2007-10-19 01:46:18

本が好き!プロジェクト第二十六弾レビュー!

テーマ:本が好き!プロジェクト(書評)

仏教的生き方入門

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書評 /宗教・哲学



 人が死ぬと心は肉体を離れ、49日間、「中陰」と呼ばれる状態に入る。生前の行いにより六道のいずれかへ送られるという。

 ゆえに、チベット人は、墓を作らず、(火葬を用いられる)高僧以外は、遺体を鳥に食べさせるらしい(鳥葬)。

 人として誕生することは、新たな苦痛の始まりゆえ、祝うに値せず、チベット人は誕生日を覚えない。

 反面、死はより良い来世への旅立ちのチャンスと考えられ、執着を捨てる思想が根付いている国。

 そんなチベットを紹介する書籍。

 犬も虫もなるべく殺さず、子犬も前世で縁者だったかもと思い、命を大切にする。

 慈悲。コトバにすると二文字の事象だが、それを実践されるチベット人には、正直、頭が上がらないと思った。

 虫を追い払うだけで(殺傷能力の無い)蚊取り線香という発想一つをとっても、チベット人は優しさと思いやりに満ちた民族だと、分析できる。

 無論、人間には習性、性格がある。

 ゆえに、その心も個人差があるだろうが、一国にて習慣とされることは、人の根っ子にまで浸透し、豊かな心が育成されていることだろう。

 人間は、どこに基軸を置けばよいのだろう。


 帝国アメリカか?

 祖国日本か?

 自身が身を置く会社のルールか。

 やはり、それは人の心、自身の心に問いかけることこそが、真実を知る手掛かりではないだろうか?

 心が痛んだり、違和感を感じるならば、そのルール、習慣は、完成されたものではないのだろう。おそらくは。

 無論、何でも杓子定規にも、奇麗事だけでも成り立たない。

 しかし、真の基準は、やはり心が知っていると思う。

 そうなると、本書に書かれている情報を見る限り、チベット人の思想には、高い純度が秘められていると(私の心→そして集積し処理をする脳は)思う。

 美しい心。


 やはり、私たちは、濁った心を抱えながらでは、生きていくことは出来ない。

 本書を閉じた瞬間。

 そんな思いが私の深層に、ジワリ
と広がった。(07/8)

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