2007-08-29 03:45:36

本が好き!プロジェクト第二十三弾レビュー!

テーマ:本が好き!プロジェクト(書評)

フラット革命
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書評 /IT・Web


 結局、混沌とした現在の平成期とは、フラット社会を整備する前夜。そんな風に私は思うのだが、本書の佐々木俊尚氏の主張も、結論をそこに結びつつも、詳細なルール作りの提案までは成されてはいなかった。


 どこかファジーな提案なら記述されている。


 それが「ラディカルな民主主義」という提案だ。


 ラディカルな民主主義において、対抗する人々の間に友愛は不要で、議論し、闘うという基盤を共有することが重要と、ベルギーの女性政治家シャンタル・ムフの主張を引用されているが、佐々木氏は、そのムフの主張を、今後のネット社会の未来の姿のように位置づけ、暗示めいたメッセージを投げかけている


 確かに、ノイズの多いネット社会。このフラット社会において、人間の関係性を築くのは難しく、そこにリアルな関係、付き合いを実現するのは、一筋縄ではいかないに違いない!


 ゆえに、本書を読み終えて、フラット社会の整備を行うには、それぞれが議論し、闘うという姿勢を持つと同時に、自身の素性、それをさらし、ある程度裸にならねば、ネット上で信頼関係を築くことは不可能に近い。


 そう私は喚起し、秘密という事象。それを思った。


 秘密。
 ウェブ上で、自身を表現した場合、自身の秘の部分をさらす人は少ないだろう。

 しかし、自身のマイナス面、それを隠したまま相手の欠点ばかりを責めるのは、やはりフェアではないと、論理的に考えられると思う。


 そこで、議論をするのならば、ある程度、相互の真実の姿を陽の光りに当てることを前提としてから、(特に結論を必要とする議論こそは)行っていく必要性があるのではないかと、思う。


 そう、秘密と秘密を隠したままでは、永遠に真実は顔を出さない。


 どちらかのシーソーの方が傾いて、どちらかが勝利しても、隠された秘部に爆弾を残したままでは、中身の伴わない二流の勝利にしかならないだろう。

(無論、議論上、不要である身のうちまではさらす必要はないが、最低、本名、触りなき程度に住所、職業。それぐらいは名乗ってから、~結論を導き出すことを前提に、決着を付けねばならない議論を行う際には~対話せねば、自身の言葉に責任を持てないような気がするのだ)


 フラット社会。

 ゆえに、そこに重み、リアリティを投入する。

 そういう方向性も、フラット社会の未来の課題として、重要なファクター。
 そう私は思い、結果、憂えてしまうのである……。


 (そんなようじゃあ)フラット失格。
 そう、指をさされたとしても。(07年8月)

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