忘却曲線

ぼうきゃくきょくせん


テーマ:
テルマエ・ロマエ

ヤマザキマリ 著


Ⅰ~Ⅳ巻


これほどCMでやってると映画版の配役(阿部)イメージが拭えないかと思いきや、全然そんなことはなかった。
画力ゆえ?


はふぅ。

お風呂、やっぱりいいね。

そして日本人、サイコーだね。

古代ローマ人との共通点。
とにかくお風呂大好き。
新しいモノ好き。工夫するの好き。

古代ローマでひっかかるのは、あらゆる苦役を担うのが奴隷ってことだけど、その奴隷さえも風呂好きとは。


日本中いろんな土地の温泉につかってきた。
どこのお風呂もいい。
あそこは酷かった、なんてお風呂、思い返してもない。
とにかくお風呂は気持ちいい。
露天があれば文句なし。

風呂上がりに美味しい食事があればなおよし。

テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)/ヤマザキマリ
¥714
Amazon.co.jp

テルマエ・ロマエ II (ビームコミックス)/ヤマザキマリ
¥714
Amazon.co.jp

テルマエ・ロマエ III (ビームコミックス)/ヤマザキマリ
¥714
Amazon.co.jp

テルマエ・ロマエ IV (ビームコミックス)/ヤマザキ マリ
¥714
Amazon.co.jp



テーマ:
浮世女房洒落日記

木内昇 著


江戸の町人の物語は、小説にしても落語にしても、どうしてこうも読んでいて気持ちがいいのか。

登場人物たちの「まっとうさ」に心打たれるのかなぁ。

人としてまっとう。

例え怠け者でも、ずるくても、見栄っ張りでも。

まっとうで、そして洒落っけがあって。

「暮らし」というものを楽しんでいる、あの感じ。

日本人の良さってのが濃厚に出てる。

『テルマエ・ロマエ』でも強く感じた日本人ならではの人情味みたいなもの。


ところで、
江戸っ子にとっての祭りと、
イタリア人やスペイン人にとってのサッカーは似てるのかも。
知らないけど。



カバーデザイン 文京図案室
浮世女房洒落日記 (中公文庫)/木内 昇
¥680
Amazon.co.jp



テーマ:
アフロ田中

松居大悟 監督
松田翔太 主演


マンガの映像化は難しさと安易さと両面あるだろうが、この映画、物足りなさはありつつ、なかなかいい話にまとまっていた。
物足りなさで言うと、役者の演技の良さを、編集やカメラワークが生かしきれてない感じ。
はっちゃけ感が足りない。
でも細かい演技や演出のひとつひとつに目をこらすとなかなか面白い。
もしかしたら、この映画は2度目のほうがより楽しめるのかもしれない。

皆川猿時など、見たい役者が多数主演。

テーマ:
恋文の技術

森見登美彦 著


森見登美彦の本の一番素晴らしい点は、
まったく何の役にも立たない
ということだと、この本を読んで合点がいった。

「○○の技術」と題されたあらゆる書物の中で最も日常生活にメリットのある情報を含んでいないと思う。

そして私は、何の役にも立たない読書というのが何より好きなのだ。


装丁 大久保伸子
装画 中島梨絵

ステキな装丁
恋文の技術/森見 登美彦
¥1,575
Amazon.co.jp



テーマ:
四畳半王国見聞録

森見登美彦 著


森見ワールド全開の小説。

全開どころか、暴走気味の妄想に置いてきぼり感もたびたび。けど置いてかれようが弄ばれようが止められない、中毒要素のあるのが森見小説。


森見小説の何がいいかって、それは
愛すべき阿呆
である。

阿呆バンザイ!と喝采を贈りたくなる痛快むふむふ物語。

しかも彼らは性懲りもなく「阿呆をこじらせる」。
四畳半で。

いいなぁ。
また京都の町を散歩しに行かねばなぁ。
暢気に、あぁあそこの古アパートにも阿呆が住んでいるのかしらんなでと想像しながらの散歩。


我が学生時代を振り返って一つ残念なのは、乙女もたいがい阿呆なものであったのだが、乙女の阿呆はさほど愛らしくはない。
なんだろうなあ。
黒髪の乙女はやはり、「見渡すかぎり阿呆ばっかり」と呟く姿が素敵なのです。



