2008-10-18 21:01:38
レビュー 石持浅海著「賢者の贈り物」
テーマ:書評石持浅海
PHP研究所 (2008/3/25) ¥ 1,575
古典(むかし話)をモチーフに、本格推理界のとんでもグリム?石持浅海氏が温故知新していく物語十話。
文体は軟体。心に本格。だけどロジックもどきの1/2のちょこっと本格ミステリーとして仕上げられている本作は石持氏の遊び心満載の読み物でございます。
そうそう、日常の謎って奴。
「賢者の贈り物」における妻の買ったフィルムの謎。
その論理は感動にてフィニッシュ!(ワンダフ~)
「ガラスの靴」における論理は面白く、でも(男女の)靴を間違うか?と思うもののラストでどんでん返しさせるのはさすがテクニシャン。
「最も大きな掌」
後継者の条件を提示する時点で、こういうのは(取材&研究抜きで)私には書けないので、ただただ難しいことを無理なくされると尊敬。
「可食性手紙」
やや遠まわしな伝言すぎな気が?
でもカンニングペーパーのアイデアは秀逸。
「玉手箱」「経文を書く」は、もう一つ。
「木に登る」面白いですねぇ~!
というわけで、肩の力を抜いてコミカル(かつ面白い)な小説を書く推理作家に変貌してきた石持浅海氏のコミカル系の頂点ともいえる短編集。
石持浅海氏は、一皮むけた!(2008/10)





