ムーンライト

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ムーンライト

監督・脚本 バリー・ジェンキンス
出演 トレバンテ・ローズ


彼の肌と目が非常に美しく撮られていた。

貧困とドラッグの連鎖がそこかしこにあるような街なのに、映像は悲しいほど美しい。
月明かりの、冷たい美しさだ。

ストーリーは静かで淡々としていて、
主人公と同じく口数少ない。

人生は自分で選べる。
そう言われても、人生を自分で選べる人というのは案外少ないのだ。

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バグダッド・カフェ

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バグダッド・カフェ

Out of Rosenheim
Bagdad Café

テレビでやっていたのをとっても久しぶりに観た。
もう30年も前の映画だ。
でもまったく古臭くない。
むしろ今でも充分に斬新でかっこいい映像だ。

コーリングユーも懐かしい。

今、自分が中年になってこの映画を観ると、
更年期にはいろいろある、
ってことがすごく沁みる。
苛立ちも、孤独も、愛も。
人それぞれ、ある。ってことが。

ブーメランはとても印象的で記憶に残っていたけれど、今観るとマジックのほうがずっと重要だ。
あと、ジャスミンのおっぱいも。

ブレンダとジャスミンの美しさも。

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神々の山嶺

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神々の山嶺 (かみがみのいただき)

作 夢枕獏 
画 谷口ジロー


打ちのめされた。

が、私は何に打ちのめされてるのかわからない。

前人未到とか、無酸素登攀とか、単独登頂とか、
私にはそこにどれほどの価値があるやも実感できず。
ただ、そこに、人生をかける人がいる。生命をかける人がいるってことは見聞きしていた。
「何故?」とは愚問かもしれないが、それでも思わずにいられない。何故?と。
あまりにも犠牲が多すぎませんか?と。
誰かを不幸にしていませんか?と。


けれどこの作品を読んで私は打ちのめされた。

そうせずには生きていられない、という人間の性に。

クレイジージャーニーを続ける以外に生きる道を見つけられない人生に。

友を失い、手足の指を失い、日常生活は登攀の準備であり、四六時中山の事を考える。
そうそうクレイジーな生き方もある。



谷口ジローさんの画力は圧巻。
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カフェ・ソサイエティ

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カフェ・ソサイエティ


ウッディ・アレン監督作品



とことん饒舌な映画。

ことばが溢れてこぼれちゃってる。

字幕で観る客にとっては本を読むのとそれほど違わないじゃないか。

でもなー、やっぱり観たくなるんだよねー、ウッディ・アレン作品。
何十年も、ただただ「恋」を撮り続けるって、並の変態監督にはできないことだよ。
そして世界中の観客に、「恋がしたい」って思わせちゃうんだから、監督の腕はすごい!


タダイマトビラ

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タダイマトビラ

村田沙耶香 著


タイトルはカゾクヨナニーでよかったはずなのに、タダイマトビラ。
言葉の使い方が天才。

コンビニ人間に通じる、どうにも厄介なものを抱えた主人公だが、でも人には他人に見せない変態的な部分が多少あるから、誰もがどこかで主人公の思考に入り込むことができる。
理解できるかどうかは別としても。

美女と野獣

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美女と野獣 Beauty and the Beast


エマ・ワトソン
ダン・スティーヴンス


ディズニー映画を観て素直に涙を流せる人間でいられてよかった。
おとぎ話の中にいるような心地にさせてくれるファンタジーミュージカルで、帰り道の今もちょっとフワフワしている。

魔法にかけられた家来たちが最後に人間になったときのサプライズが楽しい。
えー、ユアン?えー、エマ・トンプソン?
これは吹き替えでは味わえない。

アニメ版は殿堂入りの傑作だから、比較するのはやめて、でもこれはこれで充分よい作品。

カルテット

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火曜ドラマ カルテット


2017年、私はテレビドラマの完成形を観た。

メインキャストの非の打ち所のない細かな演技。
一つの台詞も無駄がない完璧な脚本。
連続ドラマならではの工夫。特に予告の使い方。
そして主題歌に椎名林檎を起用。


『カルテット』を観てしまったらもう、他のどのドラマを観てもあらが目立つし退屈。
もう一生、連ドラは観なくてもいいかも。
それくらいの満足感。

2017年だからこそ、今、このストーリー。
テレビドラマって面白い。



脚本 坂元裕二
出演 松たか子、満島ひかり、高橋一生、松田龍平

清洲会議

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清洲会議  (幻冬舎文庫)


三谷幸喜 著



そういえば三谷幸喜という人は、昔からこういうのが得意中の得意だった。
『12人の優しい日本人』という最上級の芝居書く人だもの。
限られた登場人物が、限られた時間と場所で、その場しのぎを重ね続けるドラマ。
面白い!

書店ガール 5

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書店ガール 5  ラノベとブンガク


碧野圭 著



1冊の本にこれだけたくさんの人の気持ちと労力が注ぎ込まれているなら、
お百姓さんに感謝しながら白いお米を頂くように、読書を楽しみたいと、そう思います。



装丁 高柳雅人
装画 野田あい