私は女装歴で言えば、かなり長い方です。
初めてサロンに行ったのも、約30年前。
それから何回サロンに行ったのか数えきれません。
でも、いまだに変身前は、とても緊張するんですよ。
今、こんなことやっちゃっていいのかな・・・・・。
変身後は、妻にバレないかな・・・・・・。
これから、男服を脱ぎ棄てて、女になるんだ・・・・・。
バッチリメイクして、自分が自分じゃなくなるんだ・・・・・。
道行く女性を見ていて、これから彼女たちと同じになると思うと、大変身する自分にドキドキしてきます。
変身姿を彼女たちが見ても、今のくたびれている私ってわからないだろうなあ・・・・・。
サロンの予約時間直前まで、サロンの前を行ったり来たり。
近くに喫煙所があれば、何度もタバコを吸ってしまうし。
緊張して、買ってきたお茶を何度も飲んでしまうし。
サロンの建物の前で時計の針をみながら、ソワソワ。
時間ぴったりになって、ようやく決心がついて、中に入ります。
サロンの呼鈴を鳴らすときには緊張MAX。
いまだにそんな感じなんです。
予約の要らないエリザベスだと、女装しようと思って行ってみても、サロンの前で、いろいろ考えてしまい、ぐるぐる回った挙句、女装しないで引き返したことが何度もあります。
経験の長い私でもそうなんですから、経験の浅い方であればもっと緊張しますよね。
でも、この緊張感がいいんですよ。
緊張感が感じられないと、なんか女装が日常的になってしまったみたいで、変身する喜びが半減するかもしれません。
ドキドキ感があってこそ、変身後の喜びが増すわけです。
サロンでひとしきり楽しんで、帰るときは寂しいですね。
ああ、もう終わっちゃったのかあ・・・・・。
夢の世界から現実の世界に戻ってしまったんだ・・・・。
でも、帰り道、道行く女性たちを見ていると、ついさっきまで自分もあなたたちと同じだったんだよ!
スカートをはいて美女に変身してたんだよ!
今の私からは想像もつかないでしょ!
そんな風に叫んでみたくなるような気がします。
変身前後もこういう風に楽しめるっていいですよね。
まさに非日常の快感です。
↓ここが女装魔宮の入口です