インドに来て、もう10ヶ月。
いまさらですが、インド映画にハマってしまいました。
きっかけは、1月下旬に見た、『3 idiots（3人のおバカ）』という映画です（YOUTUBEにも公式チャンネルあり）。
さて突然ですが、ここでクエスチョンです。
『3 idiots』にハマった私が取った行動は、次のうちどれでしょう？
- もう一回映画館で見た
- YOUTUBEで主題歌（劇中で使われたダンスシーンの動画あり）を1日10回くらい聴いた
- Facebookで『3 idiots』ページのファンになった
- mixiの『3 idiots』コミュに入った
- エコノミストの2月9日号に『3 idiots』が載っていると聞き、日本にいる家族に買ってきてもらった
正解は・・・全部です。全部やりました・・・
ただ、残念ながらyoutubeの動画は最近削除されてしまいました。
でも、動画が削除されたということは、DVDが出る前触れ、
つまり吉兆だと信じております。
そしてDVD出たら絶対買います！毎日主題歌聞きたいです（←あほ）
ヒンディーと英語が半々くらいの映画だったので、
正直、細かいところはあまり理解できませんでした。
（でもストーリーが単純で、役者さんの動きが派手なので、
内容はだいたいわかるところがインド映画のいいところ）
なので、映画を見たあと、ネットで調べまくりました。
ネット上に、素晴らしいレビュー・感想が書かれているブログは
たくさんあるのですが、
でもあえて、この映画の紹介をさせていただきます。なぜならハマったから。
あらすじ
とある工科大学のエンジニア養成コースが舞台。
そこでおバカをやっていた3人の学生のうち、
卒業後に行方知れずになってしまった1人のおバカ（＝主人公）を
残る2人のおバカが探しにいくうちに、
なぜ彼が消息を絶ったのかが次第に明らかになっていく・・・
というストーリー。
主人公を探して旅を続ける現在の様子と、
学生時代の思い出が交互に描かれているので、
謎解き＋ロードムービー＋学園コメディを
同時に楽しめる作風となっております。
独力ではまとめられなかったので
あるお方のブログのレビューを基にこのあらすじを書きました
キャスト
主役のおバカその①：Rancho（ランチョー）
3人のおバカのリーダー格。
テスト＆課題で追い立てるような学校の教育方針に反対し、
好き勝手なことをやっているように見えるが、実は秀才。
卒業後、突然、消息を絶ってしまう。
俳優：Aamir Khan（アーミル・カーン、wikiはこちら）。
彼はインドでも有名な俳優さんらしく、
最近は1年に1作品のペースで俳優活動を続けているようです。
この映画では学生役でしたが、実は、彼はもう44歳だとか。
インド映画、無理させすぎ
でも見てる間、年齢のことは全然気にならなかったです。
とにかく、くるくると変わる表情が印象的でした（目が大きいから？）。
ヒロイン：Pia（ピヤー）
主人公たちが通う大学の教授の娘で女医。
いけ好かないイタリア人フィアンセがいる（なんとも適当な解説・・・）。
俳優：Kareena Kapoor（カリーナー・カプール、wikiはこちら）。
彼女もインドでは有名な女優さんみたいです。
日本でも、彼女のファンがいるみたいですよ。
でも私、女優さんはほかに好きな人がいるのでなんとも・・・。
彼女とは関係ありませんが、上の画像はこの映画の1シーンで、
ロケ地はインドのLadakh（ラダック）地方というところです。
撮影時、大変な苦労があったようですが、苦労した分、
本当に本当にきれいなシーンになっていて、
「地球にはこんなにきれいな場所があるのかー」と、
地球規模で感動してしまいました
おバカその②：Raju（ラージュー）
貧乏一家の希望の星として大学に通う、苦学生。
俳優：Sharman Joshi（シャルマン・ジョーシー、wikiはこちら）。
どのくらい有名な方なのかわかりません。
劇中ではよく泣いていました。
なので、泣き顔に定評がある方なのだと勝手に推測しています。
映画の中の実家が絵に描いたような貧乏で、そこが笑いどころでした
おバカその③：Farhan（ファルハーン）
ごく普通の家庭で育つ。
「息子をエンジニアにしたい！」という親の期待を受けて育ち、
その期待どおりに工科大学に進学。
でも写真を撮ることが好きで、
密かに、エンジニアではなくカメラマンになりたいと思っている。
俳優：R. Madhavan（Rマーダヴァン、wikiはこちら）。
すでに39歳ですが、ヒンディー語映画界では最近ブレイクした人みたいです。
