名古屋市の市章は有名な○八ですが、アメンボのデザイン蓋を除き下水道の蓋には水のような中のような独特の紋章が付いています。
このデザインに最近、名前が付きました。その名も「尾張ウニ」
マンホール蓋観察界の巨匠による命名です。名前がつくと観察に深みが増すというもの。さっそく変種の報告が上がったりします。とりあえずの種類をリストしてみました。
「尾張ウニ」 -- 標準的な種。
「穴あき尾張ウニ」 -- 最も古い種であるとの説もあります。生きた化石。これまでのところ、このタイプの尾張ウニのついた丸蓋は市内の限られた区域でしか見つかっていません。
これのついた角蓋には名古屋では珍しく縁石が付いていました。
「ねじれ尾張ウニ」 -- 何ということでしょう、真中の線が90度ずれています。こちらも発見例は少ないものの分布は広いようです。かなりつぶれた感じになっており、もしかするとまったく異なる属に分類すべきなのかもしれません。
「ななめ尾張ウニ」 -- 「尾張ウニ」の亜種。紋章自体は「尾張ウニ」と同じですが、
巣(蓋)の中にとどまる向きが斜めになっています。これも今のところ一か所に数枚かたまっているのが発見されたのみです。
もう一種、「ちくわぶ」。その形状から路上観察界の知的なプリンスにより命名。
燈孔という特殊環境に生息することを選択したため環境の変化に適応できず絶滅寸前。