2012年を迎えて、改めて読み返した小説は、ヒューバート・セルビィ著『ブルックリン最終出口』と、ブレット・イーストン・エリス著『アメリカン・サイコ』の2冊だ。昔、ある人には、アメリカ全体がシャングリラに思えたのかもしれないし、ある意味では、未だに地上の楽園だと思っている人が少なからず存在するのかもしれない。多分、幻想だろう、ね(笑)。
「アメリカ」ってすごい、そこはとても楽しい。ファストフードをはじめ、もちろん嫌いな面もあるが、俺にとって「アメリカ」は、好きな国のひとつに変わりないのだ。ニューヨークは、とりわけお気に入りで、何度足を運んでも退屈することがない都市のひとつなのだ。
色々考えてみると、ハリウッド映画の息の長さにも驚いてしまう。
1962年公開の『007 ドクター・ノオ』、1977年公開の『スター・ウォーズ』、1979年公開の『エイリアン』、1984年公開の『ターミネーター』、1989年公開の『バットマン』、1996年公開の『ミッション・インポッシブル』、1999年公開の『マトリックス』などなど、ビッグバジェットムーヴィーのテーマは“スパイ映画”や“スーパーヒーロー”に限定せずとも、さまざまだ。
英国人作家、イアン・フレミング(1908年生/1964年没)のスパイ小説『ジェームズ・ボンド』シリーズに関しては、彼の死後、1962年に第1作目が公開されてからというもの、50年以上もシリーズが続いているのは、何かしら普遍的な魅力があるからだろう。もちろん、007シリーズのDVDは、全て買い揃えている。
現在、日本でも大ヒットしている映画『ミッション・インポッシブル』シリーズは、第1作目が公開されてから、今年で16年目を迎えた。
こういったビッグバジェットムーヴィーは、あらゆる層を魅了しなければ、巨額の製作費を補えないはずだ。ハリウッド映画は、アメリカの巨大ビジネス産業のひとつだが、彼らは、人類が今まで見たことがないような、新しい世界に誘(いざな)ってくれる不思議な魅力を秘めているのは事実だろう。ポップコーン映画もたまには悪くない。
ところで、俺自身のライフスタイルの中で、“映画”鑑賞はひとつの趣味となって久しいが、今まで観た映画は5000本程を数えるだろうか。大学時代に、多い月で1か月に90本くらいレンタルした記憶が残っている。メジャーな作品に限らずとも、イタリア映画やフランス映画もたくさん鑑賞した、本当に狂ったようにレンタルしていた(笑)。当時のソフトがDVDではなく、VHSだったことも、今振り返ってみると、時代の流れを感じさせる。
社会人になって以降、セルDVDを中心に、映画を観る機会はとても少なくなった(正直、観たい作品があまり見つからない)とはいえ、週末を中心に、それでも年間で150本ほどは観ている計算だ。
大学時代の忘れもしない出来事が、1992年に文京区関口に『フォーシーズンズホテル椿山荘東京』が開業したことだ。その2年後となる1994年、西新宿に『パークハイアット東京』が、恵比寿ガーデンプレイスに『ウェスティンホテル東京』がそれぞれ開業した。いわゆる、元祖、外資系高級ホテルの御三家だ。
そんなフォーシーズンズホテル椿山荘東京の名前が、2013年に消えてしまうのは、私的には寂しい限りだ。
先述した外資系高級ホテルは90年代によく利用したが、“映画”といった意味合いで記憶に残っているホテルといえば、『パークハイアットホテル東京』だろうか。当時の客室に備え付けだったLD(レーザーディスク)で、映画を観ながら、ゆっくりと贅沢な時間を過ごしたのも美しい記憶だ。現在の客室は、LDではなくDVDに代わった。時代が変われば、電化製品も進化していくものだが、近未来の映画鑑賞はどう変化するのだろうか。
俺自身、そんな“映画”ばかり観ていた時代が懐かしく思えるようになってから久しいが、今年2012年は、ここ10数年の間で、劇場まで足を運んで観たい作品が、数多くある珍しい年になりそうだ。
■前置きが長くなってしまったが・・・、
本日のブログは、2012年のオススメ!の映画を紹介したい。
そう、俺のお気に入りの映画雑誌『Cut』が、1990年に日本で創刊されてから、今年で早22年目を迎える。創刊15周年記念号となった2005年の『Cut』2月号の中で、「わたしたちが選ぶ、わが心の映画150本!!」が、ある意味、印象深かった。
例えば、シャーリーズ・セロンが、クエンティン・タランティーノが、ジョエル・シューマッカーが、ティム・バートンが、フランツ・フェルディナントが、べックが、ポール・W・S・アンダーソンが、わが心の映画を紹介しているのだ。
シャーリーズ・セロンのわが心の映画は、わずか1本だけで拍子抜けしたものだが、彼女が選んだのは、スティーヴン・スピルバーグ監督の1975年作『ジョーズ』だった。
一番インパクトがあったという意味では、これね。
映画であればあれほど衝撃を受けたことはなかったわ。
―シャーリーズ・セロン
『Cut』15周年号の中で、俺の感性と重なった作品を強いて挙げるとするならば、
■ジョエル・シューマッカーが選んだ『ブレードランナー』(1982年作)
■浅野忠信が選んだ『アウトサイダー』(1983年作)
■玉木宏が選んだ『トゥルーロマンス』(1993年作)
■栗山千明が選んだ『パルプ・フィクション』(1994年作)
■佐藤隆太が選んだ『トレインスポッティング』(1996年作)
