東員自転車工房の作業日誌

自転車のパーツ取付、オーバーホールなど作業を募集してます。詳しくは東員自転車工房HP→http://toincyclefactory.web.fc2.com/index.html


テーマ:
15年もの、走行5万km以上という丸石ランドナーのオーバーホールです。


オーバーホールついでにコンポを105相当に載せ換えたいとのことで実車を見て検討した。
ランドナーは重量があるためMTB系のギヤレンジとなっている。
105トリプルだと高速寄りのギヤレンジとなってしまうため、SLXを基本とするコンポで提案した。一方Wレバーに79の10速インデックスを用いるため、RDは105ミドルケージとしてみよう。基本的に同じ10速同士でもロードとMTBは互換性が無いことになっており、実際に試したこともないので79WレバーでSLX10速が動くかどうか定かではない。フロント変速は元々フリクションタイプなので問題ないだろう。
79Wレバー、SLXトリプルクランク、SLXFD、105RD、105カセット、ロード用PTFEケーブルセットという組み合わせができるかどうか調査してみた。すると予想を上回り、チェーンがMTB独自規格となっていることが分かった。
HG-Xという規格になっており、右プレートがフロント、左プレートがリヤ変速に最適なように設計されているようだ。確かに変速は上げる方が何かとやりにくいように思える。それはそれで大歓迎だが、「※ロード10スピードシステムとは互換性はありません。」との注意書きがしてある。
自分用のこれも15年前のMTBだが、IGチェーンONLYと書かれたクランクになっていて、HGチェーンに交換したら全く歯が噛み合わなかったということがあり、105カセットはダメかと頭をよぎった。
しかしシマノオフィシャルサイトでHG-Xチェーンがultegraカセットをガッチリくわえている画像を見ることができた。
http://www.ridesaint.com/ja/
Saintのページでチェーンカセットスプロケットというタブを開くと見ることができる。
そういえば下りしかしないダウンヒルではロードのカセットを使うというのもあるな。これなら大丈夫だ。ということでチェーンはSLXチェーンとする。


コンポ類を注文して、その間に分解しておこう。
コッタレスクランク抜き工具で左クランクを外し、右クランクを外そうとすると工具が入っていかない。どうやらここのネジがおかしくなっているようだ。これはピンチだ。
目立てヤスリでネジの通り道を作るが確かそれだけでは出来なかったはず・・・と記憶を辿ると、そういえば電動ドリルに切削工具を付けてネジ山削り取ったなあ。
何とかコッタレスが入り、クランクを外すことができた。


さらに、RDがなんか斜めっている気がする。プーリーが真っ直ぐでない。アジャストボルトが噛んだまま取り付けた跡があり、そのせいでRD取り付け部が曲がってしまったのだろうか。とこの時は思っていたが、ネジ山を潰しながらねじ込まれていたことが後で判明する。


無事パーツを取り外し、続投のカンチブレーキを洗浄する。


ヘッドパーツのロックナットはドライバーを差して回すことができるようになっている。
そういえばランドナーって輪行するときにフォークを抜くんだっけか。


電装ケーブルを預かっていて、BBを外した時にしか通す事が出来ないので今のうちに通しておく。後輪にダイナモというのもランドナーならではの仕様だ。


コンポ届きました。
SLXクランクには68mmJIS規格BBが付属している。ITA規格フレームにMTBコンポっていう考えは皆無のようだ。
スペーサーが3個付属しており、左に1枚右に2枚入れる。BBマウントFDを使用するときはスペーサーの代わりにFDが入る形になっている。測ってないので分からないけど、ロードのBBにそのままこのクランク、っていうのは幅が合わないだろうか。
カートリッジBBで使われていたフレームにホローテックのBBを付ける時はBBシェルのフェイシングが必要になりそうだが、このスペーサーが樹脂になっていてある程度平行じゃない分を補ってくれそうだ。MTBコンポならではの柔軟性でこれは助かる。



FDはトップスイングのバンド式とした。バンド式は全サイズ共通で、このシートチューブはSサイズなので厚い方のスペーサーを入れて取り付ける。


79Wレバーを取り付ける。取り付け方は説明書に書いてあり、向きを間違えないよう台座を取り付け、レバーを下に向けて左レバーを付ける。バネの力で戻らない程度まで指でネジを締め、クルッと初期位置までレバーを戻したら完了。右のインデックスタイプはそのまま付けるだけだ。


ステム、ハンドルバー、ブレーキレバーをバーテープが巻いてある状態で預かっており、それに交換してケーブル類を張る。FDはダウンプルもトッププルも共用で、ダウンプルの場合はクルッと回して固定するようになっている。
カンチの調節がなかなかうまくいかず、バネ調節だけでなく差し込み口を変えたりして何とか左右均等に動くようになった。カンチというと僕くらいの世代では鈴木保奈美にメロメロな中学時代の先生が脳裏によぎるがこの際それほど重要ではない。

チェーンを付ける前にハブのグリスアップをしておこう。ランドナーのリムは650Bと呼ばれているようだが、最近のMTBホイールで人気の650Bとは全く別物だ。
リムには26×1-3/8の刻印があり、26インチのママチャリと同じ規格だ。これは26インチのMTBホイールに代えられないだろうか。ブレーキシューの位置が決まれば使えそうだが。自分のホイール入れて見てみればよかった。ランドナーのタイヤも絶滅危惧種で困っているようなので。


HG-Xチェーンは表裏が厳密に指定されている。アンプルピンは少し離れた2本線といった感じでロード10速の3本線とはまた違うもののようだ。
チェーンを取り付けて調整しようとすると、明らかにプーリーが斜めでチェーンがまともに回らないくらいだ。アジャストボルトも引っかからない。ディレイラーハンガー調整工具を仕入れて見てみることにした。


これがwiggleで見つけたディレイラーハンガー調整工具だ。何と\3,800と激安だがこんなものある程度変速、走行が正常にできる範囲に収まればいいのでそこまで厳密に精度が求められるものでもない。安ければ結構だ。


ここでネジ山が斜めになっていたことが分かり、この工具のネジが強くてタップのように働いてネジ山を修正し、ハンガー自体の歪みも修正して何とか元通りに戻すことができた。


残り少ないネジ山に慎重にRDを締めつけ、変速するとスムーズに動いてプーリーが回る。夢のようだ。RDのバネにいつものように過剰にグリスが盛られているのが気に入らないので適度に除去する。


ブレーキ面をマヴィック消しゴムで掃除し、全体的に汚れがこびりついたスポークやリムを錆び取り剤で磨く。ブレーキシューの編摩耗をヤスリで修正する。


クラシックな車体に最新鋭のコンポっていうのもいいですね。
完成しました。

東員自転車工房http://toincyclefactory.web.fc2.com/index.html 


あっ、工房は今日でここまで進みました。

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