東員自転車工房の作業日誌

自転車のパーツ取付、オーバーホールなど作業を募集してます。詳しくは東員自転車工房HP→http://toincyclefactory.web.fc2.com/index.html


テーマ:
PAX CYCLEオリジナル、PAX PROJECTカーボンディープリムホイールです。


PAX CYCLEはホイール構成部品のバラ売りをしていて、主要メーカーの各種スポークが1本単位で手に入れられるので大変重宝している。
http://www.paxcycle.com/
ストレートプルスポークなんかも手に入るので手組のみならず完組ホイールの補修の時などお世話になっております。
機材マニアの監督(なのか正体はよく分からないんだけど)の元の選手の決戦用ホイールで、前輪のハブあたりに違和感があるようだ。
ほとんど走行していないという同じホイールがまた出てきて、それと比べると明らかに軸の滑らかさが違う。見ただけでは原因は分からないが、ベアリング交換とついでに振れなどを見てみることにした。

まずは前輪から、オーバーロックナットは4mm六角レンチで緩めるとどちらかが取れる。
ベアリングの間のスペーサーが6mm六角になっていて、そこを固定することでもう片方も外すことができる。
スペーサーを叩いて打ち出す形になるのだが、オーバーロックナットを叩くのも気が引けるので適当なMネジを出してみたけどネジのピッチが違うようだ。仕方が無いのでオーバーロックナットを途中までねじ込んだ所で叩く。
ちょっとだけ出すことができてスペーサーとの間が空いたのでベアリングプーラーを引っかけて抜いてみるともうひとつベアリングが出てきた。片側2個ずつ重なって入っている。

ENDUROだからセラミックボールなのかと思ったら、中身をあけると普通のベアリングだった。
新品のものは手で回すとはみ出てくるくらい青いグリスが詰まっている。
圧入にはソケットレンチのソケットを用いた。
かなりしつこく微調整を繰り返したが、あの滑らかさは実現することはできなかった。グリスの抵抗が大きいし、ちょっと負荷をかけて回したあとでないとよく分からない。


前輪は若干、気持ち程度センターのずれと横振れがあったのでずれた方に基準を合わせて横振れを修正する。
マヴィックと同じ5.5mmインターナルニップルで、最外周に支点を持ってきている。スポークを短くする軽量性よりも回転体としての安定性を重視した設計だろうか。これならカウルに強度はいらないし、理にかなった構造だと思う。

後輪ハブもオーバーロックナットで締めただけの構造で、軸を叩いてベアリングを打ち出す。


圧入はラチェット側から行い、左側はカーボンコラムの切れ端やソケットなどを使って軸を避けつつ行う。
ラチェットには爪が6個あり、3組が交互に嵌ることで実質ノッチ数が倍になる。決戦用ということでグリス量は最小限にして可動部はチタンスプレーを用いた。


後輪はドライブサイドが交差組の2to1となっている。
フルクラムやカンパニョーロは交差部をあけて直線の間にラジアルを入れて直線3本が離れて並ぶような組み方だが、これは交差部にラジアルを入れる組み方になっている。
右左右、右左右となるので右が続くところはスポークホールを開けている。この空きはカンパのG3が最も大きく、次いでフルクラムは均等割りを飛ばした形で、このホイールはそれよりも間隔が小さくなっている。
横振れを修正しようと引っ張ってみると、あるところから縦振れが発生しそうになる。
G3を調整した時のことを思い出した。3本連続の部分が引っ張られてへこんで、スポークが無い部分が出てしまう現象だ。
これはカーボンリムの変形特性、強度、そしてスポークテンションからスポークホールの位置を適正化しているのではないだろうか。だとしたら驚異的なバランスで成り立っていることになる。実際僅かな修正をするのにも困難を極めた。
さすがはホイール屋によるオリジナルホイール、各部こだわりを感じました。

東員自転車工房http://toincyclefactory.web.fc2.com/index.html

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