東京タワーサイドメモリー

あの時君はここにいて僕もここにいた。僕達の前にはいつも東京タワーがあった。
あの頃のトキメキいつまでも忘れないでいたい。


テーマ:

最近の新聞に幻冬舎の広告があり、

「恋をしているの。本当は夫だけを愛していたいのに。」

というコピーが見えた。


こんなコピーが付いてて、江國香織の本だというのなら、

読んでみたくなってしまう。


でも、『冷静と情熱のあいだ Rosso』や『東京タワー』は

かなり好きな作品だけど、

熱心な江國ファンというわけではないボクは、

この本がもう6年も前に刊行されていたものだとは知らなかったなぁ。


さっそく2006年に出た文庫版で読んでみました。



東京タワーサイドメモリー


スイート リトル ライズ (幻冬舎文庫)

江國香織



まあ、結婚して3年目の夫婦の日常をそれぞれの視点から

淡々と描いたものです。


その日常は

“家のなかには、甘く小さな嘘がある。大切なのは日々を一緒に生きること”

というものであり、


“甘く小さな嘘”、は

旦那に「もしあなたが浮気をしたら、私はその場であなたを刺す」

と言っている奥さん自身が、彼女がいる男と関係を持つことになり、

体だけでなく、恋もしてしまうということ、そして、

旦那は旦那で大学の時のクラブの後輩の女の子と仲良くなって、

忘れていた何か、自分の生活に必要な何かを見つける、

というのが発端なのだ。


要はW不倫をしている夫婦が主人公であり、

描かれている“日常”というのも、これが中心になっているというわけです。


そのためか、一般人の書評を読むと大人気作家である江國作品にしては、

あまり良い評価をしている人はいないようだけど、

それなりの経験を経てきた大人にとっては、リアルで面白いと思うな~。


読み手が結婚している(た)か、していないかにはあまり関係ないと思う。

自分にとって大事な人がいたか、いないか。

その人とどのような関係(心と体の)であったか。

身近に愛する人・愛し合っていたはずの人がいたにも関わらず

寂しさ・孤独を強く感じていたか(いたことがあるか)。


そんなことがこの作品を読んだ時の心の振れ幅を左右する気がします。

(でも、多くの人が上の条件には当てはまると思うんだけど…)


この作品のキメぜりふは奥さんの

「なぜ嘘をつけないか知っている?

人は守りたいものに嘘をつくの。あるいは守ろうとするものに」

です。


嘘をつけないのは不倫相手の男に対してであり、

嘘をつくのは自分の旦那に対してです。


若い女の子などは、これを読んで結婚ってこんなものなのか~、

なんて甘ちゃんで思ってるみたいですが、

“家のなかには、甘く小さな嘘がある。大切なのは日々を一緒に生きること”

これは真髄ついてますよね?


えっ、そんなことない?

ボクにだけこんなことを言わせるのはズルイですよ(笑~汗)


奥さんが旦那に言うセリフ

「大切なのは、日々を一緒に生きるっていうことだと思うの」

「一緒に眠って一緒に起きて、どこかにでかけても

 またおなじ場所に帰るっていうこと」

「大切なのはそのことだと思うの」


旦那の後輩の女の子が旦那に言うセリフ

「一緒ですよね。」

「別々にでかけて別々に帰るけど、でも一緒ですよね。」


う~ん(笑)良いな。

淡々と進む江國香織らしい作品だと思うんですけどね。



読んでいる途中で、これ映画に出来るな、って思ったら、

ちゃ~んともう出来てて、3月には公開されるそうです。

主題歌はスガシカオだそうで。

http://www.cinemacafe.net/official/sweet-little-lies/pc.html



江國香織自身がこの映画のことを

「小さな、美しい映画」

とコメントしていました。


観てみたくなりましたね。

AD
いいね!した人  |  コメント(12)  |  リブログ(0)

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。