の5本くらいか。
他には、コメントを読んでいて、「なるほど」と思えたのが、哀川翔が選んだ『アモーレス・ぺロス』(1999年作)の中で書かれたコメントだ。
あの手法が、物事ってまさにこうやって進行してるんだと、自分の思考にハマった作品、似た手法で『パルプ・フィクション』『ラン・ローラ・ラン』など、脳ミソを運動させてくれる作品が好きだ。
俺のブログ左側のスペースでも紹介しているように、『パルプ・フィクション』と『ラン・ローラ・ラン』は、俺のお気に入り映画のひとつなのだ。
■ようやく本題に入るが、2012年に私的に観たい作品を7本だけ紹介したい。
レオナルド・ディカプリオ主演『J・エドガー
』(1月28日公開)、ジュード・ロウ主演『シャーロック・ホームズ/シャドウ・ゲーム
』(3月10日公開)など大作も気になるところだが、新たに3D化されたディカプリオの『タイタニック』(4月公開予定)や『スター・ウォーズエピソード1/ファントム・メナス3D』など、大衆受けしそうな作品も目白押しだ。
アルマーニの広告にも起用されたリアーナが出演するSF超大作『バトルシップ
』(4月13日公開)も気になるところだろう。作品名を挙げていくとキリがないので、ここらへんでやめておこう。
とはいえ、今年は間違いなく、
“シャーリーズ・セロン”という美しい女優を
いつになく堪能できる2012年となるはずだ。
■ヤング≒アダルト
(2月25日公開)
期待度★★★★
前回のブログで取り上げたゴールデン・グローブ賞。惜しくも、シャーリーズ・セロンは本作『ヤング≒アダルト』で主演女優賞を逃したのだが、30代後半で、こんなにも美しい独身女性は世の中には存在しないだろう。主人公女性の幸せのハードルが高いにしろ、こんな冴えないセロンも観てみたい!?
ところで、予告編で、デヴィッド・ボウイの音楽が流れているのは、なぜ?
■スノー・ホワイト
(6月15日公開)
期待度★★★★
昨日のツイッター上でつぶやいたのだが、土曜日の昼下がりに観たDVDは、シガニー・ウィーバー主演の1997年作品『スノーホワイト』。俺の趣味ではないにしろ、グリム童話の「白雪姫」を題材とした映画だ。同タイトルで、今年6月に日本公開される『スノーホワイト』の中で、邪悪な女王を演じているのがシャーリーズ・セロンだ。予告編の「鏡よ、鏡よ、この世で一番美しいのは誰?」という台詞が印象深い。本作で、セロンが悪女を演じており、説得力のある、邪悪な女王は果たして、彼女のハマり役となっているのだろうか。
■プロメテウス
(8月公開予定)
期待度★★★★★
1979年のリドリー・スコット監督作『エイリアン』が公開されてから、早いもので32年が経過した。シガニー・ウィーバーの印象が色濃く残るシリーズものだが、32年もの時を超え、再びリドリー・スコットが『エイリアン』の前日談を描く。主演は、『ミレニアム』シリーズでブレイクしたノオミ・ラパス。監督がリドリー・スコット、キャスト陣は、前回のブログでも取り上げた今が旬のマイケル・ファスベンダー、そしてシャーリーズ・セロン。見逃す手はないだろう。Can't wait!
■ペントハウス
(2月3日公開)
期待度★★★
ブレッド・ラトナー監督作。ニューヨーク・マンハッタンの超高級マンションを舞台に、そこに住む大富豪と使用人が繰り広げる大金強奪を描いた作品だ。現代版『オーシャンズ11』だと言えないこともないが、使用人を演じるのがエディ・マーフィーとベン・スティラーなどなど(笑)。B級なイメージの作品だとはいえ、俺も以前宿泊したことがある「トランプ・インターナショナル・ホテル&タワーズ」をモデルに作られた超高級タワーマンションをはじめ、現代の格差社会を彷彿させる設定など、私的に興味深い箇所が随所に散りばめられ、楽しみだ。
■タイム
(2月17日公開)
期待度★★★
昨年のブログで取り上げた映画『クロエ』に出演していたアマンダ・セイフライド。本作で、大富豪の娘を演じるアマンダが、すべての人間の成長が25歳でストップする近未来を舞台に、世界を支配している“時間”に挑戦していく物語だ。共演相手には、貧しい青年役にジャスティン・ティンバーレイクがキャスティングされている。対照的な「富裕層」と「貧困層」の未来を描いた本作は、近年、格差問題を発端とし、ウォール街から世界的に拡大していったデモを彷彿させる、ハリウッド的なアイロニーだろうか。
■シェイム
(3月10日公開)
期待度★★★★★
昨日のツイッター上では、ローラン・ムレのドレスを身に纏ったキャリー・マリガンに触れてみたが、彼女の出演作に関しては、過去のブログの中で『17歳の肖像』と『ウォール・ストリート』を取り上げた。本作は、マイケル・ファスベンダーが、ニューヨークを舞台にセックス依存症の男を演じている。その妹役にキャリー・マリガン。
私的には、今年1番観てみたい作品だ。
Can't wait!
■ダークナイト・ライジング
(7月28日公開)
期待度★★★★★
英国人クリストファー・ノ―ラン監督による『バットマン』シリーズの完結編。前作で、ジョルジオ・アルマーニのハンドメイド・トゥ・メジャーのスーツを身に纏ったブルース・ウェインを演じたクリスチャン・ベール。彼をスクリーン上で観れるのが、今からとても楽しみだ。伝説は終わるの、か。 Can't wait!
Have a nice weekend!