装画 古屋兎丸
装幀 新潮社装幀室
四畳半王国見聞録/森見 登美彦
¥1,470
Amazon.co.jp



テーマ:
ヒミズ

園子温 監督


絶望の映画だった。

若者の絶望に対して、私は今、何ができるだろうと立ちすくんでしまう。

絶望は病気なのか。

じゃあ、希望は。


染谷将太、二階堂ふみだけでなく、渡辺哲をはじめ役者たちがいい演技をしている。

ただ、彼らを被災地で撮る必要はあったのだろうか。
震災という背景はこの映画に必要だったのか。
という疑問。

少なくとも私たち日本人にとってはあの瓦礫の映像は不要だった。
だってあの映像は、いつも記憶の底に貼りついているから。



未来の子どもたちが絶望の国ニッポンを見ているとしたら、私たち大人は大変な間違いを犯してしまったのだろう。

けど希望があるとすれば、染谷くんや二階堂さんの生命力あふれる眼差しか。
何を犠牲にしてでもそれは守っていかなければ。

テーマ:
1Q84 BOOK1<4月‐6月>

村上春樹 著


村上春樹の小説は、ほかの作家の書くモノとは異質だ。

物語そのものじゃなく、読み手の側の作業が、東野圭吾や宮部みゆきを読むときと明らかに違う。

村上春樹は物語のジェットコースターに乗せてくれない。
読者が自分で、しかも手漕ぎで進んでいく。

そんな感覚?


1Q84の世界を手漕ぎで進むのはなかなか楽しい作業だ。


青豆と天吾の物語の絡み合いはとても魅惑的。

その絡み合い方が芸術。


天吾が「体格がいい」のにだけはいつまでたっても慣れない。
がっしりして、熊みたいで、かつて柔道をやってて、今は数学を教えて小説を書いている?
本当に?
現実の世界で?


もうひとつ若干の違和感を持ってしまうのは、村上作品では避けられない性的な関心。
確かにセックスの問題は人間にとって重要なのだけど、そのウェイトの分量については個人差があるのだろうなぁ。


BOOK2が楽しみ。
夏が近づいたら読もう。

テーマ:
PLAYPARK2012
日本舞台短編フェス-
【会場】:CBGKシブゲキ!!(渋谷) http://playpark.info/access.html
4/24(火)19:30開演:コラアゲンはいごうまん、ピチチ5、ラブレターズ、エレキコミック、東京03

各組約30分。
短かすぎず長すぎず、かつ芸人の力量と味がよ~く出てる舞台だった。

劇場サイズもちょうどいい。


どれも面白かったが東京03はやっぱりさすが。完成されてる。
お金を出して見るべきプロの舞台。

テーマ:
アーティスト

楽しかった。

主演のジャン・デュジャルダンは、アカデミー授賞式で見せたおちゃめで陽気な雰囲気を画面いっぱいに披露していたし、テリア犬も愛らしさには誰もが心奪われる。

音楽の表現力には舌を巻く。音楽には、こんなにも感情を伝える力があるんだ。

そして、サイレントでモノクロの映画を、まったく飽きることもなく楽しめる観客の想像力を、人は今も昔も変わらず持っているんだなぁと嬉しくもなる。

ハッピーになる映画だった。

テーマ:
のぼうの城

和田竜 著
わだりょう


確かに面白い小説だ。

戦国ものが好きじゃなくても、これならスイスイ読める。

キャラクターの描き方が見事。
戦国武将をこんな風に描いた小説家がいただろうか。
愛嬌があって、滑稽なところもあって、純情で。

彼らの繰り広げる戦は、単なる領地争いの殺戮ではなく、かていって対面や武士の誇りを守るためだけのものでもない。
時の運に翻弄されながら、武士は武士として考え、決断し、行動する。
調子に乗る者もあれば、冷静沈着な者も誇り高く生きる者も。

武士と聞くと「切腹」を思い浮かべてしまうのが、私が時代小説の中から決して戦記ものを選ばない理由だったが、江戸以前の武家社会は少し雰囲気が違ったのだろうか。
主のために命を顧みない家臣たちだが、意外と主は命ごいをして生き延びたりとか。
どこかのびのびと、生き生きとした印象さえある。

敵、味方。恩義、忠義。
裏切り。征服欲。
いやな世の中だが、そんな時代にも普通に、
「北条家にも関白にもつかず、今と同じように皆暮らすということはできんかな」
なんて言える成田長親のような男がいるのだとしたら、それは魅力的な時代だなあと思う。


それにしても、猿め。



装画 オノ・ナツメ
カバーデザイン 山田満明
のぼうの城 上 (小学館文庫)/和田 竜
¥480
Amazon.co.jp

のぼうの城 下 (小学館文庫)/和田 竜
¥480
Amazon.co.jp


Amebaおすすめキーワード