太り方がインド人っぽいなぁと思いました（どうでもいいですね）。
私はこの映画の中ではこの人が一番好きだったのですが
いろいろと調べていくうちに
こんなの
とか
こんな
画像がいっぱい出てきたので、
ネットで彼について調べるのはやめました。
小者：Chatur（チャトゥル）
ウガンダ（？）からやってきた留学生で、ガリ勉。
留学生なので、ヒンディーが苦手。
それが災いして、主人公たちにいたずらを仕掛けられる。
俳優：Omi Vaidya（オミ・バイディヤ、wikiはこちら）。
wikiによると、彼はこの映画で賞を獲ってるみたいです。
この映画での彼は、
学生時代は授業中に積極的に発言、
卒業後は、同期の中でも出世頭で、それを得意げに話す。
たとえ頭がいいとしても、器の小さそうな、いやーな感じ。
そして、そもそもこの映画は、卒業から数年後に、
在学中にいたずらされた恨みを晴らすべく、
彼が2人のおバカを呼び出し、
「俺は主人公の居場所を知ってるんだぜ」というところから始るなど、
彼はこの映画のかき回し役でもあります。
小者であり、かつ、かき回し役。
私は大河ドラマ『新選組！』で中村獅童がやってた役（捨助）を思い出しました。
チャトゥルは見ていて、本当にムカムカする役でした（笑）
そんな小者役を見事に演じきったオミさんは本当にすごいと思います。
この映画で賞を獲った、というのも納得です。
悪役：ViruS（ヴァイラス）
主人公たちが通う大学の教授（学長？）で、ヒロインの父親。
生徒たちには高圧的で、ことあるごとに退学をチラつかせて脅す。
イヤなやつ。
特技は、右手と左手で、同時に別々の文章を書くこと。
俳優：Boman Irani（ボーマン・イラーニ、wikiはこちら）。
この人も、見ていてムカムカする役でした。
この人のせいで自殺を図った学生が、映画の中だけでも2名・・・。
「このモジャモジャ頭めー！」と思ったのですが、
普段はモジャモジャではない模様↓。
あと、どうでもいいですが、
しゃべってるときに異常に舌を噛むのが気になりました。
「t」でも「d」でも「s」でも「th」でも、
そしてヒンディーをしゃべってるときでも
とにかく舌が出る。
それがまたイラっとさせるのですが、
きっとそういう演技だったのだと思います。
雑感
男の友情、そしてテンポのよいコメディなので、
たぶん木更津キャッツアイが好きな人はこの映画も好きなんじゃないかなー、
と思いました。少なくとも私がそうなので。
テンポがよいからか、上映時間が長くても、
それほど長いとは感じませんでした。
余談ですが、
インド映画は上映時間が長く（おそらく2時間30分以上のものがほとんど）、
途中で10分くらい休憩が入ります。
インド映画ならもちろん、この休憩を考慮して編集されているんですが、
外国映画の場合でも、インドで見ると、突然、途中でブッツリ切れて休憩に入ります。
セリフの途中だろうが、おかまいなしです。
それから、インドは今、受験戦争が厳しく、
さらには大学進学後も競争に次ぐ競争で
そのストレスに耐えきれず、自殺をする学生が増えているようです。
この映画は、コメディだけではなく、
学生の自殺のような社会問題にも触れています。
最後まで見ていくと、
「いい学校に入って、一番の成績を取ることって、本当に大事？」
「理想の教育って何だろう？」と考えさせられます。
（あんまりいうとネタバレになるので、詳しくは言えませんが）
と書くと、ちょっと重そうですが、見た後は爽快感があるんです。
何でだろう
自殺のシーンもあるのに・・・そうそう、エコノミストによれば、
この映画は世界40ヶ国で公開されているらしいのですが、
その中に日本が含まれていないようです。
残念・・・残念すぎます・・・
こんなに面白いのに。
っていうか私が日本語字幕でこの映画を見たい・・・。見たい、見たいーー
ということで、このブログに思いのたけをぶつけてみました。
ここまでお読みくださった方、本当にありがとうございます
そしてもし『3 idiots』が日本で公開された暁には、ぜひご覧ください
最後になりますが、1月下旬にバンガロールからKerala（ケララ）州のKochi（またはCochin、コーチン）というところに引っ越しました。
バンガロールは涼しくて有名ですが、コーチンは普通に暑いです。
そして風景も南国っぽい・・・。
田舎だからか、全体的にのんびりとした感じがします。
今は情報を集めることもままならない状態ですが
何かあったらこのブログでご報告しますので、よろしくお願いします
それでは
