2007-06-26 01:38:02

本が好き!プロジェクト第十七弾レビュー!

テーマ:本が好き!プロジェクト(書評)

ヒメママ1

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書評 /



 知識のみは年相応に身につけながら、大人になれない、いや、なることを拒否した人間の性。

 それが本書の本質だろう。

 

 基本的に人間とは、欲望に支配される生物だ。

 そこから一歩も逃げ出すことは出来ない。

 無論、意識せねば、その煩悩に悩む事もないだろう。

 しかし、人類において共存していくにあって、自分を優先すると、誰かが蹴落とされる。


 その論理は、この世は空席が本当に少ないからだ。

 その事実は変わらないのに、いつまでもそれに目をそむけていれば、自己中心性はますますエスカレートしていってしまう。


 無論、本書のお姫様のような姑の(還暦の)リサも、「絶対悪」とまで私も指摘などできない。


 欲望の実行にも限度があり、その限界値を常に超えているとまでは思わないからだ。


 例えば、何かを破壊したい。人の肉体を傷つけたい。

 など、限度を超えた行動を取る人は、この社会で他者と共存していくことは(修行なりで改革していかない限り)不可能に近いだろう。


 しかし、本書のヒメママは、そこまでは行かない。

 どこか常識をわきまえながら、家庭の中ではわがまま放題、し放題という形態の性質者なのだ。


 そうなると、その位置から考えると、やはり彼女は大人ではないと指摘されても仕方がないだろう。


 しかし、本書の商品価値は、それを逆手にとったところ。

 つまり、そういうタイプの女性を象徴的にし、(彼女等の背負う)全ての課題を背負わせ、パロディ化させて世間へと娯楽提供する。


 そこにあるのだから、フィクションとして、笑えられれば、それでよいのかもしれない。(笑えるというよりは、いつも引いてしまうが)



 ゆえに、ジャンルとしては、ブラック・ジョーク。アメリカン・ジョークにも通じる作風と評せられるかもしれない。


 笑いとは何か?

 それを問われると私にも応えられないが、この題材を笑うという心理。

 それは私には複雑であった。


 その意図は、単純に、わがままな女性。

 その本質は揺るがないのだから。


 ゆえに「ムッ」とすると共に内面から発してしまう笑い。

 あぁ、やはりそれは毒を含む笑いだ。


 この分野、「ムッ系笑い」と名付けてみては、いかがだろう(2007/6)


 後記


 後日、もう一つ 思いついた。「ムッとしてぷっ」

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