2008-02-03 01:44:36
本が好き!プロジェクト第三十四弾レビュー
テーマ:本が好き!プロジェクト(書評)
涙のち笑顔 大病と闘った娘と家族の2000日
- 布川 敏和、布川 かおり
- 講談社
- 1470円

その後も、両親が相次いで亡くなるなど、悪いことは続いた。
だけど、本書を読み終えて、布川敏和さんとは、何と家庭を大切にされる方だろうと背筋を正させていただいた。
妻への接し方。そして息子、娘に対する思いやり。家族に対するサービス精神のチャンピオン。
元アイドルという肩書きなど忘れて、私は本書の一字一句の背後に宿る言霊を、失礼なく受け止めさせていただいた。
世の中には、しかも一度華やかな世界で成功された方なら、どうしても自己中心的な言動、そして、態度となると思う。しかし、布川さんは、非常に笑顔、和を大切にされているご様子で、子供の書いた文章にも「パパは優しい」とあり、本当に満点パパをされているんだなと、私も、感動じゃん!最高じゃん!
惚れたぜZokkon!
と、感心させられてしまった!
もう、「ZIG ZAG セブンティーン」の頃のような子供じゃないんだ。
気が付くと、本書に涙していた。
奥様のかおりさんも、非常に家庭的なご様子で、活字を通して、この親子五人の姿へと触れさせていただいたことは、よい読書経験となったと思う。
そう思うのはおそらく、芸能人という目線から書かれた記録ではなく、一人の人間としての告白。そして、家族を大切にする気持ち。
そんな生な言葉が、紙面を覆っているせいか。
この夫婦の文章。特に布川敏和さんの筆が濡れているのだ。
人生の光りと影。
その影の時期、芸能人として、父親として、そして一人の人間として、本当に味わってしまった苦汁。
それが心の中に層として溜まってしまったのだろう。
その重さから、本書の中で綴られる筆に、光りは無い。
が、だからこそ、その言葉の一つ一つが重く、そして温かい。
詩人の持つ濡れた感性。
そんな感性を、本書から、私は感じ取ってしまった。
そして、難病も、家族の大きな愛があれば克服できる。
そんな熱いメッセージも、本書から学ばせていただいたと思う。
布川敏和。私は、一人の男として、彼に対しての見る目。
それを変えねばと思った。




