東員自転車工房の作業日誌

自転車のパーツ取付、オーバーホールなど作業を募集してます。詳しくは東員自転車工房HP→http://toincyclefactory.web.fc2.com/index.html


テーマ:
ANCHOR RIS9 2012オーバーホールです。

フレーム:BRIDGESTONE ANCHOR RIS9
コンポ:SHIMANO DURA-ACE 9000
ホイール:メカニコ製カーボンチューブレス


以前当工房で組み上げたRIS9からの再依頼です。いつもありがとうございます!


チェーン、変速系、ヘッド等全体的に見てみたが大きな問題はない。
カーボンディープリムはチューブレス仕様だそうだ。
ポリマーコートのケーブルはまだまだ異様に軽い。新品のケーブルセットと一緒にお預かりしているが、このまま使えたら使ってもいいということで、復旧するつもりで分解してみる。


9000のディレイラーはポリマーコートワイヤに対応するべく、固定部が特殊な構造になっている。そのため再利用は厳しいかなあと思っていたが、何ら問題なかった。


チェーンも交換したばかりなので洗浄して再利用する。
パークツールのチェーンウオッシャーでカラカラ回し、コンプレッサーエアで吹いた。
そういえばアウタープレートの肉抜きがなくなっている。


パーツを取り外す。ヘッドのベアリングの状態は良好だ。


BBはプレスフィットのBB86だ。これがダメかどうかはクランクにガタがあるかで判断するが、特に問題はないのでこのまま使用する。
シフトワイヤはダウンチューブ内蔵式だが開口部が大きく扱いやすい。
ブリッジ貫通部も大きな穴が開けられている。
ケーブルガイドは幅が狭めなので専用品だろう。
恐らくこのあたりは電動のための設計だと思われる。


ステムはGRAPHITE DESIGNの6OVALというものに付け換える。
振動吸収性を狙って楕円形状にしているようだ。確かに見た目からそんな感じがする。
ねじり方向にもしなってペダリングに合わせなにがしとも書いてある。
黒い部分はカーボンのようだが、クランプ部にアルミを使っていることからも、軽量性というよりしなり等の特性より選択したものだろう。実際重量は普通のアルミステムくらいある。
以前のステムよりクランプ部が長くなるが、5mmスペーサーを抜くとちょうど入った。


ウイング形状のハンドルと相まってサイコンやライトを付ける場所は皆無だ。
オーナーが工夫してコラムスペーサーのアダプターを付けてみたが、運用はちょい苦しいとのことだ。


パーツを洗浄する。
9000のリアディレイラーはプーリーケージが両側カーボン製だ。
スーパーレコードでもネジを切るため裏側だけアルミだったりするが、これはナットを埋め込んでいる。カンパはプーリーのネジが両方右側を向いていてガイドプーリーが非常に回しにくくなっているものだが、シマノはそのあたりは扱いやすい。
FDはアームが長くいかにも操作が軽そうだ。ワイヤー引きのトラベル量とかはどうなっているのだろうか。リンクのプレートの長さとかでだいたい一緒になっているのか、9000のSTI以外は全く使えませんというものなのか、軽く調べてみると引き量が大きくなっているようだ。
SRAMや79STIで9000FDを引くと足りないかも、といったところか。


STIのブラケットを交換する。これは確か1600円くらいとそんなに高くはない。
ゴムの劣化を防ぐのは難しいので、悪くなったら交換してくださいという方針だろうか。
ついでに下のプレートを外してみたらラチェットがかなりよく見えるようになっている。
完全にブラックボックスであった78世代から大きく変わり、ラチェットユニットが交換できるようになっているらしい。
ブラケットは後ろからしか取り外しできないのでケーブル交換時に一緒にするのがいいだろう。


スピードプレイのグリスを交換する。
これは専用のグリスガンがあって、外側のネジを外し注入すると内側から押し出されるというものだ。
個人的には、ペダルは変な方向の力がかかりやすくすぐベアリングがへたれたりするのでシマノの105くらいのものを消耗品のように使うのがいいかなあと思ったりもしている。しかし、スピードプレイはその変な方向の力がかかりにくい構造であり、結果的に長く使えることになるのでグリスアップしてくださいという意味なのかもしれない。


無名のハブはシールドベアリングでシャフトが貫通し両側で締めるだけの構造だ。
ベアリングはENDUROと書いてあるがセラミックベアリングだろうか。
爪が6個付いているが均等ではない。多分一度に引っかかるのは3個で、ちょっとずれると別の3個になる、というもののようだ。疑似的にノッチが2倍になる。


ケーブルは再利用する。
ポリマーコートのワイヤはすぐ毛羽立つので、それを少しでも防ぐためにSTIは横向きに貫通するようになっている。普通は上から出てハンドル前か後ろか選択できるようになっているが、これは完全に内側から出るのでハンドル前を通すの一択だ。
このFSAのカーボンハンドルはケーブル内蔵式だが、シフトが後を通るように穴が開けられているためシフトケーブルは内蔵できない。
心配していたFDケーブルは難なく取り付け再利用することができた。


さてさて、カーボンチューブレスということで本当か?と思いタイヤを取りはず・・はず・・・・はず!してみたハアハアなんだこれすんごい固い。
なにしろ片方外してもリムからタイヤを抜くところで一苦労するくらいだ。尋常ではない。
中身はスポークホールが無く、完全にチューブレス仕様だ。ニップル通しはカンパ式だろう。
チューブレスは空気圧でビードを上げる必要があり、そのためにタイヤが落ち込む溝が全くない。タイヤの付け外しがしにくい要因はこれだ。
さて、タイヤをはめてみる。


片側入れようとするのでこんな状態だ。あまりにも不可能なのでレバーを使った。


うわー、やっちまいました。カーボンリム破損!
IRCのチューブレス用レバーを使って嵌めようとしていて、本来は細い方で少しずつ嵌めていくのだが、細い方だとミシミシとカーボンにめりこんでいきそうだったのでリムーブ側を使って普通の嵌め方を行っていた。そしたらリムがレバーに耐えきれずバキっといってしまったわけだ。
方法としては、石鹸水で滑りをよくして、タイヤ側をプライヤー等で引っ張り上げてみる感じだろうか。カーボンクリンチャー系でレバーの使用は危険だ。
これ出先でパンクしたらお手上げだなあ。
リムはメカニコに発注中であります。高くついたけどいい勉強になりました。


チェーンはミッシングリンクを預かっているのでこちらで繋ぐ。
チェーンピンで接続したところから抜かないで!とはいうものの、ここで抜いたら綺麗にいく。アウタープレートは捨ててしまうしインナーに傷つくわけはないし、まあいいかなと思い抜いてみたらあっさり抜けた。多分アウタープレートの再利用ができないというだけだろう。
ミッシングリンクには1回きりと厳重に注意書きされている。何かどんどん厳しくなるなあ。事故でもあったのだろうか。バチーンとはまり、手では絶対に外せないくらいだ。


ケーブルは組立時同様に解放状態だが一応暴れたりはしないようだ。


バーテープを巻いて完成です。

東員自転車工房http://toincyclefactory.web.fc2.com/index.html 

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