DE ROSA Super King SRハンドル交換 | 東員自転車工房の作業日誌

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少し前のコルナゴエースと同じオーナーのものですが、こちらに付いていた6700アルテグラをエースに移植してコーラスを導入したわけですね。
今回のご依頼はハンドル交換だ。


すでに高そうな3Tのカーボンハンドルから、もっと高いチネリのネオモルフェに交換する。


ネオモルフェはケーブルをハンドル下に通すタイプなのでハンドル交換だけとはいえケーブルを全部引っこ抜かなくてはならない。

このフレームは全内装のため、ブレーキ、シフト共にインナーワイヤを抜く前にライナを通しておいてからワイヤを抜く。これで次通すときはライナを伝ってワイヤを通すだけでよい。
バーテープ、ケーブル類ともにできれば再利用ということでワイヤがほつれないように慎重に抜いていく。
シフトのアウター受けがケーブルが当たり削れてしまっている。取り回し上どうしようもないが、アウター受けは交換しておこう。
ここでインナーワイヤをエルゴパワーから抜いてしまったが、これが失敗だった。
カンパのインナーワイヤはとてもほつれやすく、またエルゴパワーのケーブル受け部がきつくて通しにくくなっている。ここを一旦抜いてしまったら再び通すのは難しくなる。


インナーライナは一応交換して、ジャグワイアの極細ライナを用いる。
ネオモルフェのグニャグニャした丸ハン部はレバーを非常に通しにくいので、バンドだけにして何とか通していく。
ハンドル下にアウターケーブルを通し、インナーワイヤを通そうとしたら後ろインナーシフトワイヤの先がすでにほつれていてエルゴパワーを通すときにほつれた1本が曲がってしまい通すことができなくなった。
やるならばステンレス用はんだで先を固めてから通す等の措置が必要だ。
フロントシフトはほつれなかったものの、ディレイラーのネジで潰れた部分も通らなくて断念し、リヤシフトのほつれた部分を綺麗に切ってフロントシフトに用いた。
リヤシフトケーブルが必要な状態で作業は中断し、翌日自転車屋で仕入れる。


ようやくケーブルが通り、バーテープ巻きに進む。
バーテープはブレーキレバーまでとし、上ハンは巻かないというご依頼だ。
エルゴパワーから出たところでケーブルを固定する。
バーテープは両面テープ式ではなくただ滑り止めになっているだけなので再利用は十分可能だ。


ブラケット後ろは結構使う部分で、ビニールテープがあるとすぐネチャネチャしてきて嫌だということなので、上から巻き始める方法にした。
これも細かい曲面が多く巻きにくい。


何か写真が暗いですね。
後で気づいたのですが、デジカメのフラッシュが壊れてしまいました。
作業日誌のために奮発して買った最安のNicon CoolPix、フラッシュが焚かれるつもりで自動露出が抑えられたから暗くなってしまったのでしょう。
電気屋さん行って「この安い中で画質優先」という注文で選んでもらったもので、まさに注文通り、レンズが飛び出すからか結構寄れるのが重宝した逸品でした。
次の作業あたりでレンズ飛び出したまま落として息の根を止めてしまいました。先日とうとうアイホンを注文してきたので次代はこちらに任せましょう。


完成しました。


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