少年の臓器
ちょっといい話
佐藤光浩氏著より
第一次世界犬戦後に起こったイスラエルとパレスチナの争いは、
今もなお混迷を続けています。
世界平和、そして安定を求める各国が和平を働きかけていますが、
たくさんの仲間、そして家族を失った恨み、
また宗数的な問題も根強く残っているため、問題の解決は難しい状況です。
そんな中、パレスチナ自治区のジェニンという街で悲しい事件が起こります。
武装組織幹部の暗殺作戦を実施していたイスラエルの兵士によって、
パレスチナ人の少年が射殺されてしまったのです。
イスラエル側は、少年が銃を構えていたとしていましたが、
それがおもちやの銃であったとわかり、誤射を認めて遺憾の意を表しました。
殺された少年の家族であれば、強い恨みを抱いても仕方がないでしょう。
しかし、少年の両親は意外な発表をしました。
それは
「少年の臓器を病気の人々に提供する」
というもの。
そして、少年の臓器は、
移植を待ち望んでいたイスラエルの子どもにも提供されたのです。
イスラエル人を助けたことについて、
批判をするパレスチナ人も少なからずいたようです。
しかし、少年の父親には、
臓器移植を待ちながら24歳で亡くなった兄弟がいました。
そのときの悲しみを知る彼にとって、
臓器の提供先がパレスチナ人かイスラエル人かは、
大きな問題ではなかったのです。
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世界の誰もが平和を望みながら
戦争や紛争、テロが無くならないのでしょう?
宗教やイデオロギーの違いは根が深いのでしょう?!
日本という世界一平和な国に生まれて幸せに思います。
しかし、キリスト教にしろ、ユダヤ教にしろ、イスラム教にしろ
平和を望み、争うことを奨励してはいないはず!
戦争や紛争のない世界って、空絵事なのでしょうか?