を綴ってしまったが、ようやく、ニューヨーク旅行のレシートからデジカメ画像まで、すべてをPCに整理し、保存が完了した。デジカメの写真は300枚くらい撮ったようなつもりでいたが、実際は200枚を超えるくらいの枚数だった。ニューヨーク到着後の2日目くらいにデジカメを購入したので、1日平均で50枚くらい撮っていた計算になるのか。東京では考えられないような、デジカメの活用に改めて驚くとともに、写真嫌いの俺がどうしてしまったんだろうと・・・。


ところで、ニューヨークでの<ショッピング>は、ジョルジオ・アルマーニエンポリオ・アルマーニプラダトム・フォードのみ。ラグジュアリーブランドの品揃えでは、<バーニーズ・ニューヨーク>が一番洗練されていて良かった。<バーグドルフ・グッドマン>は品薄状態だったし、<サックス・フィフス・アヴェニュー>ではクローズする間際に入店したため、ゆっくりと見て回れなかったのが心残りだ。


今回のニューヨーク旅行の目的は、あくまでも5番街にオープンしたアルマーニのコンセプトストア『Armani/5th Avenue』(写真:上)を体感することだったので、その他のショッピングにはあまり関心がなかったというのが・・・本音かな。



ラグジュアリーブランドの類で、<五感>を刺激されるのは、私的には<アルマーニ>と<プラダ>くらいしか思い浮かばないのだが、ニューヨークでは他のブランドショップを覗いたりはしたものの・・・ジャスト・ルッキングで終わってしまった感じだ。<エルメス>においては、<五感>が刺激されるブランドというよりも、本当に長持ちする質の良い商品って感じだけで、コレクションに参加するなど試みているとはいえ、エルメスの服には全く興味がない。



ニューヨークでゆっくりと見て回ったショップは・・・



1.アルマーニ・フィフス・アヴェニュー(五番街/ミッドタウン)

2.バーニーズニューヨーク(五番街/ミッドタウン)

3.バーグドルフ・グッドマン(五番街/ミッドタウン)

4.プラダ(五番街/ミッドタウン)



5.ジョルジオ・アルマーニ(マジソンアヴェニュー/アッパーイーストサイド)

6.プラダ(マジソンアヴェニュー/アッパーイーストサイド)

7.トム・フォード(マジソンアヴェニュー/アッパーイーストサイド)



8.プラダ・エピセンター(ソーホー)

9.エンポリオ・アルマーニ(ソーホー)



アルマーニ・フィフス・アヴェニュー>は品揃えが少ないように思えたし、<アルマーニ銀座タワー>などの東京における店舗との品揃えとは明らかに異なるようにも感じた。それならば、<アルマーニ・フィフス・アヴェニュー>から徒歩数分の場所に位置する<エンポリオ・アルマーニ>へ足を運べば良かったのだが、そこまで機転が回らなかったのは、疲れていたからなのかもしれない。
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ソーホーにある<プラダ>は、世界中にあるような通常の<フラッグシップ・ストア>とは異なるコンセプトで、<エピセンター>と呼ばれるものだが、フラッグシップ・ストアの概念を大きく変える意味で造られ、オランダ人建築家<レム・コールハース>による作品である。第1号店は、ニューヨークのソーホーで、2001年12月にオープンした。外観だけ見ると、ソーホーにあるフツウの建造物って感じに思えるのだが、店内(写真:上)に入ってみると全くイメージが変わってしまう。



その後2003年に、<ヘルツォーグ&ド・ムーロン>設計により、東京の南青山に<プラダ・エピセンター>第2号店がオープン、翌2004年には<レム・コールハース>による<プラダ・エピセンター>第3号店がロサンジェルスのビヴァリーヒルズにオープンしている。私的には、南青山のエピセンターが世界3店舗の中で、空間戦術的にも、一番<クール>に映った。



このブログ、アルマーニ好きな人もたくさん読んでくれているようなので、アルマーニのストアについても、代表的なものだけ簡単に記しておきます。とはいえ、<コンセプトストア>第1号店は、2000年にミラノにオープンした<ヴィア・マンゾーニ31>だ。



イタリア人建築家<クラウディオ・シルヴェストリン>設計による

フラッグシップストアは・・・

ロンドン店(2003年9月)、上海店(2004年)



イタリア人建築家<マッシミリアーノ・フクサス夫妻>設計による

コンセプトストアは・・・

チェイターハウス香港(2003年)*第2号店

アルマーニ銀座タワー(2007年11月)*第4号店

アルマーニ・フィフス・アヴェニュー(2009年2月)*第5号店(写真:下)
In The Groove ところで、エンポリオ・アルマーニの国内向けイメージキャラクターが<宮崎あおい>から<黒木メイサ>に代わったようだ。二人ともに子供っぽくて、私的にはイメージが全然沸いてこないのだが、あくまでも日本的と考えたほうが賢いのかな、と。エンポリオ・アルマーニのイメージよりも、むしろ東京ガールズコレクションのほうが似合っているようにも思えるのだが・・・。『ヤフー動画 』で、黒木メイサの「広告撮影風景」と「ミラノ滞在記(4/28公開予定)」が見れるようなので、興味のある方はどうぞ。



昨夜は、グッチ銀座店において、グッチと<AneCan>とのコラボレーションによるイヴェントが行われたようだが、イタリアの老舗ラグジュアリーブランドの大衆化はいかがなものかな、と。昨年は、アルマーニ銀座タワーにおいて、<25ans>とのコラボレーションによるイヴェントも行われたとはいえ、この2つの雑誌の読者層は明らかに異なるような気もする。


こういう時代だからこそ、何でもありなのかとも一瞬思えてくるのだが、(日本法人の)足りない頭をもう少し使って、これ以上の安っぽい戦略だけは避けてほしいと切に願うよ。ラグジュアリーブランドって、とてもイメージが大切なものだと思うし、2009年度に大幅な赤字を計上したとしても、乗り越えられるくらいの体力は十分に持っているはずだ。 



一方で、ルイ・ヴィトンのような下品なブランドが何をやろうが、どうぞどうぞ、って感じなのだが、世界的なイタリアを代表するモードブランドは、これ以上、下品なことはやめてほしい。プラダやフェラガモのように値下げして、今年は我慢の1年と位置づけて、静観するほうが賢いと思うよ。


*長くなりそうなので、ここらへんでやめておきます(笑)。