好きな人と、好きなことを、好きなように! | 加藤登紀子オフィシャルブログ「Tokiko Kiss」Powered by Ameba

好きな人と、好きなことを、好きなように!

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大雪はどうでしたか?7センチの積雪で東京は麻痺だったようで。
成人の日に雪!思い出すのは長女 の成人式のこと、1993年。やっぱり雪だったと思います。着物の着付けをしてもらった娘を渋谷公会堂まで送って行ったんだけど、いつものくせで、楽屋口に行っちゃって、裏口入場させちゃった!なんという親!でも会場が混乱する中、それで随分助かったんだけどね。昨日は皆さん本当に大変だったことでしょう‼

14日、私は真っ白な雪の中、福島で映画「故郷よ」の上映会にゲスト出演。チェルノブイリで原発事故のあった1986年4月26日、プリピャチで幕を開けた三つの運命を刻銘に辿った劇映画。主人公が結婚式の場面で、「百万本のバラ」を歌うのがとても印象的です。
今回の上映会のために来日した監督のミハル・ボガニムによれば、この日少なくとも16組の結婚式があり、そのすべてで「百万本のバラ」が歌われたそうです。

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<ミハル・ボガニム監督>

プリピャチは原発で働く人たちのために建設された街で、事故のあった4号炉から数キロのモダンな街。周りの自然は美しく夢のよう!この映画は、一日前の人々の幸せな風景から始まり、10年後の現実までを描いています。
福島ではまだ一般上映が決まっていませんが、福島の人に見て欲しいと、この上映会が実現しました。
東京では間もなくシネスイッチ銀座ほかで公開です、是非みてください。

その上映会の後、福島駅近くの「かあちゃん」というカフェの2階で開かれていた福島会議主催の会に、飛び入り参加。福島学の赤坂憲雄さん、作家の玄侑宗久さん、そして、詩人の和合亮一さんというすごい顔ぶれ。「ふくしま・うた語り」で歌ってる「貝殻の歌」の作詞者の和合さんとまだ一度もお会いしてなかったので、やっと会えた!って感じ。
ほんの少しお話しして、「今どこにいますか」をギターで歌った。

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<和合亮一さんと。>

忘れられない雪の日に、たくさんの大事な人に会えた!
帰りの新幹線は相当遅れたけど、無事帰り着きました。

13日は浦安の文化センターで「いのちの物語」と題して、東京湾をテーマに素敵なトークイベント。船橋の漁師、大野一敏さんのお話と、中村征夫さんの写真のコラボで、私たちの知らない海のお話。

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<右より大野一敏(漁師)さん、登紀子、市原基(写真家)さん。>

東京湾は60年代初頭までは素晴らしい干潟だった。引き潮になるとずっと遠くまで水が引き、そこは小さな生き物の天国。その小さな生き物のおかげで、たくさんの海の幸が獲れた。
池田勇人首相の「所得倍増論」で、干潟を埋めたてしてコンビナートを作ることになり、干潟は削られ、深くコンクリートに固められた。
浦安は街の面積の5倍の埋め立てをした街。漁師達は漁業権をお金に変えたが、転職はなかなか難しかった。

大野さんは、船橋の漁業権を手放さず、東京湾の「江戸前の味」を守ってきた。スズキの水揚げは日本一だそうだ。
ところが一昨年の3.11で、大変な危機に!
荒川、江戸川の河口にホットスポットがある、と報道されてからは、まさしく風評被害で、買い手がつかない。

しかし実際には、今は魚にも、シジミやアサリなどの貝にも、セシウムは全くと言っていいほど出ていないそうだ。
大野さんたち、漁業組合としても測っているが、グリンピースが来て測った時も同じだった。グリンピースは悪いことは大声で言ってくれるけど、大丈夫ってことは言ってくれない。困るわね。(笑)

現実を明らかにして、食べるものの安心を手にしていかなくちやいけないし、日本の資源を守っていかなくちゃいけないよね!

アフターパーティーが楽しかった!大野さんとは、80年代にお会いして以来だけど、もうずっとお会いしてたような感じ!
本当の友達ってそういうものよね。

今年は年の始めから、いい出会いが続きます。
好きな人と、好きなことを、好きなように!
これを今年のもモットーにしよう!

皆様にとっても今年がいい出会いの年でありますように!

登紀子