本が好き!プロジェクト第三十弾レビュー!
テーマ:本が好き!プロジェクト(書評)
笑いの方程式
- 井山 弘幸
- 化学同人
- 1680円


お笑いの理論を、新潟大学人文学部の井山弘幸教授がまとめられた研究書。
学生達の協力の下、教授はお笑いを、「ダジャレ」「同音異義」「類音変換」「形式と間仕切り」「勘違い」「ありえない事態」「反復」「ずれ下がり」「針小棒大」などに分けていき、全五章で現役漫才師等を例題に、持論を展開。
主に、エンタの神様でお馴染みのお笑い芸人達のシナリオが登場し、思い出し笑いをしてしまった私。
さて、考えてみると、何事にも公式があり、それを元にシナリオは作られていくと考えれば、本書の試みは、需要のあるお仕事。
過去、それを試みた方はおられる予感もするが、〇七年という括りで考えれば、教授の試みは先陣を切ったのではなかろうか?
しかし、お笑いとは一体何だろう。その根源的な問いは読後も私はわからない。
言葉の音を保持しつつ言葉を変える「ダジャレ」が面白いのはわかる。
やはり、それは先入観の不意を突くから?
そして、真面目な言葉を面白い意味に変化させるほど、人の笑い器官は反応することだろう。
最近は、「勘違い」ネタや「ありえない事態」ネタが増えていると思う私であるが、やはりお笑いは、類音変換に集約されるダジャレが面白いと思う!
厳格的な言葉が、よく似た言葉に変換された時の頬の緩みは、何ともいえない感触ではないか!?
理屈っぽくない芸を視聴するからこそ、解放的になれるメカニズムを持つ(と考えられる)人間の心理。
そこで、何故に笑いを生み出せるのか?という真面目な命題に取り組んだ研究書。
果たして本書は、あなたの笑いの導火線にも火を点けることができるか?(07/11)




