悟りの共鳴 | 徳永秦の「社長を斬る!」

徳永秦の「社長を斬る!」

中小零細企業の社長に向けた言いたい放題のメッセージ

昨日の夜、とある人とスカイプで話をしたんだのォ。



その人というのは、男だけど、

まあ、人当たりのええ、いわゆる、ええ奴じゃ。




その人を、仮にここでは、A君としよかいのォ。




A君は、3年くらい前から、歩合制で営業をやっておるけど、

それまでに営業経験はなく、あまり出来る営業マンとは言えん。




人当たりはええから、客に嫌われることは少ないだろうけど、

それと、営業成績は比例せんモンだのォ。




ほれ、あれじゃ。

男女の関係で、女性から「いい人」と言われるタイプじゃ。




いい人では、嫌われることはなくても、恋愛に発展せんのォ?



それと同じで、A君は、営業には不向きな人じゃ。

だがの、そんなA君が、なんと・・・・




営業で好成績をあげて、月収が100万円を超えた!



まあ、そう聞いて、

丁度ええ機会だし、スカイプで話をすることにしたんだのォ。




ちなみに、A君を知る者たちのほとんどは、

A君が営業で好成績をあげたことを聞いて驚いておった。



だがの、ワシにとって、

それは、賞賛には値するけど、驚嘆には値せんことじゃ!

何故なら、今年の初め頃には既に、




「まもなく、A君は『化ける』ぞ」



と、りんちゃんと話をしておったからだのォ。

それは、もちろん、A君にも伝えておったし、

要するに、ワシらの間では、それは時間の問題だったわけじゃ。



そんなA君とスカイプで話をしてみたら、

やはり、何かに覚醒したように、



一定以上のレベルに達しない限り、

見えないこと、感じられないこと、体験できんこと、

それらをすべて、見て、感じて、体験しておったんだのォ。



やはり、これは本物じゃ。

やはり、A君は、化けたのォ。



そう確信できた楽しいスカイプでの会話だった。




そして、A君が言うには、

最近、それだけじゃなくて、A君は運もええらしい。




A君 「最近、営業で話をする相手が、

        いい人に当たることが、すごく多いんですよ!」



と、さも、ラッキーなことのように言っておったけど、

あいや、それは運がええわけでも、ラッキーでもない!




A君の守備範囲が広くなっただけのことだのォ。




野球に例えるなら、今まではショートを守っておったけど、

知らず知らずのうちに実力がついて、守備範囲が広くなって、




ショートを守りながら、2塁も3塁も守っておった。

だから、妙に自分のとこへ飛んでくる球が増えた。

そういう現象じゃ!



となると、ますます本物の進化だのォ。



それをA君にも教えてやって、A君も納得しておった。

運も実力のうちとは言うけど、

実は、こういうことなんだのォ。



そんなこんなで、あれやこれやと話をしておると、

A君から、質問をされたんじゃ。



その質問というのは、たいした質問ではなく、

今のA君ならば、聞くまでもないような質問だったけど、

ワシがその質問に答え始めると、



少しして、まだ答えておる途中で、






空気が変わったんじゃ!




A君 「あっ!ああ」

ワシ 「わかったか?」


A君 「はい。あー、そうか。質問しなくても良かったですね」

ワシ 「そういうことじゃ」




それは、A君が、何かを悟った瞬間だったんだのォ。



そして、それは、A君から悟ったと聞くまでもなく、

ワシにも、思いっきり伝わってきたんじゃ。



まるで、共鳴するかのようにな。



これは、共有というよりも共鳴じゃ。

何故ならば、

単にワシにも悟ったことが無言のうちに伝わっただけじゃなく、



共鳴するかのように、小さな悟りが大きなモンへと

変わっていくような様まで感じ取られたし、

実際に、A君もそれを感じたようだからのォ。



A君 「あー、この感じ、すごい。すごいです」



流石に営業でそれなりの成績をあげただけあって、

最近、こういう上から降りてくるというか、

悟りを開くような体験はしておったようだけど、



こうゆう悟りを共有して共鳴するような、

大きな悟りの体験は初めてだったらしいのォ。



ワシも、久しぶりに、こういう体験をさせてもらった。



これが、たぶん、禅問答と悟りの関係なんじゃろな。

禅問答というモンも、たぶん、こんな感じで悟りに導くと思う。



今回は、ワシが触媒のようにA君を触発して、

直接悟りとは無関係な話が禅問答のようにきっかけとなって、

このA君の悟りへと至ったけど、





これは、触発した側のワシにとってもええ体験じゃ。




こういうふうに、己を触発するような人間関係があることは貴重じゃ。

あんたには、そういう相手はおるかいのォ?



あるいは、そういう体験はあるかいのォ?



ないならないで、そういう体験がこれから起こることを願う。



ちなみに、A君の営業は、

歩合制と言っても固定給の上に付く歩合だから、

歩合の金額は小さい。



だから、そんな小さな歩合で、100万円以上の歩合になるのは、

かなりの好成績じゃ。



その会社でのアベレージは20万~30万円らしい。

基本給込みでな。



A君の場合は、100万というより、150万円近いんじゃ。



それに加えて、今回の悟りの共鳴。

きっとこれから、A君は、もう一段階進化すると思うのォ。



これからが楽しみじゃ。



てことで、こういうことは、

営業をやっておる人にはもちろんのこと、



営業でなくとも、

何らかのビジネスをやっておる人には知っておくべき現象だから、

今日は、こうして伝えることをしたけど、




もう1つ、重要なことは、



だからといって、

こういう体験を求めて目的にしてはあかんということじゃ。



それは、悟りを目的として禅を行なってはあかんのと同じだのォ。



だがの、このマニュアル化出来んこういう体験を、

それを目標や目的として目指すのではなく、



必然的に体験できる人が、一人でも増えてくれるとええのォ。



きっと、あんたとあんたの周りの人たちが、

ええ意味で変わるはずじゃ。