本が好き!プロジェクト第十四弾レビュー!
テーマ:本が好き!プロジェクト(書評)
小さな愛の物語 スンホとリナ
- オ・スンホ+永井利奈
- マガジンハウス
- 1000円
livedoor BOOKS
書評 /エンタメ・タレント

国一つ違えば文化も相違。
アジアが一つになるのは何時(いつ)のことやら。
しかし、中には、国境を越えて結ばれるカップルも存在する。
私は、土地には土地神がいて、その土地に住む者を守護してくれると考える人間だが、愛が国境を越える場合は、その二人は生まれながらに、異国の者と結ばれるよう運命付けられていた。そんな風にも考えられる人間だ。
本書は、韓国人留学生スンホと、日本人OLリナの国境を越えた愛の物語であるが、これが意外と当たりであった!
まず、留学生スンホが、男気があり、自身のスタンス、考え方など、どこか筋が通っていて、思考も深く、とにかく魅力的なのだ(私の主観ではあるが)。
リナの方は、ちょっとおっちょこちょいで、可愛らしいOLさんという印象だが、この凸凹コンビの生態は、本書を通して観察させていただいているだけでもなかなか面白く、読み応えがあった。
その意図の根幹は、一言でいえば、文化の相違であろうか。
その相違点が、面白味を醸し出しているのだ。
何故なら、文化のギャップを互いが実感した瞬間。目にするもの、聞くもの、その全てにサプライズが発生するからだ。
そう、「発見」が発生する瞬間である!
人間は、国の宗教、思想、伝統、風習などに根ざして、教育され、国民は成人していく。
それゆえに、国の違うパートナーとの恋愛とは、文化の衝突であり、融合に違いないのだ。
時に喧嘩し、時に互いの文化を褒めあい、そして、どうしても納得のいかない点は、互い譲歩していく。
そう、それが国際カップルの生活なのであろう。
今後の二人の愛の行方に、心配もありつつも、その行方を温かく見守ってあげたいと思わせられた、どことなく心が優しくなれる一冊!
スンホ、リナ。
ヒムネラーッ!(頑張れーっ)




