菊から雪へ | 徳富 均のブログ

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自分が書いた小説(三部作)や様々に感じた事などを書いてゆきたいと思います。

朝晩の寒さが強く感じられる頃で、菊の花も
そろそろ見頃となります。
平安時代、菊は一年の内で一番最後に咲く
花とされてきました。


陶淵明の有名な詩の一部に、
「菊を採る 東籬(とうり)の下(もと)
 悠然として 南山を見る」
(東のまがきの辺りに咲く菊の花を手折りつつ、
 ゆっくりと寛いだ気持ちで南の山、廬山の
 姿を見る)
という句があります。


この句の「見」は、『文選』では「望」の字を
使っていますが、宗の蘇東坡は山の姿がふと
目に入ったのであって、わざわざ望むのでは
ないとして「見」にしているそうです。


「推敲」の言葉と同様で、漢字には意味がある
ので、どの字を使うかは作者にとっては重要
な事です。
然し、読者がそれを正しく理解することは
難しいでしょう。


12日のニュースで、富士山が「初冠雪」と
報道されていました。
いよいよ、これから厳しい寒さに向って行きます。
夏の間の富士山は黒く聳えていましたが、一日
ごとにその白さを増して美しい姿を取り戻して
ゆきますが、雪景色を美しい比喩をもちいて
詠じた白楽天の詩に、
「雪は鵞毛(がもう)に似て 飛びて散乱し
 人は鶴(かく)氅(しょう)を被(き)て
 立ちて徘徊す」
があります。
(降る雪は鵞鳥の羽の毛のように風に吹かれて
 舞い乱れ、雪を賞する人々は衣に雪が積もり、
 鶴の羽で織った衣を着たような姿でさまよって
 いる)


風流心で雪の中を歩くのと、そこで生活する人
とでは大きく異なり、閉ざされた雪の中での
生活には様々な不自由があると思います。



2.みみずく

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1.吉祥果

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